亡き妻の写真のそばで食事する高齢男性 孫の結婚式で(米)

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2019年07月12日 21:21  Techinsight Japan

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亡き妻を想いながら食事をする男性(画像は『Sahrah Elswick 2019年7月7日付Twitter「Pawpaw sat and ate with mawmaw today at my wedding」』のスクリーンショット)
孫の結婚式に1人で出席したある男性。2年前に亡くなった妻の写真を前に彼が静かに食事をする様子を捉えた写真が「あまりにも切なく、美しい」と人々の心を揺さぶっている。白髪の男性はその日、「孫が結婚したんだよ」「君が一緒にいてくれたら、どんなに素晴らしかっただろう…」亡き妻にそんな言葉をかけたのだろうか。『Fox 5 DC』などが伝えた。

今月6日、米ウェスト・バージニア州在住のサラさんとザカリー・エルスウィックさんが結婚式を挙げた。式にはサラさんの祖父ビリー・グレイさん(71歳)も出席したのだが、ビリーさんの最愛の妻バーバラさんの姿はなかった。バーバラさんは2年前に亡くなっており、サラさんは式場に特別な“メモリアル”を作ってビリーさんを迎えた。

サラさんは米メディア『Good Morning America』に、式の日のことを次のように語っている。

「私の結婚式には祖父母に揃って出席してもらいたかったのですが、祖母は2017年5月に亡くなり、祖父は45年間を共にした最愛の人を失いました。式当日、ザカリーと私は今は亡き愛する人々のための特別な席を用意し、生前の写真を飾りました。メモリアルを作ることで、亡くなった人たちにも式を見守ってもらいたいと思ったのです。」

式の翌日、サラさんはTwitterに式でのビリーさんの様子を捉えた1枚の写真を投稿した。そこには「今日の私の結婚式で、パウパウ(祖父)はマウマウ(祖母)と一緒に食事をしました」と記されており、メモリアルの前に腰を降ろして食事をするビリーさんの姿があった。

メモリアルの椅子の上に置かれた写真立てには「天国は遠すぎるよね。そうでなかったら、あなたたちは今日、ここに一緒にいてくれたものね」とメッセージが書かれており、白髪のビリーさんの後ろ姿は心なしか寂しそうだ。

そしてこの心が締め付けられるようなビリーさんの写真には、たくさんのメッセージが届いた。

「私がリツイートすることなんて滅多にないのだけれど、これこそ愛よね。」
「心が引きちぎられるような切なさを感じるよ。彼は妻を本当に愛していたのでしょうね。」
「私の姪もつい最近結婚式を挙げたの。彼女は祖母と母を立て続けに亡くしてね。式では2人の写真を会場の最前列に並べたのよ。」
「愛がいっぱい詰まった写真をありがとう。」
「美しい写真だけど、涙が溢れて止まらない。私の父はもうヴァージンロードを一緒に歩くこともできないし、ダンスも踊れなくなってしまって。だから私は結婚式を挙げるのを躊躇しているところだったの。こういう形で祖母が出席できたことは素晴らしいことだと思う。」
「パウパウにビッグ・ハグをしてあげたいわ。」

24歳の時に結婚したビリーさんはこの日、孫の美しい結婚式を見て47年前のバーバラさんとの式を懐かしく思い出していたのかもしれない。

なお、愛する人を亡くし、その写真を肌身離さず持ち歩く男性のニュースはこれまでも何度かお伝えしてきた。2018年には16歳で結婚し40年を共にした亡き妻の写真を持って毎日ビーチを訪れるイタリアの70歳の男性が、2017年には64年を共にした妻の写真をレストランのテーブルに置き食事をするアメリカの93歳の男性が話題となった。

画像は『Sahrah Elswick 2019年7月7日付Twitter「Pawpaw sat and ate with mawmaw today at my wedding」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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