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ユーザー数900万、加盟店70万を突破 PayPayが放つ次の一手とは?

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2019年07月20日 06:12  ITmedia Mobile

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写真SoftBank Worldで開催されたPayPayの講演では、同社の今後の方針が語られた
SoftBank Worldで開催されたPayPayの講演では、同社の今後の方針が語られた

 ソフトバンクは、7月18日と19日の2日間にわたり、法人向けイベントの「SoftBank World 2019」を開催した。会期2日目には、同社グループのPayPayが講演を開催。副社長の馬場一氏が、ユーザー数900万を突破したことを明かした上で、同社の最新戦略を語った。店舗とユーザーの接点を強化する機能を実装していくのが、今後の目標だという。今回は、その詳細をお伝えしていこう。



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●まず日常使いのお店を増やしていく



 100億円を投じたキャンペーンで一気に知名度を上げたPayPayだが、ユーザー数も順調に増加している。馬場氏によると、7月18日には900万加入を達成。「間もなく1000万になる」と自信をのぞかせた。ソフトバンクグループの営業力を生かし、加盟店の増加ペースも速い。こちらも既に70万店を突破しており、生活シーンのさまざまな場面で、PayPayのロゴを見かけるようになった。



 「ユーザー認知も他のスマホ決済よりダントツで高い。サービスの理解度でもトップを走っている。使ってみたいスマホ決済は何かというと、PayPayが第一になってきている」



 加盟店開拓の方針として掲げるのは、「まず日常使いのお店を増やしていく」こと。最終的には「日本にある全ての小売りやサービス業にPayPayが入るようにしていきたい」と高い目標を掲げている一方で、優先したのが、利用頻度の高い店舗だ。コンビニエンスストアやドラッグストア、居酒屋など、日常生活で訪れる頻度の高い店舗が続々と対応しているのは、そのためだという。



 店舗を開拓するのと同時に、ユーザー側をそこに誘導するよう、キャンペーンを実施。2月から5月にかけて展開した第2弾の「100億円キャンペーン」では、1回の決済ごとにもらえる還元額を1000円に絞った。6月からは、「日常使いができるよう、ドラッグストアや居酒屋で使えるキャンペーンにした」という「ワクワクペイペイ」を実施。6月はドラッグストア、7月、8月はランチで、最大20%の還元を行っている。



 実際、ワクワクペイペイキャンペーンを開始した結果、約6割のユーザーが初めてドラッグストアでPayPayを使って決済を行ったという。店舗側にも効果が如実に出ており、第2弾の100億円キャンペーンと比べ、6月のワクワクペイペイでは、決済回数が2.5倍に増加。「PayPayはコンビニだけという方がいっぱいいたが、キャンペーンがあるからということで、コンビニとドラッグストアの両方に行くようになった」という。



 現在実施中の11時から14時までに絞ったランチタイムの還元では、スーパーマーケットでの事例を紹介。「スーパーはお昼に山がなかったが、キャンペーンをすることで、夕方の山を落とすことなく、ランチの時間がガーっと上がった」と効果は絶大だったという。こうした成果を踏まえ、馬場氏は9月に、スーパーを対象にした「大キャンペーンをやっていく」ことを明かした。詳細については、後日発表される予定だ。



●店舗とユーザーの「タッチポイント」になることを目指すPayPay



 次にPayPayが目指すのは、店舗とユーザーの接点を強化することだ。馬場氏は、店舗側から「お客さまとの接点を持ちたいという声があった」と明かす。一方で、「中小の店舗だと、システムを作るのは金額も大きく、不正アクセスの心配もある。個人情報の管理も大変」と、課題は多い。これらを解決するソリューションを提供していくのが、PayPayの“次の一手”だ。



 馬場氏が講演で紹介した新機能は、次の3点になる。1つ目が、クーポン機能だ。「例えばヤフーにクーポンを表示させ、それを取得すれば、自動的に割引が受けられるようにする」といい、実現すれば、店舗側が集客のツールとして使えるようになる。紹介されたスクリーンショットを見ると、コードを表示させた画面で、クーポンの適用・非適用をユーザー側が設定できるようだ。



 ショップアカウントが、2つ目の機能だ。店舗がアカウントを持ち、定期的に情報を発信できるようになる。ユーザー側は、そのアカウントをフォローすることで、店舗の最新情報を入手できる。来店回数に応じて特典を用意する、スタンプカードのような仕組みも用意されるようだ。同様の機能は、LINE Payを擁するLINEも導入していたが、PayPayもこれに追随する格好になる。店舗から、PayPay経由でメッセージを出すことも可能になるという。



 馬場氏によると、メッセージは購買データを元に出し分けることも可能になるとしながら、「ロイヤルカスターの方だけに何かプレゼントしたり、逆に1回しか来店していない方にメッセージを流せるツールも、作っていきたい」と語った。



 3つ目は、一部が既に発表、導入されているものになるが、グループ内サービス連携強化していく。例えば、「DiDiでの支払いも、将来的にはPayPayの中でDiDiを呼び、決済まで済ませられるようにすることを考えている」という。ヤフオクなど、ヤフーのサービスとの連携も深めていくという。具体的な中身には触れられなかったが、「ワリカンや残高の送金も拡充し、より便利に使えるようにしていく」という。



●大規模キャンペーン抜きでどこまで定着させるかが課題か



 一方で、講演で示されたデータからは、PayPayが抱える課題も見えてきた。確かにユーザーの決済回数はキャンペーンのたびに跳ね上がっているが、それが終了すると、一気に大きな谷ができてしまう。馬場氏は「キャンペーンばかりやっているので基本的なサービスが認知されていないが、通常でも3%が戻ってくる」と語っていたが、大規模な還元に慣れたユーザーが、3%では満足できなくなる可能性もある。



 還元以外で、ユーザーの使い勝手を高める努力も必要になりそうだ。講演では、セブン銀行のATMからPayPayにチャージできる新機能が紹介されていた。馬場氏によると、「11日から始まってものすごい勢いで使われている」というが、銀行からのチャージももっと拡充する必要がありそうだ。大手都市銀行では三菱UFJ銀行がPayPayへのチャージに対応しておらず、ネット専業銀行でも抜け落ちているところが多い。



 機能面でも、まだ物足りない部分は多い。筆者は実際、主要な〇〇Payを日々、使い続けているが、支払いのスムーズさではFeliCaに対応したLINE Payやメルペイに軍配が上がる。また、対応店舗の広さという意味では、JCBのプリペイドカードとして使えるLINE Payの安心感が高い印象だ。



 実際、7月18日にMMD研究所が発表したコード決済の利用動向調査では、PayPayが利用頻度ではトップになっていた一方で、満足度はメルペイに大きく水をあけられていた。満足度を項目別に見ていくと、支払いのスムーズさや機能の豊富さで、メルペイやLINE Payとの差が顕著に出ている。2月に100億円キャンペーンを発表した際は、同社の代表取締役社長執行役員CEOの中山一郎氏が「ユーザーの声を聞き、必要と思えば(FeliCaへの)取り組みを検討したい」と語っていたが、今後の対応に期待したいところだ。


このニュースに関するつぶやき

  • ペイ系などはわざわざ日本国内で使える通貨をペイ系取り扱い店でしか使えなくなる事を選ぶのはどうなんだろとは思います。
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  • PayPayが放つ次の一手とは????7Payなんて足者にも及ばないセキュリティーの甘々の決済システムがなぜ地上波で話題にならなかったの?それてと左翼さんたちの大好きな損得ってやつですか?大スポンサー様に対しての
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