二酸化炭素を回収して合成燃料を生成する画期的なソリューション

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2019年07月21日 18:31  Techable

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フィンランド南部ラッペーンランタで2016年に創設されたスタートアップ企業「Soletair Power」は、屋内の空気中から二酸化炭素を回収し、化石燃料の代替エネルギーとなる合成燃料を生成するソリューションの開発に取り組んでいる。
・屋内の空気を浄化しながら、二酸化炭素を回収して合成燃料を生成私たちは、日常生活において、多くの時間を屋内で過ごしている。

オフィスや学校などの屋内で二酸化炭素の濃度が上昇すると、疲れやすくなって認知機能が下がり、学習効率や生産性が低下する傾向があるという。

そこで、「Soletair Power」では、暖房システムやエアコン、換気装置を通じて二酸化炭素を回収し、屋内の空気を浄化しながら、合成燃料を生成する、オフィスや学校向けのソリューションを開発している。

屋内の空気を集め、二酸化炭素と水に分離させたうえで、水から水素を取り出し、二酸化炭素と水素で炭化水素を生成する仕組みだ。

ラッペーンランタ大学とフィンランド技術研究センター(VTT)によって共同開発された技術がベースとなっており、2017年には、実証実験も行われている。
・2020年の実用化を目指す「Soletair Power」は、2019年4月、船舶用エンジンやエネルギー関連製品を製造・販売するフィンランド企業のバルチラ(Wärtsilä)から50万ユーロ(約6053万円)の資金を調達。

現在、2020年の実用化に向けて、このソリューションの開発がすすめられている。(文 松岡由希子)

Soletair Power

このニュースに関するつぶやき

  • 炭化水素って地球温暖化に寄与する物質で二酸化炭素よりも温室効果が高いと思ったんだけど。まあ一口に炭化水素って言っても色々な物質があるのでなんとも言えないのだが。
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