高良健吾の狂気が暴走『アンダー・ユア・ベッド』本編映像&阪本順治ら賛辞

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2019年07月11日 17:50  CINRA.NET

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『アンダー・ユア・ベッド』 ©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
映画『アンダー・ユア・ベッド』の本編映像「きっかけ編」が公開された。

7月19日公開の同作は、「リミッターを外せ!」を合言葉に、タブーとされる題材をテーマにした作品を発信するKADOKAWAとハピネットの共同企画『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』の第2弾。誰からも必要とされず存在を無視されてきたが、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性・千尋との11年ぶりの再会を夢見て彼女を追い始める男・三井直人が、別人のように変わった彼女を監視するようになり、やがて自宅に侵入してベッドの下で真上の彼女を想いながら過ごし始める、というあらすじだ。三井役に高良健吾、千尋役に西川可奈子がキャスティング。

「きっかけ編」には、三井が近所に開店した観賞魚店に訪れた千尋との「待って!あの、ちょっと傷があって、商品にならない飼育セットがあるんですけど」「それは悪いです」「その代わり、時々餌を買いに来てくれたら」というやりとりや、飼育セットを届けにやってきた三井が、千尋が離れた隙に彼女の自宅の鍵を自分のポケットに入れる場面などが映し出されている。

原作者の大石圭は完成披露の際に「この映画には僕の表現したかったことすべてが、ほんの少しも端折られることもなく、完全に凝縮されていた。高良さん、西川さん、安部さんが実際に演じたことで映画は小説よりさらに凄みのあるものになったと感じる。多くの方にこの作品を見てもらいたい」とコメント。さらに今回の発表とあわせて、阪本順治と水川あさみのコメントが到着した。

■阪本順治のコメント
度肝を抜かれるというのはこういうことを言うのか。
ものがたりを語る力、ひとを語る力、そのどちらにも感銘を受けた。
高良健吾と西川可奈子は、こころとからだ、そのすべてを作品に託し、あらためて、映画のあるべきすがたを考えさせら
れた。
ぼくたちの知らない何処かへといざなわれ、どれだけ気持ちがよかったことか。
そんなカタルシスに満ちた傑作だ。

■水川あさみのコメント
歪んだ愛情も暴力も剥き出しの映画。
ベッドの下でしか見えない景色と感情があった。
人間が起こす行動の異常さの根源に愛情があり、それがとてつもない恐怖となって押し寄せてくる。
たった一つの家の中で蠢く愛情が、滑稽であり美しい。
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