DeNAが選手寮「青星寮」を新ファーム施設内に新設!神里&上茶谷「野球に没頭できる」

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2019年07月03日 20:33  ベースボールキング

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◆ 選手が強くなるための寮が誕生!

 DeNAが横須賀スタジアムのある追浜公園内に、新しいファーム施設『DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA』を新設。新グラウンドや室内練習場に先駆け、報道陣に向けて若手選手寮「青星寮」のお披露目が3日に行われた。

 鉄筋コンクリート構造の地上3階建てのNEW青星寮は、現在の寮と比べ、延板面積で約2.5倍の大きさ。内装はコンクリート打ちっぱなしで、まるでデザイナーズマンションのようなお洒落な寮となっている。

 今回の新設のポイントは2つ。1つは選手、トレーナーの意見を取り入れ、目的別のトレーニングフロアが用意されたこと。ストレングスのトレーニングエリアには、選手の体の負担を軽減させるため、床にラバーマットを採用している。

 そして2つ目は、集中とリラックスの切り替えが出来るような空間デザインとなっており、選手間でコミュニケーションを図れる共有スペースには、横浜スタジアムのロッカールームにも設置されている卓球台も用意。また、プロ野球選手として必要な講義を受けられる多目的スペースも設置された。


◆ “DOCK”に込められた思い

 各階に設けられたトレーニングスペースには、それぞれ「ANCHOR(アンカー)」、「MUST(マスト)=」、「D-DECK(ディデッキ)」と、船に準えたネーミングとなっており、施設の総称「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」からインスパイアされている。

 ロッカールームは以前より大きなスペースが確保されており、奥には疲労回復のためのアイスバスも用意。50人収容可能な食堂は大きな窓が特徴的で、採光も十分。歴代の寮生に愛され続け、横浜スタジアムでも人気の「青星寮カレー」も引き続き提供される。

 共用のメディアラウンジには、リラックスできるソファーや、映像分析や野球観戦用のテレビも用意され、選手間のコミュニケーション促進にも利用できる。一部屋あたり約10畳の寮室は、以前より12部屋増え、全42室が2階と3階にあり、天井高2.7メートルと開放的なプライベート空間に、ベッドと鏡が設置されている。

 最もユニークなのは、3階部分の一角にあるテラスエリア。屋根付きのオープンスペースは、雨天でも素振りが可能で、グラウンドも見渡せる設計となっている。アウトドア用のベッドも用意されており、リラクゼーションエリアとしても使用可能だ。


◆ 選手も満足できる環境

 上茶谷大河投手と共にお披露目に参加し、初めて寮を視察した神里和毅選手は「野球をしやすい環境。しっかり野球に集中できる」とコメント。ちなみに同選手のお気に入りはテラスエリアで、 取材中は「テラス」を連呼し、「今まで無かったテラスでリラックスできる。のんびりしたい」とテラス愛を強調していた。

 一方の上茶谷も「良い環境を与えてもらった。しっかり練習したい」と語り、「お洒落なだけではなく、トレーニングフロアが部屋から近くて、野球に没頭できる環境が整っている」と、選手やコーチの意見が取り入れられている新たな環境に満足感を示した。

 野球だけではなく、生活の場も兼ねている寮だけに、神里は「皆で集まれる場所が増えた。コミュニケーションがとれる」と喜び、上茶谷も「皆で集まれるラウンジでナイターを見たり、卓球台もあるので楽しそう」と新生活を楽しみにしていた。

 なお、7月下旬に完成予定の『DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA(ドック オブ ベイスターズ ヨコスカ)』は、若手選手の育成のために、屋外練習場、屋内練習場、寮を兼ね備える総合施設。ハード面を整えることで、選手の成長を効率よく促す取り組みは、強いチーム作りの根底となる。横須賀の地から、何人もの一流選手が羽ばたいていくのか――。ベイスターズの未来は前途洋々だ。


取材・文=萩原孝弘

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