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韓国で進むSNSマーケティング 企業とクリエイターが助け合う仕組みって?

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2019年07月09日 12:10  ソーシャルトレンドニュース

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ソーシャルトレンドニュース

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"韓国で進むSNSマーケティング 企業とクリエイターが助け合う仕組みって?"

初めまして。私は日本でブランドPRを経て現在韓国にてアプリのマーケティングの仕事をしているMINです。

11年の間日本で生活しておりましたが、現在は韓国に戻り
ファッションとビューティーに関する仕事をメインにやっております。

今回は、韓国におけるブランドとインフルエンサーの関係について解説していきたいと思います。

韓国SNSマーケットのイマ

韓国ではSNSマーケットが急成長しており、ブランドとインフルエンサーの関係は切っても切れない関係になってきています。

韓国の男女1000人を対象に行った調査では、『インフルエンサーコンテンツの利用率』が昨年に比べて増加したと回答した人が半数を超えました。特に、10代は69.1%、20代においては61.68%とかなり高い割合を示しています。
※「2019年メディア利用形態」の調査(メゾメディア調べ)
出典:http://www.mezzomedia.co.kr/data/insight_m_file/insight_m_file_769.pdf

また、ブランドや流通関係者からも、インフルエンサーを起用したマーケティングは、売り上げや訪問客など目に見える結果を出せ、かつ増加スピードも速いということで注目されています。

このように、インフルエンサーは近年の韓国マーケティングにおいて欠かせない存在となっているのです。

韓国はインフルエンサーが生まれやすい環境が整っている?

一口にインフルエンサーといっても、その様相は日本とは異なります。

日本の場合、インフルエンサーと呼ばれる人たちの定義はわかりやすくSNSフォロワーの多い人とされることが多いですよね。最近ではタレントのような芸能活動をする人も登場し、より一般の消費者との差別化が進んでいるように思います。

それに対し、韓国は一般の人とインフルエンサーの区別が少し曖昧なのが特徴です。完成されたインフルエンサーというよりも、“インフルエンサーの卵”が重宝されます。それゆえ、フォロワー0のアカウントがいつの間にかブランドの顔になったり、ブランドとのコラボ商品を発売したりするような領域まで飛躍する可能性を秘めているのです。

韓国特有のサポーターズ、シーディング文化

韓国で“インフルエンサーの卵”が重宝される理由のひとつが、一般の消費者がレビューやSNSでの自己表現に積極的である点。その傾向は日本よりも顕著です。

インフルエンサーではなくても、見栄えの良い写真を撮ろうと毎日試行錯誤をし、インスタグラムや様々なアプリ内で自分自身の世界観を生み出し、一つのメディアに成長させていく人が多く存在しているのです。こうして発信を続けていくうちに、フォロワーが増え、紹介している商品のブランド側からも注目を集めていきます。ブランド側も、常に自発的に商品を紹介してくれる消費者を求めているのです。

そこで登場するのが、「サポーターズ」「シーディング」の存在。どのような手法か、紹介しましょう。

サポーターズ(서포터즈)

サポーターズ(서포터즈)は、ブランドが運営するPRのためのメンバーのこと。最初は商品提供からはじまり、実際に広告塔になるなど、直接ブランドと関わる仕事へと発展していきます。

▲アパレルブランドLOOKKASはInstagramの投稿でサポーターズを募集している。

 
このサポーターズ募集は、アパレルやビューティーをはじめ、幅広い業界が取り入れるポピュラーなPR手法となっているのです。

シーディング(seeding)

一定期間、ブランドのPRメンバーとして活動するのがサポーターズであるのに対し、一つひとつの商品ごとにインフルエンサーとしてレビュー・投稿するのがシーディング(seeding)という手法です。多様なブランドとコラボしつつ、自分のスタイルを築き上げたいインフルエンサーたちが積極的に参加しています。

これによって、消費者は自分と似た感性の人たちの等身大なスタイルから、相性のいいブランドコンテンツに出会うことが可能になります。ブランドと消費者がお互い求めている部分を補える構造といえるでしょう。

▲鞄などを販売するブランド「daylife」は
VLOGクリエイターを募集。
ブランドは商品を提供、インフルエンサーはブランドの商品を使い映像を作る企画。

増え続けるインフルエンサーの卵と、それをサポートする企業

実際に活躍しているインフルエンサーに目を向けてみると、写真の撮り方やスタイルも、その時々のトレンドを取り入れつつ、自分らしい世界観を作り上げていることがわかります。

冒頭でも書いた通り、韓国の消費者は自己表現への欲求が高く、インフルエンサーの卵は現在も増え続けています。ブランド側は彼らに商品を提供し、それぞれのスタイルの中で商品をPRしてもらうことで、幅広い層の消費者の目に触れるチャンスを手にしているのです。


▲@mong__beeのアカウント。
彼女は、ファッション学科の学生の時から多くのブランドサポーターズやブランド主催のイベントに参加している。

また、様々なサポーターズ活動のなかで自分のスタイルを発信していくうちに、フォロワーを増やし、いつしかブランドのモデルやコラボレーション企画を依頼されるインフルエンサーも生まれてきています。

韓国のファッションアプリ『スタイルシェア』では、『スタイルシェアサークル』という独自のサポーターズを運営。


アプリ内で活動しているユーザーの中からファッション・ビューティーそれぞれのサポーターズを募集し、彼らにブランドの新作を提供しています。それぞれの世界観でコンテンツを発信できる環境を作り上げているのです。

活動期間は3カ月で、現在では『スタイルシェアサークル』を経て、インフルエンサーやモデル、エディターとして活躍する人も生まれています。

多種多様なコンテンツが必要とされる韓国のマーケティング

大多数のレビューだけでなく、同世代や似た感性を持った人のコンテンツに魅力を感じる消費者が爆発的に増えている現在。
韓国のSNSマーケティングでは、有名人や大型インフルエンサーだけでなく、消費者がより親近感を感じられ、かつ情報発信に意欲的なインフルエンサーの卵たちが非常に求められているのです。

「等身大でリアルなコンテンツを求める消費者」、「より多くの人に商品を届けたいブランド」、「自分のコンテンツを作り上げ配信したいインフルエンサーの卵」。この3者が共存しあう独特の韓国SNSマーケティングの環境のなかで、インフルエンサーたちは自分の色を磨きながら今後も成長を続けていくのでしょう。
                                        
(文:Min)


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