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映画『天気の子』公開! 新海誠の原点とも言える作品『彼女と彼女の猫』を振り返る

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2019年07月19日 11:11  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『彼女と彼女の猫』(新海誠:原作、永川成基:著/カンゼン)
『彼女と彼女の猫』(新海誠:原作、永川成基:著/カンゼン)

 2019年7月19日(金)、新海誠監督の劇場最新作『天気の子』が公開された。前作『君の名は。』では緻密な映像表現や疾走感のあるストーリー展開で多くの人を魅了したが、今回はどんな世界を見せてくれるのだろうか。ここで映画『天気の子』をより深く理解するため、監督の原点とも言える1つの作品をご紹介したい。

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 1999年、新海監督は個人でモノクロアニメーション『彼女と彼女の猫』を制作。同作は様々なメディアミックスに恵まれ、2013年には作家の永川成基が手掛ける小説版版『彼女と彼女の猫』(新海誠:原作、永川成基:著/カンゼン)も刊行された。小説は大きく分けて4話で構成された連作短編となり、人と猫それぞれの視点から物語が展開されていく。

 ある日、白猫のチョビを拾った美優。彼女はボーイフレンドのノブに対し、自分たちが本当に付き合っているのかを確認できずにいた。上手くいかない人間関係に悩みながらも、美優は毎日を懸命に生きている。一方でチョビは外の世界に飛び出し、子猫のミミや犬でありながら猫の縄張りを守っているジョンと出会う。ミミと共に自然の美しさを感じ、ジョンからは自分の知らない世界の秘密を教えてもらうことに。たくさんの優しさに触れたチョビは、自らの人生を歩みながら美優の心にも寄り添いたいと考えるのだった――。

 作中の登場人物は、それぞれが大なり小なり悩みを抱えている。ある女性は美大を受験する勇気が持てずに言い訳ばかりの日々を過ごし、またある女性は亡くなった親友にかけた最後の言葉を後悔し続けていた。そんな彼女らを優しく見守る猫たち。もちろん会話ができるわけではないが、猫の繰り広げる物語と彼女らの人生が交錯する時、そこには思いがけない特別な“キッカケ”が生まれるのだ。

 全編を通して一貫しているのは、“優しい”物語ということ。読み進めている最中はとても静かな時間が流れ、どこか清々しい気持ちになれるだろう。また新海監督の作品といえば“新海ワールド”と評される美しい背景描写が特徴の1つだが、同作にもそんな新海ワールドを想像させてくれる魅力が秘められている。

 ちなみに小説版『彼女と彼女の猫』を読む際は、ぜひ登場する猫と飼い主とのそれぞれの“出会い”にも注目してみてほしい。4つの物語が綺麗に繋がっていく様子を楽しめるはずだ。監督の最新作が公開される今だからこそ、原点である『彼女と彼女の猫』を振り返ってみるのも面白いのではないだろうか。

燹…

このニュースに関するつぶやき

  • 『彼女と彼女の猫』は、TVアニメ化されたものよりも、初期のモノクロ短編の方が面白い。いや、TVアニメ版も面白いけれども。飼い主の周辺事情とか想像させる部分のチラ見せで察せ、というスタイルが秀逸。
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