『実験思考』をペア読書してみた “お金”の斬新アイデアをのぞき見できる本

0

2019年07月02日 22:50  ソーシャルトレンドニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ソーシャルトレンドニュース

"『実験思考』をペア読書してみた “お金”の斬新アイデアをのぞき見できる本"

こんにちは!そやの「今月のベストペア読書」第二回です。

ペア読書とは…
  
二人で同じ本をもちより、速読により三十分で読破。その後ディスカッションをするという読書法。
制限時間があることや相手がいることによるプレッシャーで集中が高まり、また、直後にアウトプットがあることで記憶の定着もよくなるなど、多数のメリットがある。
  
『ペア読書』という最強の読書法を見つけたので図解します。 より

前回は「ビジネスパーソンのための法律を変える教科書」(著:別所 直哉/出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)についてお送りしてきました。
▼前回記事
法律を変えて、ビジネスを伸ばす!?ルールを変える影響力の高め方

今月のベストペア読書は、光本勇介 著「実験思考」です。


『実験思考 世の中、すべては実験』
著者:光本勇介
出版社:幻冬舎
https://amzn.to/2N9OWC9

先月はわりかしニッチな本だったので、今月は話題の本から選書しました。

かなり易しく書かれており、読みやすくてペア読書向きな本だと思います。

ざっくりわかる「実験思考」

この本は、「STORES.jp」、「CASH」、「TRAVEL Now」などを手がける株式会社バンク 代表取締役兼CEOの光本勇介さん初の著書です。

光本さんは社会実験が大好きで、ビジネスを通して実験検証をやっているんだ、というのがメインテーマ。光本さんの思考や取り組みを垣間見ることができ、頭の中をのぞき見しているような気持ちになります。

特に良かったのは、光本さんが思いついているけどやっていないビジネスアイデアを数多く紹介してくれているという点です。

“スマホで売りたい物の写真を撮るだけで査定して現金化できる”という斬新なアイデアで話題となったCASHをやっているだけあって、お金にまつわる事業アイデアは面白いものばかりです。

読後ディスカッション

今回のペア読書のお相手は、ベンチャー企業勤務の男性でした。同い年で、お互いプロダクトやサービスを考えるのが好きな者同士です。

そんな二人がペア読書後に交わしたディスカッションは……。

まず、光本さんの事業アイデアのなかで、社員向けに給与の即日払いアプリを作ったらいいよね、という話がありました。光本さんが、ある飲食系上場企業の決算を見て思いついたアイデアです。

普通、給料は末締め翌月末払いですが、これを即日引き出せるようにします。そのかわり、数パーセントの手数料をもらうことにするというものです。従業員に数十億円の給料を払っている会社だと、数千万円の利益が見込めるよね、というのが光本さんのアイデアでした。

僕たちのディスカッションでは、

「これって、従業員数の多い業種だと、飲食店に限らず製造業などの会社でも導入できるので、かなり汎用性の高いアイデアだよね」という話に始まり、

「どうしても今すぐお金がほしい!」という層は一定数いるし、ニーズとしてめちゃくちゃ強いよね、という話題になりました。

そういった人々は、手持ちのものをお金に変える手段としてメルカリを使ってることがけっこうあるみたいなんですね。

そんな彼らからすると、売ったお金をすぐお店で使える「メルペイ」は、本当に待望の機能なんだろうなと思います。

それと比較して、「LINE Pay」などの純粋な送金サービスは「あったら便利」という位置づけです。しかし、メルペイは少なくとも一部の人にとって無くてはならないサービスになりうる。それはサービスとして強いよね、と言う話が面白かったです。

この「どうしてもすぐお金が欲しい人」ってどれくらいいるんだろう?と考えたんですが、CASHの初日の流通が、1日で3.6億円という規模を見ると結構いるのかもしれません。

一人あたり1万円買い取りが発生したとすると、3.6万人が即日買い取りを希望したということになり、少なく見積もっても人口の数パーセントはいるのではと推測できます。

終わりに

本書も、光本さんの社会実験の一環として、原価で売られています。kindle版は0円で読むことができるので、ぜひ読んでみてください。

ということで今回はこのあたりで。また来月のベストペア読書をお楽しみに。

(文:そや)


動画/画像が表示されない場合はこちら
 

    前日のランキングへ

    ニュース設定