足立梨花×白洲迅の“男女の友情”談義! 「私はある」「俺は絶対ない」

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2019年07月15日 06:11  リアルサウンド

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白洲迅と足立梨花(撮影:大和田茉椰)

 足立梨花と白洲迅がW主演を務める『僕はまだ君を愛さないことができる』が7月15日からFODでの配信と地上波フジテレビ系での放送をスタートする。台湾ドラマ『イタズラな恋愛白書』を日本版にリメイクした本作は、互いに恋をすることはあり得ないと断言する男女2人が、あるきっかけで、“親友”関係に変化が訪れていく物語。


 仕事に恋に、何事にも一生懸命なヒロイン御手洗陽役の足立と、陽に想いを寄せながらも“親友”として優しく見守る気遣い上手な石田蓮役の白洲に対談インタビューを行った。


【写真】足立梨花と白洲迅アザーカット


■足立「恥ずかしさが蓮と陽のリアル」  


ーー本作に出演した感想はいかがですか。


足立梨花(以下、足立): 白洲さんと『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)以来久しぶりに共演することになって、その時は全く関係ない役だったので……。


白洲迅(以下、白洲):全く関係なくはないだろ!(笑)。


足立: 同僚のような関係で(笑)。そこから2、3年ぶりの共演になったんですが、一瞬、ちょっと恥ずかしいなと思ったんですよ。


白洲:うん。


ーーなぜですか?


白洲:前に共演した時は、大して仲良くならなかったんです。あまり仲を深められなかった。


足立:それは嘘!(笑)。本当に違いますよ! 私あの時、結構深い話したと思ってるけど!


白洲:ははは(笑)。


足立:でもその恥ずかしさが蓮と陽のリアルだなとも思いました。蓮と陽は友達からはじまって、恋に発展していく関係性だから、そういう恥ずかしさは出たのかなって。


白洲:そんな僕らが、まさにどストレートな恋愛作品をやるのは、恥ずかしかったんですよね。


ーー撮影の最中とか終わってからは心境の変化はありました?


足立:急に恋愛モードに入る時は、素で笑ってしまう感覚があって。それは“足立梨花”が出てきているのか、陽が今まで友達だった蓮をそんな風に見ているからなのかは、分からない段階でした。


白洲:たしかに、すごく素を求められるというか、あんまり取り繕わないような芝居を求められる現場でした。けど、それが自分の素だと言い過ぎると……(笑)。


足立:でも、自分の素でも、それが陽として考えた時も絶対そうなるよね?


白洲:うん、あったと思うよ。人それぞれ役作りの仕方は違うとは思うんですけど、普段、役を演じる時ってやっぱりやるのは自分本人なので、どの役者でも自分との共通点を探す瞬間も絶対あると思うんです。今回はその作業がすごく多かったし、自分自身を出すみたいなことを求められましたね。


ーーどんな部分に自分自身が表れているのでしょうか?


足立:それが果たして、“足立梨花”なのか“御手洗陽”なのか私にも分からないんですよ。私は陽としてその現場にはいたけど、もちろん“足立梨花”っぽいところもありましたし。今回は特に、その場で起こったことを感じ取ってやるお芝居のやり方だったので、全てが足立梨花といえば足立梨花だし、御手洗陽といえば御手洗陽っていう感じなのかな。


白洲:それだけちゃんとリアルにその場で感じて、それに対してリアクションするという作業を生々しく現場でできたよね。


足立:たぶん、今までのやり方だったら、ここは自分と違うけど役はこうだからこうしよう、っていう演技の仕方をした部分もあったと思うんです。けど、今回、それはやっちゃいけないって言われてたから、自分なのか自分じゃないのか分からなくなってるんだと思います。


白洲「すごく乙女なんです」


ーーお二人とも、実年齢も同世代だと思うんですが、お互いにどんな印象ですか?


足立:最初、すごく裏ありそうだなと思った。言いたいことわかる?(笑)。


白洲:ははは(笑)。おい、悪口だぞ。


足立:そうだね、今本人目の前にして悪口言ったね(笑)。でも、何考えてるかよく分かんないの。


白洲:それ、よく言われます。


足立:でも撮影していくと、この人、意外とストレートだなって。純粋にすごく顔に出やすいんですよ。それがおもしろいなって。人ってこんなにちゃんと見ると印象が変わるんだなというか。すごくありのままの人なんだなと撮影してて思ったよ。


白洲:世間のパブリックイメージもそうなんじゃないかなって思ってるんですけど、僕からみても足立梨花っていう人間自身、男勝りじゃないけど、すごくサバサバしていてというイメージで。けど、意外と肝心なところ強く出れない。


足立:そうね(笑)。乙女が出ちゃう。


白洲:そう、すごく乙女なんです。そういうところが、陽にぴったりじゃんって思った。


足立:たしかにね! 仕事上では陽もサバサバしてて、恋愛になると急に乙女になるから、そういう一面は私も持っているかも知れない。


白洲:「かもしれない」じゃないですね。持ってますね(笑)。


ーーお互いに尊敬する部分はありますか。


白洲:いやもう、頭の回転が早い。それと、座長としての現場での立ち振る舞いが……。


足立:それ絶対嘘ついてる顔だよね?(笑)。


白洲:いや、本当だよ。今回「W主演」って言ってもらってるけど、俺、主演として引っ張るみたいなことできないので、そこは全部お任せしちゃったんです。


足立:いや、裏で引っ張っています。陰でやっているっていう、一番ずるいタイプですよ。


いろいろ相談にも乗ってもらったし。


白洲:僕も助けられましたし、それはお互い様ですよね。


足立:ははは。こういうことをさらっと言えるところが素敵だなって思います。私は肝心なところで言えないタイプなんですけど、意外と監督にズバッと言える方なので、代弁してもらうこともありました。そんな風に自分の意思をはっきり言葉に表せるのは、自分ができないから、すごいなって。


■白洲「下心的なものはゼロではないと思ってしまう」


ーー最初は友達な陽と蓮ですが、お二人は“男女の友情”はあり派ですか?


足立:私はあると思ってるんだけどな。現にいるし。


白洲:最初から言ってたよね。でもさ、この作品は「男女の友情はない!」って言ってるようなもんじゃないですか。


足立:間違いないね(笑)。


白洲:俺は絶対ないと思うんですよ。特に男側からしたら。


足立:ほんと? でも男友達のその人に彼女いるし、その彼女を含めて3人で仲良くしてるよ。


白洲:いやーちょっとねじ曲がった関係だと思う(笑)。


足立:いやいや、絶対ない(笑)。好きになることはお互いないと思う。


白洲:絶対、誰かしらが負担になっていくって。


足立:そう?


白洲:そう! いや、わかんないよ、世の中にはいろんな人がいるからね。でも、僕は、男から見たら、それだけ女子と仲良くなったら下心的なものはゼロではないと思ってしまう。


ーーご飯行くぐらいとかないですか?


白洲:異性と2人でご飯ってないですね。


足立:ほんと? 全く何にもない人でも全然行くよ。


白洲:何か思ってしまう。というか、思ってるんじゃないかとこっちが思ってしまうし、恋愛が絡むことがゼロってことは、存在しないんじゃないかって。


ーーなるほど……どちらかはやっぱり気持ちがあったりするんですかね?


足立:えー、絶対ないと思う。私がそう思ってるだけ?


白洲:それは視聴者のみなさんが答えを出してくれるんじゃないですか?


足立:私のその男友達も「絶対ない」って言ってる。あ、でも、それは蓮も言ってるしなぁ。


白洲:結局ね、心の中までは見えないから。


足立「ドキドキした。笑いが止まらなかった」


ーーこの作品の見どころをお願いします。


足立:仕事に恋に頑張る年頃の設定ではあるので、そういう方々に観ていただいてキュンキュンして欲しいし、もっと仕事頑張ろうって思って欲しいし、これを観てドキドキして欲しいです。


ーー演じられていて、一番ドキドキしたシーンはどこですか?


足立:いっぱいあるなぁ。竜星(浅香航大)の月の下でプロポーズですね。過去の回想シーンで横断歩道の前でくるくる回されて。あそこは一番ドキドキしました。聞かされてなかったんです。台本では、普通に出会って、ハグしてそのまま帰っていくって感じだったのに、ハグした瞬間に持ち上げられ、くるくる回され、最終的になぜかキスされ、連れ去られるっていう、なんか女子のやって欲しいこと詰まってません?(笑)。


白洲:世間の女子はそういうことを求めているのか! 横断歩道のど真ん中でいきなりくるくる回され、ぶちゅーって(笑)。


足立:違う違う。語弊がある!(笑)。女性って強引に奪って欲しい願望が心のどこかにあると思っていて、それを体現しているのが竜星だと思うんです。いま、草食系が多いと言われている世の中で、あんな人いないから初めての体験だったんですよ。あまりにもおもしろすぎて、ドキドキした。笑いが止まらなかった(笑)。


白洲:おもしろいって言っちゃってるじゃん(笑)。まぁ、でもそういう意味では、蓮はあんまりドキドキさせるタイプではないですよね。


足立:蓮は安心感とか安らぎのほうなんですよ。それで、ちょっと危ない恋みたいなドキドキするのは竜星なので。ドキドキの種類が違うなと思いました。竜星って危険な香りがするよね。


ーー白洲さんが思う見どころは?


白洲:主人公たちは、年齢的に恋愛も仕事も、人間として輝きが強い時期だなと感じていて。悩みや、恋愛・仕事の楽しさであったり、そこを両立させようとする葛藤を深く掘り下げてきたつもりなので、ぜひ共感して観てもらえたらなと思います。大人のラブストーリーではあるんですが、すごくピュアだなって思う瞬間がたくさんあったので、そんな姿も楽しんでもらえたら嬉しいです。


ーー白洲さん自身は竜星と蓮とどっちに近いんですか?


白洲:どっちもですね。


足立:どっちの面持ってるタイプだよね。やっぱりちょっと二面性ある。


白洲:ほどよくね。二面性とか言うなよ。


足立:悪い言い方すると、すごい良い顔して、優しい雰囲気を出しておきながら、ヒュッと(笑)。


白洲:良い温度で良いところまで築き上げていって、でも、最後のグイッは欲しいわけじゃん、女子は。


足立:そりゃ欲しいよ。だからずるいよね。一番分かってるよね(笑)。


白洲:なんか人聞きが悪いな(笑)。


(大和田茉椰)


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