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攻殻機動隊を思わせるカッコよさ 教育用ロボ『RoboMaster S1』がスゴかった

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2019年07月07日 07:01  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真RoboMaster S1
RoboMaster S1

 6月某日、おれは市ヶ谷にたどり着いていた。なんでもDJIの新製品お披露目イベントがあるというので、知り合いから誘ってもらったのである。会場はなんと学校。しかも発表されるのはロボットだ。「なんで学校……?」と思いつつ、会場まで歩いて向かう。


(参考:モデラーたちの夢が叶う? 自動車作り体験VRゲーム『Wrench』に漂う希望


 お披露目されるのは、RoboMaster S1(以下S1)というロボットである。そもそもDJIはドローンとか、あとはカメラを乗っけて使うジンバルとかを作っているメーカーだ。このDJIが初めて作った、四輪式で地面を走るロボ、しかもめっちゃ多機能なすごいやつ……それがS1なのである。


 なぜ会場が学校だったのかは、到着してからのプレゼンテーションを聞いていてすぐわかった。というのも、このロボットは教育用なのだ。バラバラの部品の状態でユーザーのところに届き、自分で組み立ててスマホやタブレットのアプリケーションで操作することができる。さらに車体に取り付けられた各種のセンサーを使って、動きをプログラミングすることもできる。ロボットを使って楽しくプログラミング学習をすることができるというのが、S1の大きな目的なのだ。


 ロボットを使ってプログラミングや初歩の工学の勉強をするんだから、ロボット自体がちゃんとした機能を持っていないと成立しない。というわけで、S1は46個の部品と6つのAIモジュールの動きをプログラミングでき、駆動系は4WD。車体に乗っかっているターレットにはカメラとセンサーとレーザー発射機とゲル弾発射装置(!)を搭載し、車体各部には感圧式センサーを搭載したアーマーを積んでいる。ハイテクである。


 というような機能を搭載しているわけだが、おれはあまりロボットの中身のことがわからない。わかるのはガワの部分である。正直、S1の見た目はかなりカッコいい。ターレットの上に耳が生えてて側面がLEDでビカビカ光るのはニール・ブロムカンプの『チャッピー』みたいだし、外板に彫ってある機能があるのかないのかよくわからないフレーム的なモールドからは洋ゲーっぽいセンスを感じる。各パーツの面取りもガンプラみたいだし(そこの角が斜めに落ちてると気持ちいい!っていう部分がちゃんと斜めになっている)、ブラスターの先端や車体背面に見えているケーブルとかにチラリと見える差し色のオレンジもニクい。


 どれだけ機能が充実してても、カッコ悪いロボットをプログラミングしようという気分になる子供はあんまりいないだろう。まずは「こ、こいつを意のままに動かしテェ……!」という気分を盛り上げるのは、S1の目的のためには必要不可欠な要素だと思う。そういう点からすると、S1の見た目と機能は合理的だ。ターレットの後ろにガチャリとゲル弾を詰めたマガジンを差し込むプロセスもカッコいいし、起動すると各部のLEDがギュイーンと光るのもイカしている。ガンダムやザクの目は伊達に光っているわけではない。「ロボットを起動した時にギーン!といろんなところが光るとビビるしカッコいい」というみんなの気持ちに、S1はしっかり寄り添ってくれている。


 このS1、いざ動かしてみると案外ものすごい動き方をする。車輪が向いている方向の真横にザーッとスライドしたり、中央の一点を向いたままグルグルとその周囲を旋回したりするのだ。おれは勝手に「初代PS版の『攻殻機動隊』のフチコマの動きだ……」と感動していた。あとはジャンプして壁に張り付いてくれれば言うことなしである。


 この動きを生かして遊べるのが、S1同士の対戦だ。S1はゲル弾とレーザーを発射できるし、車体の各部にはその光線に反応するセンサーが取り付けられている。おまけにターレットにはカメラがついているから、その視界で照準することができる。複数台用意すれば、フィールドを走り回って撃ち合いをやることができるのだ。


 というわけで、後半はS1を用いた対戦の体験会へと移動。実際に遊べるのは6台のS1によるレースとレーザーを使っての撃ち合いである。撃ち合いはヒットポイント制で、自分のヒットポイントがゼロになるとフィールドに配置された回復アイコンを視認して体力回復を図らなくてはならない。さらにレーザーには連続発射回数の上限が設けられており、これらの要素をうまく使いつつトップスコアを目指すことになる。


 というわけでおれも早速トライ。これがめっぽう面白い。タブレットを使ってS1を操作するのだが、ザーッと横に走りながら走行間射撃でバチバチレーザーを撃つ操作感はマジで『攻殻機動隊』のアレである。動きもスムーズだしカメラの位置がブラスターと同軸なので照準も正確。おまけに「体力がなくなってきたら回復アイコンの近所まで移動し、撃たれるまで戦ったら即座にアイコンをカメラの視界に入れて回復する」みたいな戦略性も問われる。


 もっと凝ったことをしようと思えば、例えば自分でプログラミングしたスペシャルな回避ムーブをS1にあらかじめ覚えこませておき、ここぞというタイミングでボタンを押して発動したりできるらしい。そんなん必死でプログラミングを覚えるしかないじゃん……! 勝負に勝つためにはプログラミングをやってS1を賢く扱わないといけないというわけで、そりゃほっといても勉強したくなるよなあ。よくできているのである。


 さらに言えば、ゲル弾の発射機能がめっちゃ面白い。ゲル弾はかなりタピオカに似ており、当たっても砕けるので人体には影響がない。影響はないのだが、飛んでいくところを見るとどう見ても普通のエアガン程度の初速が出ている。シューティンググラスをつけて安全面に注意した上で、試しに手のひらを撃ってみてもらったのだが、撃たれた感じも完全電動ガン。サバゲでおなじみのあの感じである。というか、ターレットの内部にはモーターで動くピストンが入っているそうなので、要はS1はタブレットで自在に遠隔操作したりプログラミングしたりできる電動ガンである。


 このゲル弾を発射する時、砲口のレーザーも一緒に光る。その中をピュンと弾が飛んで行くので、パッと見では曳光弾みたいに見えるのだ。さらに発射ボタンを押しっぱなしにすれば連射も可能。というわけで、景気良くバリバリ撃てば、まるで機関砲を地面に向けて掃射してるような雰囲気に。これ、ベトナム戦争のドキュメンタリーとかで見たことあるよ! 正直、人間対S1でサバゲやったらめっちゃ楽しそうだな……と思ってしまった。


 このS1、お値段は6万4800円。動いているところを見た上で機能や学習効果を考えると、しばらく飲み会を我慢すればこれが買えるというのはべらぼうに安いのではないかという気がしてきてしまった。おれの家の広さでは完全にエンジョイできなさそうなのが悲しいが、もしも実家の庭から原油が湧くなどして巨万の富を得たら、ぜひともゲットしたい。


(しげる)


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