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1グラム5300円突破… 国内金価格、今は高いか、まだ上がるか

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2019年07月20日 11:30  AERA dot.

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写真中国では14億人の金需要を満たすため、大手銀行が貴金属部を 創設して10万(!)以上の支店で金を販売している(写真提供/豊島逸夫事務所)
中国では14億人の金需要を満たすため、大手銀行が貴金属部を 創設して10万(!)以上の支店で金を販売している(写真提供/豊島逸夫事務所)
 金の国内価格は5000円台の壁に阻まれ、ここ4年は横ばいで推移してきたが、ついに6月、大台の5000円を超えた。そこからは弾みがつき、2019年7月現在は5300円台(田中貴金属工業の税込み小売金額)まで伸びている。この先、さらに上がるのか? その理由は? 貴金属トレーダー、経済評論家の豊島逸夫さんに聞いた。

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■リーマンショック以降は上昇一辺倒
 ここ10年の金の海外・国内の価格を振り返って行こう。2008年10月に起きたリーマンショックにより金の海外価格は900ドル台から692.5ドルまで急落したが、その翌年以降は上昇一辺倒だ。

 2009年に入ってからの金価格は2倍以上の急上昇に転じて、2011年9月に1トロイオンス=1896.5ドルの最高値をつけた。2016年からの3年間は1200〜1300ドルでの横ばいに推移している。

 一方の国内金価格は、リーマンショック後、海外での金急騰とともに、2009年10月に1グラム=3000円を突破。あっという間に2011年7月には4000円台に到達した。直近の約4年強は、4100円台から4800円台で推移してきた。

■2019年以降は強気
 豊島さんは毎年、経済紙などでその年の金価格の動向を予想している。2018年は弱気だったが、2019年以降は強気に転じた。

「昨年は米国経済が絶好調で、中央銀行のFRB(連邦準備制度理事会)が景気の過熱を抑えるため、1年で4回も政策金利の引き上げ、すなわち利上げを行いました。ドル建てで取引されている金は、米ドルの金利が上がると、逆に利息を生まない点が敬遠されて、価格が低迷しがちです。

 しかし2019年に入り、米国ではすでに利上げ打ち止めが決定事項に。トランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争次第では、利下げもありうる状況になりました。利下げとなると、米ドルを保有することでもらえる金利収入が減るので、逆に金の人気が相対的に高くなります。

 さらに米中貿易戦争やイランとの軍事的緊張など、世界経済はトランプ大統領がまき散らすリスクによって先行きが極めて不透明。そんな非常事態にあって価格が上昇しやすいのが金の強みです。今年から2020年にかけて、金の価格が上昇に向かう可能性は高いと考えます」(同)

■海外の旺盛な需要で7000円台も

 もちろん、純金積立を長期間行って、投資した資金以上の資産を築くためには、今年や来年といった短期スパンではダメだ。5年、10年という長期スパンで金が右肩上がりの上昇を続けることが条件になる。

 この金価格の動きに個人もざわついており、貴金属会社大手の田中貴金属には、純金積立に関する問い合わせも増えているという。すでに金を保有している人が、売却などの相談で店舗を訪れるケースも後をたたない。金の価格上昇は今後も続くのだろうか。国内金価格はすでに5300円を突破。今の価格は高すぎるようにも見えるのだが……。

「高値づかみの心配をする必要はありませんよ」
と豊島さん。その理由は、金に対する需要と供給のギャップにある。

「有史以来、採掘された金の総量は国際基準プール約4杯分ですが、残っている1.5杯分の大半は海底に眠っています。海底から金を採掘するには膨大なコストがかかり、金の価格が現在の8倍以上の1万ドルになっても採掘コストに見合わないため、金の生産量は今がピークです。世界の金鉱山会社の新規開発案件も停滞気味。唯一期待できるのは『都市鉱山』のリサイクルだけですが、リサイクルでは金を再生することはできても、供給総量を増やすことはできません」(同)

 現在の年間の金の生産量の5割以上を買い占めているのが、計27億人の人口を擁する中国とインドだ。また、ドバイの買い意欲も強い。

「中国、インド、ドバイ。いずれも金を好む国民性で、金の価格が少しでも下がると、インドのムンバイでも中国の上海でも町内の貴金属店に行列ができるほどです。その需要が、中国沿岸部から内陸部、インドの富裕層から中間層にまで広がっています。これらの国の金の需要増加はまだ始まったばかりです。

 さらに中国政府は、米中貿易戦争の余波で、外貨準備高の大半を占めていた米国債(すなわちドル)を売り、代わりに外貨準備高における金の割合を引き上げつつあります。超長期的に見たら、国内価格が1グラム=7000円台まで上昇してもおかしくない」(同)

 金価格が変動相場制になった1973年以降、一時的な上がり下がりはあっても、長期的に見れば結局は右肩上がりで推移してきたことが、確固たる数字として残っている。「今は高い」「もう少ししたら」と言っていたら、結局また5年後に「もっと高くなった……」とつぶやくことになるかもしれないのだ。そう断言できるだけの、確たる材料はそろっている。

(取材・文/安住拓哉、伊藤忍)


※アエラ増刊『AERA with MONEY 毎月3000円で純金投資』の記事に加筆・再構成

このニュースに関するつぶやき

  • まぁ金は相場的に上がる事はあっても下がる事は今の所ないからね。つか、一時期CMで金の資産運用をやたら推してるのがあったが、今も放映されてるのかね?
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  • それはそうとこいつを見てくれ………………俺の金塊(意味深)…………どう思う?
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