TWICE、日向坂46、EMPiRE、フェアリーズ……グループの個性とスタイルに新たな挑戦加えた新作

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2019年07月18日 20:41  リアルサウンド

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TWICE『HAPPY HAPPY』(通常盤)

 レトロフューチャー的なムードを持ったTWICEの新曲、ポップで愛らしい日向坂46の2ndシングルなど、女性グループの新作を紹介。グループの個性とスタイルに新たな挑戦を加えた、それぞれのサマーソングを楽しんでほしい。


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 今年3月に2ndベストアルバム『#TWICE2』がチャート1位を獲得、35万枚を超えるセールスを記録するなど、一時的なブームではなく、完全にアジアを代表するアーティストに成長したTWICEが、“太陽と月の2つの相反する「光」”をコンセプトにしたシングルを2週連続でリリースする。7月17日に発売される『HAPPY HAPPY』の表題曲は、まるで全盛期のモータウンのような洗練されたコード進行、爽やかさと切なさを内包したメロディライン、80‘sテイストのダンストラックがひとつになったポップチューン。〈喜びはTWICE 悲しみはHALF/分かち合ってこうよ〉というキャッチーなサビのフレーズを含め、レトロフューチャー的な雰囲気のナンバーに仕上がっている。夏モード全開のカラフルなMV(YouTubeの再生回数はすでに1600万回を突破!)も、メンバーの魅力をシンプルに映し出していて秀逸だ。来週24日には、「月」をテーマに据えたクールなサマーチューン「Breakthrough」がリリース。TWICEの多彩な表情を楽しんでほしい。


 1stシングル『キュン』のヒットによって、アイドルシーンに留まらず、幅広い層のリスナーにアピールした日向坂46。小坂菜緒がセンターをつとめる2ndシングル『ドレミソラシド』は、前作に続き、野村陽一郎の作曲・編曲によるナンバーだ。曲のスタートを告げるのは、〈Oh Oh Oh…〉というシンガロング必至のコーラス。さらに高揚感溢れるハウス系トラックと〈ドレミ ドレミ ドレミ〉と連呼するフレーズが鳴り響き、日向坂46らしい、心地よさと愛らしさがたっぷり詰まったポップチューンに結びつけている。〈ある日 偶然 もしかしたら自分は恋をしてるって知って〉という胸キュンの心情をシンプルに描いた歌詞も魅力的だ。そのほか、“女の子は化ける”をテーマにしたマイナー歌謡調のダンスチューン「キツネ」(全TYPE収録曲)、アイドル志望の女の子に突き刺さりそうな歌詞が心に残るアッパーチューン「Dash&Rush」(通常盤収録曲)などバラエティに富んだ楽曲を収録。


 不穏な空気を生み出すエフェクト音から一転、リズムが加わった瞬間に一気にスピードアップ。激しく歪んだギター、ずっしりとした重みをたたえたサブベース、トライバルなビートなどが融合したトラックのなかで、濃密なドラマ性をたたえたメロディが舞い踊る。新メンバーNOW EMPiRE加入後、初のリリースとなるニューシングル『SUCCESS STORY』のタイトルトラック(『SD ガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』OPテーマ)は、エッジの効きまくったロックサウンドを軸にどこまでも激しく進化していくEMPiREの現在地を真っ直ぐに示すアッパーチューンだ。まるでライブのような生々しい息遣いを感じさせるボーカル、そして、〈行くぞ! いい音鳴らそう! いざサクセスストーリー〉というロックバンドのようなアティチュードに貫かれた歌詞もインパクト十分。カップリングにはMAYU EMPiREの作詞による「maybe blue」を収録。


 メンバー全員が20歳を超え、ダンス&ボーカルグループとしてさらなる充実期に突入しているフェアリーズの約1年ぶりの新曲「Metropolis〜メトロポリス〜」は、ユーロビート系の海外クリエイターの作曲によるパーティーチューン。メタリックな速弾きギターによるイントロ、〈最後ぐらい派手にパーティーよ/最高!さあ行こう!〉というハイテンションのコーラス、強烈にしてしなやかなエレクトロビートがひとつになったこの曲は、大人になりつつあるフェアリーズの新たな表情を伝えるナンバーだ。ブラックとゴールドを基調にしたアートワークの衣装、“セクシー&キュート”というコンセプトを含め、表現の幅を大きく広げ続ける5人は、この新曲をきっかけにして新たなモードに移行することになりそうだ。(森朋之)


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