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どうすれば「ぬい」をかわいく撮れるの? ぬいぐるみメーカー「サンライズ」にぬいの秘密と「ぬい撮り」テクニックを教えてもらった

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2019年07月20日 11:18  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真ぬいぐるみを撮影する「ぬい撮り」。どうすればうまく撮れる?
ぬいぐるみを撮影する「ぬい撮り」。どうすればうまく撮れる?

 「ぬい撮り」という言葉をご存知でしょうか? アニメキャラクターなどのぬいぐるみ、通称「ぬい」を、さまざまなシチュエーションで撮影して楽しむカルチャーを「ぬい撮り」といいます。主に女性のアニメファンの間で発展してきたもので、「ぬい」の持ち主は「ぬいママ」と呼ばれます。



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 ねとらぼ編集部では、さまざまな「ぬい」を制作販売しているぬいぐるみメーカー「サンライズ」に取材を行い、営業部の成田さん、開発部の沼田さん、デザイナーの須藤さんに、ぬいの秘密やぬい撮りの楽しみ方についてお話をうかがってきました。いざ、ぬい撮りワールドへ!



●ぬい撮り発祥の地、サンライズ



 ――昨今Twitterなどで「ぬい撮り」が盛り上がっていますが、サンライズさんの認識では「ぬい撮り」カルチャーはいつから始まったのでしょうか?



成田 「ぬい撮り」の発祥は、おそらくサンライズから販売した「Free!」(※1)ぬいぐるみだと認識しております。いわゆる「ぶすぬい」ブームですね。そこから「ぬいママ」という言葉ができて、ぬいママさんたちが自分で作ったお洋服を着せはじめたんです。オタク界隈の「ぬい」文化はうちが元祖だと思います。



※1……京都アニメーション制作のアニメ作品。2013年に第1作が公開されている。水泳に打ち込む男子高校生の青春を描き、多くのファンを魅了した。



――確かに、以前は「ぶすぬい」など、ぬいが「ちょっとかわいくない」という感じで話題になっていましたね。ぬいのデザインの傾向は変化しているのでしょうか?



成田 当時の開発者に聞いた話ですと、「Free!」の場合、「ぶす」を作っているつもりは全くなく、100パーセントかわいいと思って作っていたそうです。ただその方向性が結局「ぶすぬい」と呼ばれることになりました。結論としてはすごく愛していただけてはいるんですけど、意図しているわけではないことは強調させていただきたいです(笑)。



――「ぶすぬい」は思いがけず起きたムーブメントだったんですね。



成田 はい。その後、「ぶすぬい」ではなく普通にかわいいぬいぐるみを追求するべく、新しくデザイナーとして参加した須藤がいろいろなパターンの顔を作ってくれたんです。そこからはネットでも普通に「かわいいよね」と言ってもらえるようになりました。



●ぬいの「顔」研究



――ぬいのデザインはどうやって決めてらっしゃるんですか?



須藤 流行を追うように心がけています。色々なグッズや、今流行ってるものなどを参考に、今どんなデザインが流行っているのかを研究しています。



 ぬいぐるみにしたときにかわいいものと、アクリルキーホルダーなど平面でデザインしたときにかわいいものって全然違うんですよね。「ぬいぐるみはごちゃごちゃしてしまうとかわいくない」というのが最近の結論で、シンプルな感じの顔を目指しています。刺しゅうの色数も抑えているんです。



――従来はもっと目をきらきらにしていたんですか?



須藤 以前の商品は白ベタ(白目の部分)を刺しゅうで表現しているんですけど、最近は全然入れていません。



――確かに白ベタがあるのとないのとでは、目もとの印象が違いますね。白ベタがあるのも目力があってかわいいですが、目元が浮いて見える感じもします。



須藤 目やハイライトを大きくすることでぬいぐるみはかわいくなるので、バランスを意識して考えています。単なるデザインではなく、ぬいぐるみになったときにかわいく見えるかを考えてデザインに落とし込むようにしています。



●ぬいの洋服



――サンライズさんはぬいのお洋服を中心としたブランド「UCHI-NOCO」を展開されていますよね。先日発売された「ぴょこぴょこ帽子」や動物になりきれる耳付きポンチョなど、とてもかわいいなと思ってみていました。お洋服のデザインはどのように決まっているのでしょうか?



須藤 ポンチョを最初に出したときは動物押しでしたね。



成田 そうなんです。最近は季節ものを意識して、ハロウィンの魔女とかぼちゃのポンチョを用意しています。



――グッズのデザインのときにぬいをかわいく見せるためにどんな工夫をされているんでしょうか?



沼田 ぬいぐるみのかわいさを邪魔しないように、ポンチョの頭部分は素朴な顔にしています。あとは並べたときにカラフルに見えるようにしてますね。ぬいの衣装を手作りするのはハードルが高いので、気軽にお着換えができて「映える」感じのものがいいなというコンセプトです。コラボカフェで写真を撮ったりとか。



――確かにコラボカフェには持ち込んでいらっしゃる方が多いですよね。ぬい撮りのロケーションで人気な場所はありますか?



須藤 観光地や遊園地は人気があります。旅行させてる感じで写真を撮ったり。私はスイーツと一緒に撮影することが多いですね。ぬいママのみなさんには、「たくさん持ち歩いてたくさん撮ってください」とお伝えしたいです。



●ぬい撮りをやってみよう!



――ではさっそく、実際にサンライズさんにお借りしたぬいを撮影しながら、ぬい撮りテクニックを伝授していただこうと思います。私は全くのぬい撮り素人なのですが、どう撮影すればイキイキして見えるんでしょうか。



須藤 この子(ぬい)が主体になるようにして、自分や生活感を消すのが基本的なポイントです。背景が入ってしまうときはものすごくきれいに片づけるか、あとはiPhoneなどのポートレートモードはかなり使えます。このモードにしてピントを合わせると背景がぼけるので、極力それで飛ばして、そのあとに加工アプリで彩度を上げるんです。それでもどうしようもないほど背景が汚れているときは、もう全部布で隠しちゃいますね。



――角度はどうしたらいいですか? 今真正面から撮影していたのですが……。



須藤 私はよく……こう……地べたにはいつくばって、「その子目線」を追求してます(笑)。「そのキャラが見てる世界観」を大事にしたいんです。普通に上から撮影すると、その子の視界は撮影できないんですよね。なので、その子の視点に合わせて撮影をします。例えばぬいを後ろ向きにして撮影すると、顔は映らないのですが、「見てる」雰囲気を演出できますよ。



――(数枚撮影するが、やはり会議室っぽさが消えない)なるほど、部屋で撮影するとき、周囲の生活感をどうなくすかは大きな問題ですね。



須藤 家では限界があるのと、ぬい撮りは「思い出感」が大事なので、家ではあまり撮影しないですね。ぬいぐるみとの思い出を撮りためて写真集を個人的に作ったりするので、季節感がある方がいいんです。1年間の思い出とか、ジャンルが終わるときに「今まで楽しかったな」みたいな感じでッ(涙声)……あー、思い出して泣きそう……。



――何があったかは聞かないでおきますね……。



●紙タグ&織りネーム処理問題



――これ、紙タグは写ってしまっていいんですか?



成田 紙タグ、取らない人もいますよね。



須藤 紙タグも含めてとっておきたい派の人は取らないですが、私は写真に写ってしまうので取る派です。織りネームも取りますね。



――織りネームってはさみで切ると先端がとげとげしてしまうと思うのですが、それはどう処理するんですか?



須藤 それはですね、私検証したんです! 縦に細かく織りネームを切って、繊維をぴっぴっぴっと取っていくと先が残らないんですよ!



――プロだ!



須藤 ただ綺麗に取れるかどうかは商品によりますね。軽めに縫ってある織りネームはすぐ取れるのですが、強めに縫われている個体がたまにあって、うまく取れない場合があります。そういうときはペンチなどを使ってぎゅっと引っ張ります(笑)。



成田 サンライズのぬいぐるみも商品による?



須藤 うちのは検証したので基本的に織りネームは取れますが、取りやすさは商品によりけりです。軽めに縫ってある子としっかり縫ってある子がいます。工場ごとの違いでもなくて、本当に個体差です。



――これ、ぬいぐるみ以外にも使えるテクニックですね。



●ロケーションや小物、どう選ぶ?



須藤 ロケーションですが、やはり太陽光の下で撮影するのがよいです。背景の色味は彩度が高ければ高いほどいいですね。海や空をバックにしたり、季節のお花と一緒に撮影するのもおすすめです。



――わあ、確かにお花と一緒に撮影するとすごくかわいいですね。



須藤 そうなんです! 遊園地はいつ行ってもお花があるし、どこで撮影しても「映え」ますよ。あとは小物ですね。この写真は海で浮き輪に乗せてみました。



――すごい! この浮き輪もぬい専用なんですか?



須藤 いえ、これはおそらくプールで使うドリンクホルダーだと思うのですが、ちょうどいい大きさだったのでぬい用にしました。



――最初からぬい用のものみたいにぴったりですね! 工夫次第でいろいろできるんですね。



須藤 あと、室内の場合はシチュエーションを作ると面白く撮影できると思います。ぬいが生きているような雰囲気を出せればいいなと。こういうときも小物が便利です! ミニチュアサイズの椅子とか、100円ショップの生活雑貨のコーナーで探すとかなり使えるものが売っています。300円ショップもいいですよ。



●ぬいの洗濯、どうする!?



――ちなみにぬいのお手入れってどうすればいいんでしょうか。



須藤 私のぬい、もうぼろぼろですよ(笑)。毛玉になるような衣装を着せたりしているので……。そういうときは人間用の毛玉取りを使います。でも毛玉ができるかどうかはぬいの生地によります。うちの子(サンライズのぬいぐるみ)は全然大丈夫ですよ。



――汚れてしまったときはどうしたらいいですか?



須藤 ぬいぐるみ用のスプレーが売っているので、まずはそれを使ってみてください! それを使って落ちなかったら、中性洗剤を薄めてぽんぽんとつけてもらって、叩いて手洗いします。



――ぬいのお洋服も手洗いですか?



須藤 私は手洗いです。中性洗剤を薄めて桶にためて手洗いをして、しばらくつけておきます。ネットに入れて洗濯機で洗う方法でもいけるらしいのですが、やはりパーツが取れてしまうとか、色落ちが怖いので、やったことはありません。



●ぬい撮りチャレンジの成果



 須藤さんに教えていただいたことを駆使し、記者も「ぬい撮り」を実践してみました。



 「ぬいが生きているような雰囲気を出す」「シチュエーションを作る」ことを意識して、「眠れぬ夜のぬい」を撮影してみました。背景の会議室っぽさを限界まで消すべく、あえて背景を暗くしながら、お顔ははっきりわかるように意識して加工したところがポイントです。ひつじのポンチョを着せることで、「ひつじを数えてはいるけれど、うまく寝られない」夜の寝室を表現できたのではないかと思います。



 しかしロケーションが室内であることもあり、須藤デザイナーのものと比べると、まだ工夫の余地はたくさんあるように感じます。「ぬい撮り」カルチャー、まだまだ奥が深そうです!



(ねとらぼGirlSide/不義浦)


このニュースに関するつぶやき

  • 子供の頃よりやっていたよ 中学の修学旅行の写真にぬいちゃん達だけの写真があり。ただ昔なんでネットとかにあげてないだけで多いような気がします( ^ω^ )
    • イイネ!1
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  • ぬいぐるみ、通称「ぬい」。ホントかよオイ
    • イイネ!24
    • コメント 4件

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