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アスクル岩田社長、怒りと困惑の記者会見 ヤフーの強硬手段は「全てが不可解」

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2019年07月18日 15:32  ITmedia NEWS

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写真「全てが不可解」だと語る、アスクルの岩田彰一郎社長(=左)
「全てが不可解」だと語る、アスクルの岩田彰一郎社長(=左)

 オフィス用品の通販事業を手掛けるアスクルは7月18日に記者会見を開き、親会社のヤフーと対立している件について、現時点での見解を発表した。ヤフーはアスクルの業績不振を理由に、共同運営するECサイト「LOHACO」の事業譲渡や、岩田彰一郎社長への退陣などを要求している。会見には、ヤフーから退陣を迫られている岩田社長が登壇し、「全てが不可解」と怒りをあらわにした。



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 岩田社長が不可解だと感じている点は、ヤフーが(1)役員全員の刷新ではなく、社長のみの退陣を求めている点、(2)ヤフー側から次期社長を送り込もうとしない点、(3)LOHACOの譲渡だけを求め、譲渡後のプランを説明していない点、(4)レピュテーションリスク(評判・業績が下がるリスク)を冒してまで強硬な手段に出ている点――など。



 岩田社長は現状を踏まえ、「ヤフーと業務・資本提携した際に交わした書面には『イコールパートナーシップの精神でEコマースでナンバーワンを目指す』『(アスクルは)上場会社として(独立した)事業運営を維持する』と書かれているが、その実効性が損なわれようとしている」と遺憾の意を示した。



●問題の経緯は?



 アスクルとヤフーは、2012年4月に資本・業務提携を締結。同年10月にLOHACOをスタートした。15年にはヤフーによる出資比率(議決権ベース)を約45%に引き上げ、提携を強化していた。その後は「シナジーを発揮できていた」(岩田社長、以下同)という。



 だがヤフーは、LOHACO事業で赤字が続いていることや、アスクルの19年5月期の連結業績で、純利益が前年同期比90.7%減となる4億3400万円に低下したことを問題視。19年1月にLOHACO事業の譲渡を、6月には岩田社長の退陣を求めた。ヤフーは、アスクルが8月2日に開催予定の定時株主総会で、岩田社長の再任議案に反対票を投じる方針を固めている。



●ヤフーの社長交代とともに関係性が変わった



 かつて良好な関係を築いていたヤフーが態度を一変させたことに対し、岩田社長は「ヤフーの宮坂(学)前社長とは、強固な関係を築けていた。ヤフーから出向してきた社員もいるが、いい仲間として一緒に仕事をしてきた。だが、社長が(川邊健太郎氏に)代わってから、関係が変わってきた」と経緯を説明。



 「支配株主の横暴によって、『独立社外取締役を入れて、真面目にコーポレートガバナンスに取り組んでも全く機能しない』ということが示された。少数株主や、多くのステークホルダーの意向は無視されている。こうした状況では、資本市場において企業の信頼性が失われてしまう。そのため今回の会見の場を設け、あえて問題を提起することにした」と述べた。



●今、LOHACOを切り離すのは自社の利益にならない



 ヤフーがLOHACOの譲渡を求めていることに対しては、「ヤフーは、ソフトバンク傘下として、『中国Alibabaのように通信・EC・ビッグデータを結び付けた事業を実現させる』というビジョンを実現しなければならず、その立場は理解できる」「ネットの技術だけでEC事業は運営はできないため、アスクルが持つ物流力、オペレーション力、サービスなどは、ヤフーにとって必要なパーツであると思う」などと一定の理解を示した。



 だが、物流事業の成長においてはBtoB、BtoC、ECの“三位一体”をそろえることが重要であり、アスクルにとって欠かせない事業であることに変わりはないとし、「このままでは乗っ取られてしまう」「今、LOHACOを切り離すのは(自社の)利益にならない」とあらためて語った。



●恥をさらしてでも、再任反対が正しいのか問う



 17日には、かつてアスクルを設立し、09年まで親会社だった第2位株主のプラスも「ヤフーの考えに賛同し、岩田社長の再任に反対票を投じる」との声明を公表した。ヤフーとプラスの議決権を合計すると過半数となり、岩田社長の退任は避けられない見通しだ。



 窮地に立たされている岩田社長だが、会見では自身の進退について「60%の株主がそう言っているのであれば、あらがうことはできない。ただ、上場企業の社長は公職で、会社は公器。先方からは『晩節を汚さない方がいい』などとの言葉もあったが、恥をさらしてでも、(議決権の)行使が本当に正しいのか、コーポレートガバナンスの面から問うていきたい。いままで一生懸命、一緒にやってきた関係なので、他に解決の糸口がないか話し合っていきたい」と述べた。



●株式の売渡請求権の行使を検討



 アスクルは7月12日に業務・資本提携関係の見直しについての協議を申し入れたが、ヤフーは17日に拒否すると発表している。アスクルは引き続き、提携解消を求めていくという。



 また岩田社長は会見で、一定の条件を満たした場合、アスクルがヤフーに株式の売渡請求権を行使できることを明かした。アスクルは今後、早急に検討を進め、8月2日の定時株主総会までに行使するか否かを決める方針だ。



 アスクルが現体制を維持するには、売渡請求権の行使が最後の手段となる。同社が今後、どのような手段を講じていくのか、発表が待たれる。


このニュースに関するつぶやき

  • この川辺って人、真麻と昔噂の人?名前似てるよね。
    • イイネ!1
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  • 何をいまさら?ヤフーですぞ?契約?そんな紙切れ守るはずがないじゃないですか?過去にどれほど全てのユーザーとの契約に違反してきた企業ですよ?代表的なものでも情報漏洩ですよね?(´・ω・`)ションボリ
    • イイネ!92
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