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九州南部豪雨「26年前の『8.6豪雨』と天気図が瓜二つ」

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2019年07月03日 16:21  ハザードラボ

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ハザードラボ

写真1993年8月5日と6日の天気図(気象庁)
1993年8月5日と6日の天気図(気象庁)

 記録的な大雨が降り続く九州では、鹿児島県の万之瀬(まのせ)川水系と、宮崎県の大淀川の上流部が氾濫危険水位に達し、堤防が決壊して浸水するおそれがあると国土交通省が発表した。
 あす(4日)にかけて雨足はますます強くなり、土砂災害の危険が高まっている。

避難場所の学校の校庭がプールに 鹿児島県では、鹿児島市をはじめ、薩摩地方や大隅地方の8つの自治体に住む43万世帯92万人に緊急避難指示が発令されており、521カ所の避難所が開設されているが、避難場所の学校のグラウンドがプールのような状況になっている場所もあるという。  また宮崎県でも都城市や日南市に避難指示が出された。3日午後3時現在、国土交通省は都城市を流れる大淀川上流部と、鹿児島県南さつま市と南九州市を流れる万之瀬川が氾濫危険水位に達したと発表した。  この大雨をもたらしたのは、東シナ海から九州を通って、太平洋側に伸びるように停滞する梅雨前線。前線に向かって南からの暖かく湿った空気が流れ込み、次々と雨雲が発生して列をなすように居座り続ける線状降水帯が原因だ。 避難場所の学校に来たけど校庭がプールになってるから別の場所に移動します。これ以上降らないでほしい。 pic.twitter.com/jTq2136D7h — ヨネヒゲックス (@yonehigex) 2019年7月3日

 実況天気図を見ると、梅雨前線の伸び方は1993年7月31日から8月7日にかけて発生した「平成5年8月豪雨」にそっくりだ。  26年前のときも、西日本に停滞する前線上を低気圧が東へ進み、九州南部で激しい雨が降り出し、7月31日から8月1日のわずか二日間で、宮崎県えびの市で900ミリ超、鹿児島県溝辺町で600ミリ近い大雨が降って、土砂崩れが発生。

 当時は、8月6日に前線の活動が再び活発化し、鹿児島県仙台市では400ミリ近い大雨が降るなど、この日1日だけで各地で200〜300ミリの大雨となった。鹿児島市竜ケ水など各地で土砂崩れがあいつぎ、93人が死亡、220人近い負傷者が出たことから、地元では災害発生時期から「8.1豪雨」と「8.6豪雨」と呼んでいる。  今年はエルニーニョ現象の影響で、太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線の北上が遅れて停滞しているが、1993年の夏は、エルニーニョ現象こそ起きていなかったが、梅雨が長引いたせいで、7月下旬になっても太平洋高気圧の勢力が弱く、記録的な冷夏となった。この影響は、農作物の生育にも及び、冷害によって記録的なコメ不足に陥った年だったことも覚えておきたい。

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