保育園の参観日は「サングラスとマスク」必須!? ママ友LINEを盛り上げる「変装参観」

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2019年07月10日 17:52  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 子どもを幼稚園や保育園に通わせるようになると、保護者参加の行事が多いことに驚く新米ママは少なくないという。数ある行事の中でも、園の特色が現れるのが保育参観だろうか。入園や進級から3カ月が過ぎた6〜7月に開催されるケースが多く、0〜5歳児まで年齢を問わず行われるという。そんな保育参観の“ルール”をめぐって、ママ友のグループチャットが盛り上がるようだ。

 2歳になる男児を大型の保育園に転園させたばかりの真奈美さん(仮名)は、新しい園での保育参観に戸惑いを感じたそうだ。

「3月までは認可家庭的保育事業という、保育者の自宅のような場所に息子を通わせていました。5名程度の園児しか在園していないアットホームな保育施設だったので、行事は少なかったですね。その後、空きが出たので大型保育園に4月から入園でき、いろいろな行事があることに驚いています。なかでもびっくりしたのが保育参観。前の園では、保育参観自体なかったのですが、今の園では、1週間もあり、参加内容が日替わりなんです」

 保育参観というのは、子どもの年齢や園によっても内容が違う。真奈美さんの息子が通う園では、園児たちの“普段の姿”を保護者に見てもらうことを重視しているという。「そのため、『子どもたちにばれないように、変装してきてください』とのことで、これには驚きました(笑)。ママ友とのグループチャットでも、『どれくらい変装すればいいのか?』という話題で大盛り上がり。私は、給食の時間を見学し、当日は、保育園から支給されたエプロンを身に着け、三角巾で頭を覆って、目元には持参したサングラス、口元はマスクという扮装で臨みました」と、真奈美さんはやや興奮気味の口調で語る。

 一見すると、子どもたちにばれてしまいそうな変装だが、「まだ1〜2歳くらいの子どもにはばれないみたいですね」という。

「私の場合は、先生と一緒に食事の配膳までしました。息子がきちんと上手に食べている姿を見られて、うれしかったです。公共の公園での保育参観に参加したママは、髪形や顔を隠すような服装をして、遠巻きから子どもたちが遊んでいる様子を見ていたようです。事情を知らない人が見たら、変質者みたいですよね……(笑)」

 「風変わり」とも言えるこうした“変装参観”だが、保育園の2歳児クラスまでの保育参観ではよく見られる光景らしい。真奈美さんは「ママ友とのチャットで、『どこまで顔を隠す?』『どんな変装にする?』と打ち合わせするのは面白かったですよ。一緒の日に参加したママとは、まるで共犯者みたいで、ちょっと楽しかったです」と振り返る。

 介護施設の栄養士として働きながら、4歳になる男児を育児中のシングルマザー・紀子さん(仮名)は、保育参観に参加したいのに、できないジレンマを感じているという。保育参観は、子どもが緊張しないように、一つの内容に2〜4人程度の保護者しか参加ができない場合が多い。さらにこの時期天候に左右されない屋内の行事に希望が集中しがちだという。なかには、仲の良いママ友と同日になるよう調整しているママもいるため、保育参観の希望日は重なりやすいと言える。また、希望が集中した日は園側により参加者が振り分けられるため、融通が利きづらいのだそうだ。

「私はシフト上、平日がほぼ埋まってしまっているんです。希望日に参加者が集中してムリだった場合は、保育参観は見送っています。そのため、LINEのチャットで『今日は年中さんの空手の授業を見てきました! 』とか『合同誕生会の様子を送ります』と動画が送られてくると、チャット内で『ありがとうございます』とレスをしています。普段は見られない子どもの姿を見ることができてうれしいのですが、内心、『この日しか休めないから、自分の方を優先してもらいたいのに……』と思ったりしています」

 ママ友とのグループチャットは、保育参観の情報共有に持ってこいのアイテムだが、一方で「逆に不満を抱くきっかけになることもあるんですよね」と紀子さんは言う。

 保育園だけではなく、幼稚園でも保育参観の行事は行われている。幼稚園の場合は、保育園のように低年齢の幼児がいないため、前述したような“変装参観”はほとんどなく、親子で体験できる造形教室や、体操、調理体験など内容は多岐に渡っているという。今年の4月から3歳になる男児を幼稚園に通わせている愛子さん(仮名)は、「どんな服装で行けばよいのか迷った」と語る。

 愛子さんの息子が通っている幼稚園は、地元でも歴史が長く園児数も多い人気園。子どもの送迎時、ちゃんとメイクをしているママや、キレイめのカジュアルファッションのママが多いため、参観日には服装に気合が入るという。

「保育参観の日は、一斉にママたちが集まるので、服装などに気を使います。インスタグラムで『#参観コーデ』を検索してチェックしたり、前日、親しいママ友に『明日のコーデはどうする?』とLINEで聞いたり……自分だけ浮いた格好になるのは避けたいですからね」

 普段子どもが、どのように園生活を過ごしているのかを見ることができる保育参観だが、ママたちにとっては意外と気を使う行事のようだ。LINEのグループチャットでの念入りな情報交換はその表れなのかもしれない。
(池守りぜね)

このニュースに関するつぶやき

  • LINEを欠かせないツールと考えることや、「子供の友達の母親」を「ママ友」と呼ぶことは、ヤメにした方が、色々なトラブルには巻き込まれない。反論したくなった人は、多分、病気であると思う。
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