ホーム > mixiニュース > コラム > 東京発!北は青森まで17時間超、果たして西は…「青春18きっぷ」1日分でどこまで行ける!?

東京発!北は青森まで17時間超、果たして西は…「青春18きっぷ」1日分でどこまで行ける!?

15

2019年07月19日 18:00  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真東京を始発で出発した際の限界地点は……? 思いのほか遠くに到達できる(出典/『旅と鉄道』増刊7月号「青春18きっぷの旅」)
東京を始発で出発した際の限界地点は……? 思いのほか遠くに到達できる(出典/『旅と鉄道』増刊7月号「青春18きっぷの旅」)
 JRグループが春・夏・冬の長期休暇期間に発売する「青春18きっぷ」は、鉄道旅行好きの人にはすっかりおなじみとなった。1枚5日(回)分で11,850円、1日(回)あたり2,370円で、JRの普通・快速列車、JR宮島フェリー、三陸のBRT(バス高速輸送システム)に1日中乗り放題だ。では東京駅を起点に最長、どこまで行けるのだろうか?

【写真】シーズン到来!「元を取る」青春18きっぷの超基本

*  *  *
■北へは2ルートあるが、いずれも青森で終着

「青春18きっぷ」の1日の利用時間は、「始発から0時を過ぎた最初の停車駅」までである。東京を起点とすると、北へは4時44分発の京浜東北線大宮行きに乗る。これを上野で下車して、次の2ルートが選択できる。

(1)高崎方面から日本海を抜ける

(2)東北本線を北上し、仙台から新庄へ

 まず、(1)のルートから見ていこう。上野から高崎行き5時13分発の高崎線に乗車、高崎着は6時55分である。続いて水上行き7時12分発の上越線に乗り換え、水上着は8時17分。水上からは長岡行き8時28分発に乗車し、長岡着は10時18分。長岡からは新潟行き10時29分発の信越本線で、新潟着は11時29分。新潟からは村上行き11時41分発の白新線・羽越本線で、村上着が12時57分となる。

 ここまでは比較的乗り換え時間が短くて済んだが、以後は長くなる。村上では49分の待ち合わせで、酒田行き13時47分発の羽越本線に乗り、酒田着が16時17分、酒田からは秋田行き16時30分発で、秋田着18時19分、秋田では58分の待ち合わせで、青森行き19時20分発の奥羽本線で、青森着が22時13分。ここでこれ以上は進めなくなり、東京を始発に乗ると、8本の列車に乗り継ぎ、青森まで当日中に行けることが分かった。
■乗り換えは計10回。仙台・新庄経由の北上ルート

 次に(2)のルートを見よう。上野からは宇都宮行き5時10分の宇都宮線(東北本線)に乗り、宇都宮着6時51分。宇都宮からは黒磯行き6時59分発で、黒磯着7時49分。次いで7時54分発新白河行きに乗り、新白河着が8時18分。新白河からは郡山行き8時22分発で、郡山着9時03分。郡山からは福島行き9時25分発で、福島着は10時11分。福島からは10時40分の快速「仙台シティラビット3号」で仙台着11時56分。快速列車に接続することで、この区間はずいぶん時間短縮になる。

 仙台からは羽前千歳行き12時11分の仙山線に乗り、羽前千歳13時26分着。羽前千歳で山形新幹線と同じ線路を走る、新庄行き13時39分の奥羽本線(山形線)普通に乗って、新庄14時42分着。

 ここから(2)も乗り換えの待ち合わせ時間が長くなる。新庄では57分の待ち合わせで、秋田行き15時40分発の奥羽本線で、秋田着18時11分。秋田で68分待ち合わせて、(1)と同じ秋田発19時20分の青森行きの奥羽本線で、青森着22時13分の到着となる。こちらは10回の列車に乗り継ぐ。

 東北本線経由なら、仙台から盛岡へ抜けて青森まで線路はつながっているので、日本海側より距離が短く、青森着の時間も早くなるため北海道に上陸できそうに思える。しかし、盛岡以北は東北新幹線の延伸に伴い、並行在来線がJR東日本から分離され第三セクターのIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道に転換された。両線は「青春18きっぷ」では乗車できないので、必然的に日本海回り、または仙台〜新庄経由となるのだ。

 東京〜青森間の営業キロと通常運賃は、(1)が792.7km、10,800円、(2)が802.6kmで、11,120円。1日でほぼ元が取れている状態だ。そして乗り換え時間も含めた総時間はいずれも17時間29分である。
■西へは東海道・山陽本線をひたすら走る

 では、西へ向かうとするとどこまで行けるのだろう。北へは2本のルートがあったが、西へは東海道本線〜山陽本線の一本槍である。東京から甲府・塩尻を経由する中央本線や、京都から日本海岸を経由する山陰本線では時間がかかりすぎる。太平洋ベルト地帯を結ぶ東海道・山陽本線は運行本数が多く、駅での乗り換え時間も比較的短い。

 東京からの始発は京浜東北線大船行き4時41分発で、品川で下車。品川からは小田原行き5時10分の東海道本線で、小田原着6時21分。小田原からは熱海行き6時22分で、熱海着6時45分。熱海からは浜松行き6時49分で、浜松着9時18分。浜松からは豊橋行き9時24分発で、豊橋着9時57分。豊橋からは大垣行き10時02分発の快速で、大垣着11時32分。大垣からは米原行き11時42分発で、米原着12時17分。

 米原からは姫路行き12時20分発の「新快速」で、姫路着14時47分。姫路からは播州赤穂行き15時03分で、相生下車15時23分。相生からは糸崎行き15時25分で、糸崎18時04分。糸崎からは徳山行き18時29分発で、徳山着21時57分。徳山からは下関行き21時59分発で、下関着23時50分。下関からは小倉行き23時51分発で九州に上陸し、小倉着0時05分と、14本の列車に乗り継いで、小倉までたどり着ける。

 小倉では0時を回っているが、ひとつ東京寄りの門司は23時58分発なので、ギリギリ次の駅まで移動できるのだ。東京〜小倉間の営業キロと通常運賃は、1,107.7km、13,220円。十分元が取れている状態であるが、青森行きと異なり乗り換え時間が少ない。効率よく乗り継げるのでより遠くまで行けるが、休憩時間が少ないのは難点といえようか。
 ここからは、ルートを決める際の注意点について。青森行きの(1)の場合は、上越国境の水上〜越後湯沢間の列車が極端に少なくなる。水上発の定期列車は8時28分、9時45分、13時40分、17時49分、20時50分の5本しかない。そのため、まず水上〜越後湯沢間でどの列車に乗車するか、そこからプランを立てることをおすすめする。

 同じように小倉行きは、大垣〜米原間と姫路〜相生間がそれぞれ日中1時間に2本程度の運行本数となる。これはこの区間で、前後の区間に比べて人口が希薄になるためで、上越国境ほどではないにしろ、それまでの乗り継ぎ時間の短さから比べると長く感じるだろう。ここも注意点のひとつだ。

 乗車ばかりで休憩がないのも大変だろう。特に小倉行きではそれが顕著で、駅で食事をとることはまず望めない。わずかな時間で駅弁やパン、飲料などを調達することが望ましい。

 変わった「青春18きっぷ」の使い方では、下関と韓国・釜山を結ぶ関釜フェリーでは、2等運賃が片道半額の4,500円となる「“青春18きっぷ旅”大応援キャンペーン」を開催中だ。電話で「青春18きっぷ大応援割引」と告げて下関発釜山行きの片道、または往復を予約すれば適用される。詳しくは関釜フェリーを。

 なお、雑誌『旅と鉄道』増刊7月号「青春18きっぷの旅」(発行:天夢人、発売:山と溪谷社)では、始発のほか、6時台・7時台・8時台と出発時間別の限界時点を、東京発・名古屋発・大阪発でそれぞれ紹介している。8時台でも東京発なら北は盛岡、西は広島のちょっと先の新井口までたどり着ける。意外と遠くに行けることに、きっと驚くだろう。(文/平賀尉哲)

○平賀尉哲(ひらが・やすのり)/1964年、徳島県生まれ、三重県育ち。鉄道雑誌の編集部に勤務し、2008年にフリーランスの編集者、ライターとして独立。「週刊JR/私鉄 全駅・全車両基地」(朝日新聞出版)、大手私鉄を各社ごとに取り上げて前面展望映像のDVDと詳しい車両紹介、歴史などを記した「完全データDVDBOOK」シリーズ(メディアックス)の企画・編集・執筆に携わる。車両に乗って旅をしているだけで幸せになる「乗り鉄」派である。スキューバダイビングの経験も長く、インストラクターの一歩手前までのライセンスを所有する。

このニュースに関するつぶやき

  • �� 東京発!北は青森まで17時間超、果たして西は…「青春18きっぷ」1日分でどこまで行ける!?
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • 息子がやろうかと言ってたな。
    • イイネ!6
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(5件)

あなたにおすすめ

ニュース設定