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細部ネタをSNSでツッコミ 大人が夢中になる戦隊ヒーロー

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2019年07月21日 10:00  ORICON NEWS

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ORICON NEWS

写真『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(毎週日曜/午前9:30〜)(C)2019テレビ朝日・東映AG・東映
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(毎週日曜/午前9:30〜)(C)2019テレビ朝日・東映AG・東映
 脚本家の三谷幸喜氏が絶賛コラムを執筆し話題となった『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に続き、現在放送中の最新作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でもSNSやまとめサイトなどが賑わう。大人の視聴層はどのように「戦隊シリーズ」を楽しんでいるのか。視聴者にアンケートを実施した。

【グラフ】「スーパー戦隊シリーズ」を「好き」と答えた人の割合

■徹底した「フォーマット化」から逆に生まれる遊び心

 現在の「スーパー戦隊シリーズ」の原型となった『秘密戦隊ゴレンジャー』の誕生は1975年。以降ほぼ途切れることなく40年以上にわたって放映されており、最新作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』は43作目にあたる。同シリーズは、同じくテレビ朝日の日曜朝「スーパーヒーロータイム」の「仮面ライダーシリーズ」と並び、今や若手俳優の登竜門的な機能を持つ。基本的には男児向けコンテンツでありながら、ここ3年で4人に1人以上は視聴経験があり、特に女性層からの支持が高いことがわかった。その背景のひとつには、注目の若手俳優をいち早く発見できる先物買い的な喜びがあることは確かだろう。

 特徴的なのは、圧倒的にリアルタイム視聴者層が厚い点。家族が揃う日曜の朝という時間帯から、子どもとの付き合いメインでの鑑賞という層も当然多いが、実は6割ほどの視聴者が「自分自身の興味」で観ているというアンケート結果となった。視聴層の属性では男女含め、「既婚子供あり」が40.1%、「未婚子供なし」が42.7%と拮抗。付き合いで一緒に観るうちに夢中になる三谷氏のようなパターンと、真剣に視聴しながら気になるポイントをリアルタイムでツイートし続ける「特撮・戦隊シリーズ自体のファン」が混在し、SNSを経由しつつ、たがいに影響し合う状況を生んでいると考えることができる。

 スーパー戦隊シリーズには、すでに様式美と呼んでいいほど、数々の「お約束」が存在する。単純に赤、青、黄などヒーローが色分けされているだけでは決してない。追加戦士と呼ばれる追加キャラクター投入のタイミングや、エキセントリックな敵幹部同士のパワーバランス、さらに変身・パワーアップ用アイテム更新、戦隊ロボやメカ投入などの時期も含め、諸要素は入念に計算され構築されたもの。約1年間のシリーズを、子どもたちに飽きさせることなく展開するため、40作品以上の継続で得たれたノウハウを結集して作られている。そこには当然、スポンサーサイドからのマーチャンダイジング連動性など、マーケティング知見も含まれる。飽きやすい子どもたちが飽きない強靭な構造であること自体、大人の視聴者にとっても、それぞれのお気に入りポイントや魅力を発見しやすいフォーマットを有しているといえる。

 こうした様式化は、あえてフレームからはみ出すことでの話題作りにも有効だ。『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』では、快盗と警察が時に対立し、時に協力し合って敵組織と戦うという図式を導入。世界観の広がりとストーリーのダイナミズムを生み出し、「2019年2月度ギャラクシー賞月間賞」を受賞するなど話題を集めていた。とはいえ、どこからどう観てもスーパー戦隊シリーズという、お約束の領域も同時に満たしていた。

■思わず誰かに話したくなる要素が満載

 一方で、シンプルなお話を待ち構て油断していると、思わぬネタが投入されるのも近年のスーパー戦隊シリーズの特徴。『騎士竜戦隊リュウソウジャー』では以前、過去に『有言実行三姉妹シュシュトリアン』で「フライドチキン男」というキャラクターを演じた吹越満が、さりげなく「SYU2-CHICKEN」と書かれたフライドチキンのバーレルを持って登場し、SNSを大いに沸かせた。このほかにも同作では、敵幹部の一人があたかもブラック上司に無理難題を押し付けられるような悲哀をコミカルに演出していたり、ヒーロー側に婚活中の新キャラクターが参入したりと、世の中で起きている事象へのコミットが行われている。このあたりは、確実に大人のファンが存在することへの目配りといえるだろう。

 吹越満に限らず、特撮・戦隊シリーズでは若いメインキャスト陣への要石のような存在として、ベテラン俳優が数名キャスティングされることが多い。敵幹部などには芸達者なベテラン声優も配置される。こうした環境での約1年に及ぶ撮影は、若手俳優にとって貴重な経験を蓄積するチャンス。スーパー戦隊シリーズの宿命として、1年で作品自体は消費されていくのだが、放映中にも俳優としてどんどん成長するお気に入りキャストの姿に、ファンは感情移入し、後の出演作にも注目するようになる。「感想を誰かと話したり、共有するか」という質問に51.5%の人が「する」と答えたのは、若いキャストの初々しい魅力や、スタッフ陣の旬を捉えた遊び心、ベテラン俳優の醸し出す絶妙な空気感やアドリブを含めた小ネタといった、おそらく今しか見られないさまざまな要素に刺激されるからだろう。

 リアルタイムで視聴し、すぐに誰かと共有したくなる。日曜の朝、寝起きのパパやママ、子どもたちだけでなく、幅広い年齢層がそれぞれに楽しめるドラマ。同じくある種のフォーマット化が進むNHK朝ドラへのキャスト選出も含めて、引き続き注目したい。
(文/及川望)

※データはオリコン・モニターリサーチ調査(2019年6月13日〜6月20日/回答605名/インターネット調査)

このニュースに関するつぶやき

  • 来週から高校野球中継。プリキュアからリュウソウジャーは、一週遅れ&平日昼間にこっそり放送。https://www.asahi.co.jp/koshien/
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  • 毎回「戦隊はこうでなくてはならない」という殻を自ら破るから面白いかも知れない。愛憎劇のジェットマン、正義も悪もおバカなカーレンジャー、レッドは影武者シンケンジャー、皆子供のトッキュウジャー全部面白いexclamation ��2
    • イイネ!54
    • コメント 2件

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