ホーム > mixiニュース > 地域 > あおり運転に暴行罪、決め手は

決め手は「急ブレーキ」 あおり運転の加害者「暴行罪」で有罪に、被害者が報告

276

2019年07月06日 15:28  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

写真「あおり運転」加害者に暴行罪が適用され、有罪が確定したと被害者が報告。当時の状況から現在まで、一連の流れを聞いた
「あおり運転」加害者に暴行罪が適用され、有罪が確定したと被害者が報告。当時の状況から現在まで、一連の流れを聞いた

 ここ数年で大きな社会問題として知られるようになった「あおり運転」で、犯人に対して「暴行罪」が適用されて有罪が確定したという報告が、Twitter上で大きな注目を集めていました。



【画像】クルマで被害者をあおる様子が捉えられた映像



 詳しい状況を知るために、煽り運転の被害に遭った当事者で一連の報告を行ったTwitterユーザー・いやしい豚でございますさん(@bikeandriding/以下、豚さん)に取材しました。



●「あおり運転」そのものが罪に問えないのはなぜ?



 「あおり運転」とは、運転中にクルマやバイクに対して「車間距離を極端に詰める」「急な割り込みなど進路妨害」「アクセルをふかす」「クラクションを鳴らす」などの行為で、相手を威嚇したり、走行を妨害するような行為。こういった事案は古くからありましたが、2017年6月5日に東名高速道路で起きた夫婦死亡事故を受けて社会問題に発展し、広く一般的に知られるようになりました。



 しかし、あおり運転と呼ばれている行為そのものを明確に取り締まる「違反」の規定が存在しないことから、法に訴えようにも警察の対応は鈍いものでした。東名高速道路で起きた凄惨な事件の後、世論が「あおり運転を許すな」という流れになって「あらゆる法令を駆使して、厳正な捜査の徹底を期すこと」と警察庁が通達を出したことをきっかけに、現在は以前よりも積極的にあおり運転に対して捜査・検挙するようになりました。



 その結果、東名高速での事件以降に「危険運転致死傷罪」が適用されたケース、「殺人罪」で現在控訴審中のケース、「脅迫罪」で罰金を受けるケースなど、次々と実例が出てきています。



●成立は難しいと言われていた「暴行罪」適用されたTwitterユーザーの被害内容



 ここ数日、ライダーやドライバーを中心にTwitter上で注目を集めている「暴行罪が成立した」という事件は、2018年6月某日午後3時ごろに発生しました。



 有罪が確定したと報告した被害者の豚さんに当時の状況を聞くと、この日は「東京外環道」をバイクで走っていたところを、あおり運転の加害者が運転するクルマに追い越されました。たまたま行き先が同じ方向だったのか、東京外環道を降りたときも加害者のクルマが前を走っていたそうです。



 先行するクルマに追従する形で走行していたそうですが、しばらくして豚さんがクルマを追い越したとたん、突如として加害者のあおり行為が始まったそうです。



 加害者のあおり運転の様子は、プライバシーに配慮した加工を施した映像を2018年8月13日に豚さん自身がTwitterで公開しています。



●約1年を経て結果はきっちり有罪に。決め手は「急ブレーキ」



 煽り運転の被害を受けた直後、豚さんは管轄する警察署に通報。バイクの前後に装着していたドライブレコーダーの映像を提出して、警察による捜査が行われました。



 ドライブレコーダーには犯人がアクセルをふかすなど、あおり行為を繰り返す様子や、バイクの前にクルマを停めて進路を塞ぎ、クルマから降りて豚さんを恫喝する様子などが捉えられていました。



 警察が双方へ聞き取りを進めていく中で、加害者の主張は二転三転して、最終的に「バイクが追い越したときに睨まれた」という主張をしたそうです。これについて豚さんは「後方確認などの何気ない動きを睨んだと誤解したのではないか」と答えています。



 また、この事件では加害者のクルマにもドライブレコーダーが取り付けられていたそうで、警察が双方の映像を確認した上で捜査が進められ、約1年越しとなる2019年6月28日になって、煽り運転を行った加害者に対して裁判所は「暴行罪」の適用を認める有罪判決を出したそうです。暴行罪は2年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料という刑罰です。



 判決の決め手となったのは、バイクを運転していた豚さんの前に出て進路を塞ぐようにクルマを停めた際の急ブレーキ。これが暴行罪を適用する要因となったそうです。



 暴行罪は「暴行」という言葉から「殴る」「蹴る」などの直接的な被害全般をイメージしがちですが、刑法208条で「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったとき」に科せられる刑罰。ケガを追わせるなどの「傷害」に至らなかった行為を罰するものです。



 この事件で豚さんは「肉体的な被害があったわけでも、モノが壊されたわけでもない煽り運転で暴行罪による有罪が確定したことは、かなり画期的なことだと思います」と、判決に満足している様子で、犯人から謝罪があったこともあり、今後は民事での提訴はしないそうです。



 豚さんは最後に「煽り運転などというバカな行いの代償は高くつきます。逃げることもできません。なぜなら、いまはドライブレコーダーやインターネットがあるからです。その認識を持つべきです」と語っています。


このニュースに関するつぶやき

  • 例のあおり運転からの暴行、車押収して犯人の特定進めてるようですが、貸した業者が本人を特定出来ないのが不思議でなりません。
    • イイネ!4
    • コメント 8件
  • 未だに煽られる方にも問題があるなどど思い込んでる方が一定数いるようだ。それはきっかけかもしれないけど、煽るほうが100%悪いのです。いじめ問題と一緒だよ。
    • イイネ!114
    • コメント 13件

つぶやき一覧へ(181件)

あなたにおすすめ

ニュース設定