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「何色でも選んでいいよ」大きく変化した子供たちのランドセル事情

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2019年07月12日 15:40  HARBOR BUSINESS Online

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HARBOR BUSINESS Online

写真撮影:板垣聡旨
撮影:板垣聡旨
 今までは、女の子は赤、男の子は黒と暗黙の了解で決められていたランドセル。しかし、今のランドセル事情は、私たちの子供時代と大きくかけ離れています。

 様々な色のランドセルを、公立小学校の児童が多く利用するようになっているのです。

 多様化するランドセルの色。いまランドセルに何が起きているのか、ランドセルショップに取材してきました。

◆需要が下がった”赤”。ランドセル決まったら「パーツどれにする?」

 今回、取材に応じてくださったのは、ランドセルのメーカーである有限会社カザマの専務取締役をしている風間智紀さんと営業部の井上さん。カザマは、カザマランドセルというブランドを立ち上げ、およそ30年間ランドセルを作り続けています。

「ここ10年でランドセルは大きく変わりました。真っ赤なランドセルの需要は下がりましたね。近年、女の子のカラーが多様化してきています。一番人気は、赤とピンクが混ざっているビビットピンクです。最近はね、ラベンダー色やグリーンといったパール系にも人気が出てきているんですよ」

 ここ数年のランドセルの人気の動向を話す、風間さんと井上さん。男子はいまだに黒をベースとしたランドセルが人気とのことですが、女子では事情が大きく異なってきました。

 私たちが子供の頃、定番だった真っ赤のランドセル。今となっては定番ではなくなり、赤とピンクが合わさった色であるビビットピンクやパール系の明るめの色、そしてショコラといった茶色が台頭していました。

 またランドセルを決めたら、次に「パーツはどれにする?」と話し合うとのこと。赤と黒の2つしか選択肢がなかった私たちの時代と比べると、隔世の感があります。

◆繰り広げられる母と子供の論争。仲直りのキッカケは、30種類を超えるパーツ

「お子さんがちょっと派手な色を選ぶと、その場でお母さんとよくケンカが起きます。お子さんも中々譲らないので、打開するためにパーツを自由に選ばせることも多いです(笑)」

 派手な色を選ぶことで、高学年になってから後悔すると諭す親。この色でないと学校は行かないと言い張る子供。両者の主張の折り合いに、ボタンにつけるパーツが使用されるとのことです。

 カザマランドセルでは、本体とパーツはセットの値段で提供しています。そのため、必ず好きなものを選べるとのこと。一番人気は女の子だと、スワロフスキーで作られているティアラ。男の子は盾を思わせるデザインのパーツだそうです。

 パーツは飽くまで「お子さんに好きなものを選んでもらい、ランドセルを大切に使ってもらうための仕掛け」と風間さんは話します。仲直りの策として使用されますが、結果として自分が選んだということで大事に使ってもらえるとのことです。

 また、ランドセルの横のフックには、一定の力が加わると外れる仕組みも備わっています。ぶら下げたものが引っかかり、巻き込み事故を防止する役目を果たすとのこと。上から見下ろすと持ち手もあります。一方、私たちの頃には、小さい金具のフックしか存在しませんでした。

「安全面の性能を強化したほか、実は軽量化にも成功しています。肩のベルトが体に沿うように設計しており、重量負担の軽減もしています。すごいでしょ、今のランドセル。

 ランドセルは赤と黒の2つから選ぶ時代とは大きく変わりました。一部の小学校だけの話と思われますが、公立小学校に通われるお子さんも様々な色を選んでいます」

◆「今までのような固定概念で教育はしません」公立小学校に起きた教育の変化

 私たちの子供時代とは大きくかけ離れたランドセル事情。裏に小学校の教育現場で大きな変化があると考え、実際に現役の教員の方に電話にてお話を伺いました。

「確かにランドセルの色の幅は広くなっていると思います。その裏には、ジェンダーの可視化をやめようといった取り組みがあるんですよ。我々はジェンダーのことについて、”隠れたカリキュラム”と呼んでいます」

 取材に応じてくれたのは、首都圏の公立小学校に勤めている男性教員の黒川さん(仮名)。小学三年生のクラスを担任として受け持っています。

 いま小学校教育において、色によって固定された男女の像を子供に植え付けるのをやめようといった取り組みがあると黒川さんは話します。「赤は女の子。青と黒は男の子のもの」といった、色によって男女を分けることはしないのです。

 また相手への敬称も気を使っているとのこと。教員は必ず”さん”を使い、子供にも使用の指示をしています。理由は、男女で「くん」と「さん」を使い分けていると、子供が自己の性に疑問を持っていた場合、尊重することができないから。

「子供たちは大人が思う以上に敏感です。大人によって作られた固定観念によって”自分のアイデンティティ”を当てはめてしまい、”自己を押し殺す”ことを防がなくてはいけない。ランドセルの色の多様化はその表れの1つかもしれないでしょうか」

 私たちの時代とは比べ物にならないくらい変化したランドセル事情。その裏には”多様性”が認められてきた証が隠されていました。

<取材・文/板垣聡旨>

【板垣聡旨】

学生時代から取材活動を行い、ライター歴は5年目に突入。新卒1年目でフリーランスのライターをしている24歳。ミレニアル世代の社会問題に興味を持ち、新興メディアからオールドメディアといった幅広い媒体に、記事の寄稿・取材協力を行っている。

このニュースに関するつぶやき

  • いろんな色があるんだねぇ。赤好きだから今も昔も赤選ぶんだろうなー。
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  • 赤い車に乗る男や赤いモビルスーツに乗る男も居るんだから、男が赤いランドセル�����ɥ���にしても良いと思うよぉ。( ・∀・)ノ
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