JR東日本、東京五輪1年前に向けたラッピング電車などの取組み発表

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2019年07月03日 20:02  マイナビニュース

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JR東日本は3日、東京2020オリンピック・パラリンピック(東京2020大会)の旅客鉄道輸送サービスのオフィシャルパートナーとして、大会を成功させるため、1年前に向けた具体的な取組みを発表した。大会本番を見据え、朝通勤時間帯の混雑緩和対策、熱中症対策の一環として暑さ対策の試行、大会1年前のタイミングをとらえた気運醸成に向けた取組みの実施を発表している。

大会本番を見据えた朝通勤時間帯の混雑緩和対策としては、7月22〜26日の早朝時間帯、山手線および中央・総武線各駅停車に臨時列車を設定するほか、「夏の早起き応援キャンペーン」を今年も実施し、中央線快速・総武線各駅停車の利用者を対象とした時差Bizの推進に取り組む。

熱中症対策の一環となる暑さ対策としては、これまで首都圏の駅で実施してきた暑さ対策に加え、東京2020大会の会場最寄駅・乗換駅などでとくに暑さが予想される箇所において涼風機の設置を拡大。機能の異なる複数の涼風機を設置し、効果の検証を行う。

大会1年前期間に合わせて駅と医療機関が連携し、具合の悪くなった乗客に対するテレビ電話を活用した問合せ窓口の設置や、イベント開催時等の利用客が集中する時間帯における最寄り駅への看護師の配置などの取組みを試行する。

気運醸成に向けた取組みでは、東京2020大会500日前期間に実施して好評となった、新幹線と首都圏在来線への東京2020マスコットの特別車体ラッピングを大会1年前期間から実施。新幹線は全路線(5路線)、在来線は大会会場最寄り駅を運行する路線(8路線)に対象を拡大し、2020年のパラリンピック終了まで継続することで、大会の開催気運を盛り上げていく。なお、ラッピングする東京2020マスコットについては、3月30日に公表された競技ポーズ72種類すべてを活用する。

さらに、大会1年前期間限定で、東京2020大会の各種競技を紹介する「TOKYO SPOR TS STATION」ADトレインを山手線で運行。この取組みは、東京2020オフィシャルパートナー(旅客鉄道輸送サービス)の共同パートナーであり、東京2020大会の各競技の見どころ・観戦ポイントを動画・ポスターで紹介する「TOKYO SPORTS STATION」を共同実施している東京メトロと連携して実施する。

中吊り広告では、これまで展開してきた33競技の見どころ・観戦ポイントとともに大会競技日程や会場情報を盛り込んだポスターを展開。車内デジタルサイネージでは、特設YouTubeチャンネルのみで展開している60秒動画に加えて、東京2020大会までのデイカウント表示と、テレビCM「『さあ、いっしょに未来へ走りましょう。』編」の放映を行う。他にも床面のフロアラッピングと吊り革のアドストラップ、貫通扉のガラス部分に競技トリビアを紹介するシートを掲出。山手線1編成(11両編成)を対象に、7月24日から9月中旬までの実施を予定している。(木下健児)
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