わーすた、“わんだふるYEAR”で得た成長と新章のスタート「他のアイドルの中には埋もれたくない」

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2019年07月12日 18:51  リアルサウンド

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わーすた(写真=三橋優美子)

 わーすたが6月26日にリリースしたミニアルバム『The Legend of WASUTA』は、これまでもグループのイメージを大きく担ってきた、RPGゲームの世界を体現したアルバムだ。2018年4月から「わんだふるYEAR」を掲げ、12カ月連続の新曲発表とアーティストや企業など様々なコラボレーションにより広げた振り幅をさらに壮大にするカラフルな5曲が詰まっている。


参考:わーすた、4周年ライブでファンに伝えた“スーパーありがとう” 5年目へと向かうグループの強さ


 そんな新譜の話はもちろんのこと、楽曲制作体制が変わりグループにとって大きな転機を迎えた「わんだふるYEAR」のこと、“世界標準”を標榜するわーすたならではの海外活動のこと、5年目に突入したこれからのこと……、彼女たちにたっぷりと語ってもらった。さらに今回新たに発表になったプロジェクト、10月に行われる代々木公園野外ステージでのフリーライブへ向け、“NEKONOTE BAND”とのスタジオライブを3カ月連続でYouTubeから世界中に発信していくという『わーすた STUDIO LIVE – ゆうめいに、にゃる!!!!! #わーすた1008』についても、その意気込みを聞いた。(冬将軍)


■『わんだふるYEAR』で広がった表現の振り幅


ーー『The Legend of WASUTA』はゲームをテーマにしたアルバムになりましたね。


廣川奈々聖(以下、廣川):最初「ゲームのアルバムを作る」となったとき、ピコピコ音が入っていて、アップテンポで、というものを勝手に想像していたんですけど、いい意味で大分違いましたね。ゲームの中に起承転結があるように、5曲の中でそれが表現できている、よくできたいいアルバムになりました。


小玉梨々華(以下、小玉):どの曲も似てないですし、ストーリー仕立てになっているので、ちゃんとアルバムとして楽しんでもらえるものができたと思います。


ーーリード曲「メラにゃイザー!!!!! 〜君に、あ・げ・う♪〜」ですが、「うるちょこ(うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ)」、「くらえ!必殺!!ねこパンチ★ 〜私達、戦うにゃこたん【レベル5】〜」に続く、必殺技シリーズ第三弾であり、「うるちょこ」から始まったトリオくんの物語は今回で完結なんですよね?


松田美里(以下、松田):はい。今回、〈メラニャイザー〉という新しい必殺技ができて、アンドロ魔ん獣をピュアにするという、「ピュアにする=倒す」ということなんですが。それで、途中まで消化しきれていなかったんですけど、最後はトリオくんの養子に迎え入れて幸せに暮らすという形で……完結しました!


廣川:無理矢理辻褄を合わせていくっていう(笑)。


ーー最後、唐突にトリオくんが出てくる(笑)。そんな坂元さんのナレーションで締めくくられますが、完結ということで感慨深いところもあったのではないですか?


坂元葉月(以下、坂元):そうですね、最後の〈おしまい。〉が、音が終わってから言っているので余計に寂しいところはありますが、そもそも「うるちょこ」に続編ができるとは思ってもなかったことなので。「うるちょこ」で初めてストーリーテラーを担当したんですが、あのときは音の中で収めることにすごく苦戦したんですね。でも、今回3回目にもなったので、一発でOKになりまして。……えっと、なんですか、“エラニャイザー”じゃなくて……。


廣川:え? なに? “エラニャイザー”??


坂元:あ、エンジニアさんっ!


一同:(大笑)


坂元:(照)。エンジニアさんにも「プロになったほうがいいんじゃない?」と言ってもらえるレベルまでになったので。今後もしかして、その後の続きのお話があった時も一発OKもらえるように頑張りたいなと思います。


ーーわーすたっぽさが全開ながらも、メロディックな曲調やサウンドは今までになかった荘厳さですよね。このアルバム自体、テーマの統一感はあるものの、これまでやってそうでやってこなかったタイプの曲ばかりですね。


廣川:今までいろんな楽曲にチャレンジして来たんですけど、今回もまた歌ってこなかった楽曲が増えましたね。


ーー新しい作家さんの曲もあったり。sasakure.UKさんの「アンバランス・アンサーズ」は歌うのが難しそうな曲ですが。


三品瑠香(以下、三品):これ、難しかったですねぇ〜。とにかく譜割が大変で。私、早口が苦手なので、かなり頑張りました。歌詞も、どうにもできないことがたくさんある世界の中でも自分を持って飛び出していこう、という旅立ちの曲になっているので、とにかくカッコよく歌いました。


ーー聴きどころはどこですか?


三品:いちばん気合い入れて歌ったところは、落ちサビの〈ワールド イズ スタンバイ〜〉っていう部分ですね。


ーー“三品節”が炸裂するところですね。


三品:それ、ほんとによく言われるんですよっ! レコーディングの時も「ここは、“三品節”で」って(笑)。


廣川:この曲、めっちゃ“三品節”がいい!


ーー独特のシャクり方とか、シャウト混じりに歌うのがめちゃくちゃカッコいいんですよね。意識してやってるわけではないんですか?


三品:何も考えずに歌った時が“三品節”ですね。勢いのままに歌うのがそれです。


ーー他のみなさんはどうですか? この曲に関して。


廣川:ゲームっぽいサウンドでボカロっぽくもあるから、無機質に歌いつつも、この歌詞の想いや世界観に寄せて歌うことがすごく難しくて。「無感情に感情を出す」というか、単純に感情を出せば良いという曲ではないから。


松田:私は昔からボカロが大好きで聴いていたので、この曲は最初に1回聴いただけで早く歌いたいと思いました。サビの〈1ターンで世界は変わらないけど〉、「〜けど」という言葉をつけながらも〈世界を駆け巡ろうぜ〉 〈世界を振り回そうぜ〉という強い気持ちで立ち向かっていく……こういう歌詞も大好きだし、無機質な感じで歌うこともわりと好きだったので、歌いやすかったです。だから瑠香とは全然違うんですけど、あまり気張らずというか、深く考えずに好きなように気持ちのまま歌えたかな。すんなり歌えた感じはあります。


ーー無機質とはまた違うテイストですが、「誰も悪くない」もクールな歌が映える曲ですよね。


三品:おしゃれっぽくカッコ良く歌うけど、歌詞はよくわからないという(笑)。


小玉:「真剣にふざけてる」というのがぴったりな曲だと思います。曲中に敵の魔王が出てくるんですけど、そのセリフに、悪役ながらもいろんなことを考えていたり、魔王自身もいろいろなことと戦っているんだっていう、ちょっと深いメッセージも込められていて。歌詞はふざけてるんですけど、曲自体はカッコいいというギャップ。そして、ちゃんとメッセージ性、伝えたい思いもしっかりとある……というのはわーすたの楽曲には結構多いんです。私はこのアルバムの中でいちばん好きな曲ですね。


ーーこういう歌い方もできるようになったんだなぁ、と思ったんですよ。「大人っぽい」というだけではない表現力というか、言葉に表情があるとでもいうか、艶がある。


三品:「わんだふるYEAR」で、12カ月連続で新曲発表をしていった中、本当にいろんなジャンルの曲を歌わせてもらって。メンバーそれぞれが表現力含めていろいろ成長できた1年だったので、今この曲を出してそういう風に思ってもらえるのなら、やって来てよかったなぁと思います。


ーーやっぱり「わんだふるYEAR」は、わーすたにとって大きな1年でしたか?


小玉:曲がメンバーの成長を引っ張ってくれたというか。いろんなチャレンジをさせていただける機会もいっぱいあって。多くの経験をして、着実に成長できたなと自分たちでも思える1年でした。


ーーその成長によって、変わったことはありました?


松田:自分たちのやりたいことに対する想いがより明確になりました。正直、「期待に応えなきゃ」という気持ち、プレッシャーが重かったこともあったんです。でも、終わってみると、この1年でやってきたことは何も間違いではなかったし、「もっとこうしたいな」「こういう景色が見たいな」という目標も新たにできるようになりました。「振り幅が広がった」っていう言い方がぴったりだと思います。


■12カ月連続リリース&初の北米上陸で得た成長


ーー楽曲制作の体制が変わり、いろんな作家さんの曲を歌うようになった分、やはり大変なこともあった、と。


廣川:毎月新曲を披露していく中で「この曲はわーすたっぽくないな」って自分の中で1回シャッターを閉じかけてしまったこともありました。ファンの方の前で初披露する時はどんな曲であってもドキドキするし、反応を気にしちゃうし。何回歌ってもなかなか浸透してないなと思ったこともあったりして。ただ、自分が「この曲をどう届けたいのか?」とか「この曲のここが好き」とか、歌うたびに、リリースのタイミングを重ねていくたびに、その曲に対する気持ちが高ぶっていくんです。次第にそれをステージ上でも出せるようになって、ファンの方もわーすたの曲として受け入れてくれた。そう思える瞬間がどの曲にもありました。浸透するまでに時間は掛かるかもしれないけど、どんな曲でもわーすたとしてできるようになった……それがいちばん強くなったことだと思います。


ーーちょうど1年前の「JUMPING SUMMER」が初披露された時(2018年6月)は、曲調がこれまでとはガラリと変わりましたし、ファンの方もちょっとざわざわしてましたよね。


廣川:初披露のときは「エイベックスっぽいね」と言われましたねぇ(笑)。


松田:あの曲は男性アーティストが歌うイメージだったので。そうしたカッコよさをわーすたがどういう風に見せていけるんだろう? というところは自分たちにもありました。


廣川:「JUMPING SUMMER」はアルバムタイトルでもあったので、絶対にこの曲を自分たちのものにしなければいけない、という使命感みたいなものはずっとあって。でも、ファンの方もどんどんこの曲が好きになってくれたし、私たちも楽しめるようになって。「こういう曲もわーすたの色としてやっていいよね」と自信を持って言えるようになりました。


ーー『JUMPING SUMMER』はわーすたファン以外からも、評価の高いアルバムなんですよね。


三品:これまでのわーすたを聴いてきた方にとってはイメージが大きく変わったアルバムだったんですけど、このアルバムで入ってきてくれた方も実際に多かったので。それぞれ好みはあるだろうけど、いろんな層の方に聴いてもらえる曲が増えてるというのはやっぱり嬉しいです。


廣川:このアルバムに入っている「PLATONIC GIRL」という曲はみきとPさんが気に入っていた曲を提供してくださって。ニコニコ動画の方でみきとさん本人のセルフカバーが上がっているんですけど、ものすごい人気なんですよ。「この曲、わーすたが歌ってるの? 知らなかった」と、ボカロ方面から来てくれた方もたくさんいたので、いろんな方に曲を書いてもらうということは、すごいことなんだなと思いました。


ーー曲の幅が広がったことで、ライブ自体も変わってきたと思ったんです。


三品:曲のジャンルが増えたことで、いろんなライブの構成の仕方ができるようになったし、それを考える時間も長くなって。ライブの作り方をすごく考えるようになった1年でもありましたね。


ーー3月に行われた4周年ライブ『わーすた 4th Anniversary LIVE 〜わんだふるこれくしょん〜』でもいろんな趣向がありましたよね(参考:わーすた、4周年ライブでファンに伝えた“スーパーありがとう” 5年目へと向かうグループの強さ )。個人的にグッときたのがアコースティックの「ねぇ愛してみて」からのセクションで、すごく優しくてあたたかい空間が作られていたのが印象的でした。そんなあたたかさが今作の「おやすみ」にも表れていると感じました。


廣川:久々のバラード曲ですね。


松田:わーすたの中でいちばんスローテンポの曲です。ここまで落ち着いた曲は初めてです。


ーー今のわーすただから歌える曲ですよね。この包容力、この柔らかさ。


松田:スローな曲でいうと、『The World Standard』(2016年)に「いまはむかし」というおじいちゃんの曲があるんですけど。最近家で1人で聴いてたんですが、やっぱメンバーみんなの声が若いなって(笑)。今はどの曲でもそれぞれの感情を細かく感じるところがあったり、「わ、ここいいな」なんて、シビれるところがたくさんあるんですけど。昔の曲を聴くと、あらためてそういうポイントが増えたんだなぁとめっちゃ感じたりします。この「おやすみ」はソロで繋いでいく歌割りの構成になっているので、それぞれの聴かせどころを感じて欲しいですね。


廣川:シンプルに声を楽しめる曲です。わーすたは基本ツインボーカルなので、普段は私と瑠香が歌うことが多いけど、この曲では5人の歌声をしっかりと聴けるので、ファンの方も待ちに待ってた曲なんじゃないかなと思います。


松田:あったかい曲になってよかったです。


廣川:ほんとに眠くなるよね。


松田:レコーディング中に眠気がきました(笑)。


ーーわーすたといえば、“世界標準”ということで海外の話もお聞きしたいのですが。5月にカナダのトロントで行われた『Anime North 2019』に出演したばかりですが、初のカナダの印象はどうでしたか?


小玉:人が優しかったですね。チラシ配りをしたんですけど全員が受け取ってくれたり、話も熱心に聞いてくれて。人のあたたかさに感動しました。


廣川:人と話すことが好きな国なんだなと思いましたね。「今日ライブあるんですよ」と言って、それで来てくれた方もすごく多かったし。イベントにたまたま通り掛ったような人も、慣れ親しんできたご近所さんのように話が出来て。「じゃあ、またね」なんて、1回会った人でも大事にする国なんだなぁと。


ーー新しく英語担当になった三品さんは、英語通じました?


三品:はい、通じました! 私が英語担当になって初めて英語圏に行ったので、めちゃくちゃドキドキしたんですけど、頑張って喋りました。文章言い切ってないのに反応してくれるから、最後まで言わなくともいいんじゃないかって(笑)。


小玉:レスポンスが早いんですよ。


ーーミート&グリートをはじめ、現地の方と直接交流するイベントなども行っていますが、やはり日本とは反応が違いますよね?


三品:全然違いますね。海外のイベントならではなんですけど「Q&A」というものがあって。「メンバーに質問ある方は?」という形で進めるんですけど、躊躇わずにどんどん出て来てくれて……日本ではこうならないだろうなって思います。


廣川:日本だと時間が余っちゃいそうだけど、逆に足りなくなっちゃって「ごめんね」と言ってたくらいなので。カナダは今まで行った国の中でも、いちばん恥ずかしがらなかったです。「イエーイ!このポーズして!」ってノリで伝えてくれたりとか、すごかったですね。私たちも日本人だということを忘れてはしゃいでました(笑)。


ーーカナダは、フランスやタイと比べると、アイドル自体があまり知られていない印象もありますけど。


三品:アイドル文化の浸透自体は全然なかったですね。今回、はじめてJ-POPを聴いたけど、すごくよかったと言ってくれた方もいたり。アイドルのライブって、ファンの方が合いの手を入れてくれる“コール”っていうのがあるんですけど、カナダではそれがなくともペンライトを持って一緒に腕を振ってくれたり。純粋に音楽を楽しんでくれていました。


松田:1時間くらいしっかりライブをさせてもらったんですけど、最後まで見てくれる現地の方がすごくたくさんいたので、嬉しかったです。カナダには行ったことはなかったので、集まってくれるかどうか不安があったんでですけど、1000人以上の人たちが集まってくれて、ものすごく嬉しかったです。


ーー北米自体がはじめてだったんですよね。


廣川:はい。なので、アメリカから来てくれた方も多かったんですよ。「やっと会えたね」なんて言ってくれたり。


ーーライブで印象に残ったことはありましたか?


廣川:最後に「スーパーありがとう」という曲を披露したんですけど、「ありがとう」という言葉はわかるみたいで。ステージからみんなが「ありがとう」って口ずさんでくれているのがわかって、ものすごく嬉しかったですね。


ーーちなみに海外の方も「うるちょこ」と略すんですか?


廣川:言ってるよね?


三品:(巻き舌気味で)ウルゥチョコー!


松田:“Ultra Miracle-cle〜”っていう、ロングのバージョンは結構よく聞きますね。


廣川:「ウルチョラ」って言う(笑)。ウルチョラ、ミラクゥクゥーー


小玉:ファイナゥ、アルティメッーー


坂元:チョコォォー


全員:ビーーーム!!


廣川:発音がいいからカッコよくて、私たちが知ってるのと違う(笑)。


■新プロジェクト『わーすた STUDIO LIVE』での挑戦


ーー奇抜な楽曲や衣装、SNSを使った戦略など、これまでアイドルシーンの中でも異端なことをやってきたわーすたですが、5年目に入り、これからどういうことをやっていきたいですか?


廣川:今回のアルバムだと「誰も悪くない」みたいな曲調がすごく好きなんです。わーすた以外には歌えない曲だとも思うので、こういう曲はずっと歌っていきたいです。あとはやっぱり去年出した「タピオカミルクティー」や「大志を抱け!カルビアンビシャス!」のように、食べ物やひとつのものに特化した曲は歌っていてもすごい楽しいし、実際にそれでタピオカミルクティーのお店や焼肉屋さんとコラボできたりしたので。それってめっちゃワクワクするし、「焼肉屋さんに行ったらわーすたの曲が流れてた!」という声ももっと聞きたいから、そういう曲は増やしたいですね。


松田:つい最近もテレビのタピオカミルクティー特集で「「タピオカミルクティー」が流れてたよ」ってみんなが教えてくれて。そうやって「この曲を流したい」と思えるような曲を歌っていきたいなと思うし、わーすたにしか歌えない曲を歌っていきたい。他のアイドルの中には埋もれたくないというか、わーすたが先頭切って新しいことをやってファンの方と一緒にワクワクしたいし、わーすたを知らない人でもあっと驚くような曲を歌いたいですね。


わーすた / 大志を抱け!カルビアンビシャス! MUSIC VIDEO (Wasuta / Galbi (Girls, Be) Ambitious!)
小玉:海外だったり、ぶっ飛んでることだったり、わーすたの色というものがついてきたと思うんです。そうしたコンセプトはブレずに、みんながやっていない新しいこと、面白いことをもっともっとやっていきたいなと思っています。アイドルとか、アーティストとか、そういうものにとらわれずに、わーすただからできることはまだまだたくさんあると思うので。私たちにしかできない面白いこと、曲でもライブでも、いろんなことに挑戦していきたいと思います。


坂元:「わんだふるYEAR」の時にスペインのアデクセ・アンド・ナウ(Adexe & Nau)とコラボさせてもらって、「ヨ・キエロ・ビビール」っていう曲ができて。こんな“ザ・ラテン”な曲を歌ったことがなかったし、これをアイドルが歌って、アイドルのファンの人たちはどういうリアクションになるんだろう? って、すごくドキドキしてたんですけど、みんな一緒に踊ってくれたのが嬉しくて。アイドルが海外のアーティストさんとコラボするなんてあまり聞かないし、そこは世界標準を目標に掲げて活動しているわーすたの強みなので、また海外のアーティストさんとコラボして、海外の新しい風を吹かせていきたいなと思います。


ーーそして今回、新たなプロジェクト『わーすた STUDIO LIVE – ゆうめいに、にゃる!!!!! #わーすた1008』が始動します。久しぶりの生バンド、スタジオライブの収録はこれからということですが、どのようなものにしていきたいですか?


三品:これまで2回、生バンドでライブをやらせてもらったんですけど、あれから楽曲が増えたので、まずそれが楽しみです。今は、他のアイドルさんでも生バンドでやることが結構増えていると感じるんですけど、「バンドで歌っているのに、このクオリティか!」と驚かれるものを作りたいです。この1年いろんな曲を歌ってきて、自分たち自身が成長を感じられているところもあるので、私たちがバンドで歌う成長ぶりを見せていきたいです。


廣川:わーすたの楽曲は生バンドで演ることが想像しにくいことが多いんですけど、今まで2回の経験から、生バンドでやる良さが出ている曲ばかりだなと感じています。わーすたの楽曲がより映えるだろうなというものをみんなでかなり時間かけて選びました。なんの楽器にしても「わーすたの楽曲は難しい」と言われちゃうので(笑)、申し訳ないなと思いつつ。やっぱりこの1年で私たちの幅も広がったので、いろんな角度から選びましたね。これをきっかけにわーすたが好きになってくれる人がたくさん居たらいいなって。


松田:やっぱりYouTubeって全国の方が見てるし……。


他4人:全世界!


松田:全世界(笑)、いろんな国の方が見てるし、バンドサウンドって受け入れやすいと思うんですよ。バンドやロックが好きな方も多いはずだろうし。凄腕のミュージシャンの方々に手伝ってもらって、私たちの自慢の曲たちを、世界の人たちに知ってほしい。これは私たちにしかできないことだとも思うので、自信を持ってやっていきたいです。


小玉:わーすたは全曲、自信を持ってお勧めできる曲だと思っています。それをバンドで演ることによって新鮮さも出ますし、より曲の良さも出ると思います。わーすたが好きで応援してくださる方にも楽しんでもらいたいですし、これをきっかけにアイドルに興味がなかった方や、他のアイドルさんが好きな方にも、わーすたという存在を知って好きになってもらえたらと思います。そういう大きなきっかけになるチャンスですし、大切にしたいです。


坂元:変わった衣装とか、一回見ただけでは理解できないところだったり、わーすたってビジュアル含めて“ザ・アイドル”みたいな感じじゃないですか。でも歌も歌えるし、楽曲はこだわってるし、アイドルだけどアーティスティックなこともできるんだよ、という部分をちゃんと形として出せる場だと思っています。アイドルだから、キャピキャピしていてかわいい曲、というだけではなく、カッコいい曲、シリアスな曲、いろんなジャンルを歌えるんだよ、というのを本当に全世界の方に知ってほしいんです。「私たちはこういうグループです!」という、わーすたの自己紹介がこの企画でできると思うので、たくさんの方に興味を持ってもらいたいです。


ーーわーすたはライブのグルーヴ感が魅力的なグループですし、過去の生バンドのライブもすごく良かったので楽しみです。


廣川:アイドルだけどここまで音楽を大切にしているグループなんだ、ということをこれで伝えていきたいです!(冬将軍)


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