無賃乗車で車掌と口論の男、駆けつけた警察官を刺す(台湾)

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2019年07月05日 10:02  Techinsight Japan

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警察官を刺し移送される54歳の男(画像は『自由時報 2019年7月4日付「火車刺警案》嫌犯情緒不穩 移送時歇斯底里」(記者蔡宗勳攝)』のスクリーンショット)
台湾鉄路の自強号の車内で3日夜8時42分頃、無賃乗車の清算を拒否した乗客の対応に駆けつけた警察官(25歳)が乗客の男に刺される事件が起きた。警察官は刺されてもなお体を張って男を制止し、車掌や他の乗客らも加わって男を取り押さえたという。しかし警察官はその場で意識を失い、病院へ救急搬送されたが助からなかった。『蘋果日報』『自由時報』などが伝えている。

事件があったのは台湾鉄路の上り列車、自強号152号で南部の嘉義駅に停車中だった。逮捕されたのは台南市在住の鄭(54歳)という男で、台南駅から乗車し3号車にいたという。車掌が乗車券の確認に回っていたところ切符を購入していないことが明らかになった男だが、その場ではなく嘉義駅に着いたら清算すると話したそうだ。ところが嘉義駅に到着しても男は下車せず、4号車に移動した。その行動に気付いた車掌が声をかけると、男は逆上し怒鳴り始めた。手に負えないと判断した車掌は鉄路警察に通報した。

鉄路警察の警察官が現場に駆けつけると、男は持っていた果物ナイフを取り出した。警察官はナイフを取り上げようともみ合いになり、その際に腹部を刺されてしまった。搬送先の病院によれば、刺し傷は深さ5センチで緊急手術が行われたが、出血がひどく死亡が確認されたという。

加害者の男はエアコンの取り付け工事を生業にしており、所持品には警察官を刺した果物ナイフのほかに電工ナイフもあった。男は地検署に移送される際に興奮した様子で、集まっていたマスコミに対し「切符の問題ではない」「計画的な殺人だ」と口走っていたそうだ。

画像は『自由時報 2019年7月4日付「火車刺警案》嫌犯情緒不穩 移送時歇斯底里」(記者蔡宗勳攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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