【人気私立小を大分析】「生きる力」を培う東京農大稲花と、国際バカロレアで実績を積む玉川学園がおすすめ!

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2019年07月20日 20:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

体験型を謳う私の園では、日照不足に負けず、伸び伸びとした作物が収穫できました。給食のカレーに入れて、おいしく食べることができ、畑学習を行って良かったなと感じます

 今回のテーマは、共学のおススメ小学校。私自身、経営する保育園の理念として、「本物に触れる」ことを大事にしています。なので、受験校(私立小学校から中学受験させる学校)ではなく、体験型の授業を多く行っている学校が好みです。

 私の考える「生きる力」とは、自分の手で作物を育て、収穫、加工すること。もし日本が大きな震災などで流通がストップする状況になったとしても、火をおこしたり、自生している野草から食べられる食材を見分けたり、どんな状況下でも「生きる」ことができるような人間を作ってくれるような学校がいいなと思っています。「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」の保護者も私の考える理念に賛同されている方ばかりなので、正直、受験校がかぶってしまうことが多く、特に来年度はお受験ドラマがおこりそうです。

保護者の作文がある東京農業大稲花(とうか)小学校

 今年4月に開校した新設校ですが、東京農大との連携があり、リアリティのある体験型の授業が受けられます。田植えをする小学校はごまんとあるのですが、収穫、加工まで行うのは、元祖・体験型の玉川学園と農大稲花しかありません。実は2年前、農大稲花開校のニュースがお教室業界を駆け巡った時、最初に食いついたのは私でした。その時は誰も興味を持っていなかったのですが、「うちの子たち(園児)向き!」と感じ、すぐに見学(とはいっても建設中)や農大の調理室などを見せてもらい、先生たちの「どんな小学校にしたいか」をたくさん聞かせていただきました。

 「絶対人気になる」と思っていたら、案の定、倍率10倍の人気校として開校することになったのです。試験日は3日の中から希望日を申し出ることができるので、慶応横浜初等部や早稲田実業初等部と併願して受験する子が多かったことも、人気の理由。新設校は受験料が大きな資金源ですし、第1希望の農大ラブの子+慶応横浜を狙える学力のある子が入学すれば、将来、農大へ進む子、外部有名大学へ進む子がいて「実績」となるので、学校としてもいい判断だったと思います。

 試験の特色は、保護者のテーマ作文があるところ。慶応幼稚舎も慶応横浜初等部もテーマ作文はあるのですが、福沢諭吉先生の読書感想文なのに対し、稲花小の今年度の入試では「子どもを育てる上での小学校の役割と家庭の役割」がテーマでした。作文を通し、保護者のモンペ度を測っているかのような内容ですね。

 ペーパーはかなり難易度が高く、慶応横浜初等部に似ている気がします(点図形、水面など)。お話の記憶問題では、3家族でお買い物をするという内容ですが、トラップとして、1家族は外国人ファミリーでした。外国人名が人の名前だと理解できず、間違えた子も多かったようです。あとは行動観察、指示体操とオーソドックスな入試問題かなと思います。

 農大と同じくらい突っ込んだ体験型の授業を行うのは玉川学園です。付属大学に農学部があることから、農大と同じく、大学と連携で行っています。ワンキャンパス(幼稚部から大学院まで同じ敷地)にアワビの養殖場や牛がいる牧場があるので、とても都内にある学校とは思えない規模です。俳優やタレント、オーナー社長、医者のお子さんが多く、サラリーマン家庭は他校に比べて低いように感じます。

 3世代で「玉川っ子」も多いのですが、農大稲花が開校される前は、試験日が3日の中から選べることから、慶応横浜初等部と併願して受験されるお子さんも。試験はペーパーではなく、口頭問題、体操、生活、面接です。口頭問題を学校側が選択した理由として(昔はペーパーだったそうです)、「コミュニケーション力のある子に来てもらいたい」ということでした。

 7年生(高校まで一貫教育のため12年生まである)から、国際バカロレア(※)クラスと普通クラスに別れ、国際バカロレアに進学すると、国内外の有名大学へ推薦で進学できます。IBのある学校は増えていますが、何年も前から始めていて、ここまで実績があるのは関東では玉川だけなので、コミュニケーション能力の素地を求めているのかもしれません。

 体験型を求めるならこの2校です。しかもこの2校は受験日を選べ両校とも受験可能なので、迷われている方は受けてみてはいかがでしょうか?

※スイスのNPO団体が大学入試試験資格や教育プログラム。4つのプログラムで構成されており、そのうちの1つ「Diploma Programme」を修了し、一定の成績を収めると、国内外の大学受験資格を得たり、推薦試験においての能力証明となったりと、非常に有利に働く。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

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  • 農大おすすめ�����С�玉川学園にしても小田急沿線ってホント良い学校多いよね。単なる名前のブランド校じゃなくて中身があるというか味わい深い活動内容と環境。�ع��ع��ع�【人気私立小を大分析】「生きる力」を培う東京農大稲花と、国際バカロレアで実績を積む玉川学園おすすめ!
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