DeNA伊藤光の新登場曲を製作者が解説「ちょっと攻撃的な曲に」

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2019年07月06日 10:10  ベースボールキング

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6回に左中間席への4号満塁弾を放つDeNA・伊藤光=横浜(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ 伊藤を鼓舞する登場曲

 交流戦に入ってから調子を上げてきたDeNA。そのDeNA投手陣を様々な面でリードしているのが、約1年前のトレードでオリックスから加入した伊藤光だ。その伊藤は、今シーズンから新しい登場曲を使用しており、その楽曲によって背中を押されている。その登場曲とは、3人組の人気バンド『BUZZ THE BEARS』が書き下ろした「ジブンシダイ」という曲だ。

 伊藤はオリックス時代にも「光り」「22」といった『BUZZ THE BEARS』の曲を登場曲に使ってきた。彼らと伊藤は親交が深く、大のプロ野球ファンでもある。そこで今回は、『BUZZ THE BEARS』のメンバーでドラムのサトシに制作秘話を聞いた。

 両者が知り合ったのは「(伊藤)光が『光り』を使ってくれていたこと」が発端。その後の登場曲『22』は、メンバーと伊藤が話し合って制作した。さらに、「そろそろ新曲を作りたいなと思っていた矢先」に、伊藤がオリックスからDeNAへトレードで移籍。それを受け、『BUZZ THE BEARS』が「DeNAでも作らせて欲しい」と伊藤に持ちかけると、「ぜひ!お願いします」という嬉しい返事が返ってきたという。

 「『光り』とか『22』というのは、キャッチーで明るくて、お客さんも手拍子したり、口ずさめたりする曲だった(サトシ)」が、昨年12月に制作したという今回の楽曲は、DeNAという若いチームにおける伊藤の役回りを考え、「『大人の色気』を意識して、『俺が引っ張っていく』という、ちょっと攻撃的な曲にした」という。

 サトシが語ったように、今回は『光り』や『22』とは違うテイストの曲が出来上がった。『BUZZ THE BEARS』の曲の中でも大人っぽい仕上がりになっている。今回の新曲について伊藤は「大人っぽい自分が横浜スタジアムの打席に立ったときに曲が流れるイメージで作ってもらったんですけど、最後の歌詞がすごく好き」と笑顔で語る。

容赦なく運命は気分次第
振り回されるぐらいなら
変えていけるか どうか 自分次第
やれるか どうか ジブンシダイ

 メンバーの伊藤に対するアツイ思いが感じられる部分だ。

 伊藤は「『22』から凄く仲良くさせてもらっているので、あの頃より僕のこともわかってもらえてるからこそ、こういう曲が出来たんだと思う」と、メンバーとの関係性の賜物であることを強調。サトシも「普段からいろんな話をしてますし、僕は球場で名前がコールされて、登場曲が流れたとき、打席に向かう際の“眼光”が好きなんですよ。そういうファン目線なところもイメージしながら作ったので、気に入ってもらって良かったです」と安堵の表情を見せた。

 最後にサトシは「本人にも言いましたけど、また侍ジャパンの試合で僕らの曲が流れるように、頑張って欲しい。あともうひとつ。DeNAとオリックスで日本シリーズをやってもらって、オリックスファンの皆さんにも、また僕らの曲を光の打席で聴いてもらいたい。僕らは大阪のバンドなんで、オリックスも応援してますから」と、伊藤と古巣のオリックスにもエールを送った。

 「ジブンシダイ」は今のところCD化や配信の予定はないが、問い合わせは多いという。BUZZ THE BEARSは、東京や横浜でも人気があるだけに、伊藤の活躍とともに今後の展開に期待したい。

取材・文 / どら増田

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