高橋文哉が“令和1号の仮面ライダー”に抜擢 『オオカミ』シリーズは次世代スターの登竜門に?

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2019年07月21日 20:31  リアルサウンド

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『太陽とオオカミくんには騙されない❤』(c)AbemaTV

 「もっともっと大きな役を演じられるように、ちょっとずつ頑張りたいと思ってます」(引用:『太陽とオオカミくんには騙されない♥』#1.5(番外編):ふみや)


(関連:竹内唯人は行動力とギャップでモテる? 竹内涼真を兄にもつ苦悩感じた『オオカミちゃん』第1話


 『仮面ライダー』シリーズ最新作『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)が、9月1日より放送される。キャッチコピーは、“令和の01号ライダー、ゼロワン。ゼロワンから令和元年が始まる。”だ。先日、ついに主役の飛電或人(ひでんあると)/仮面ライダーゼロワン役が発表された。記念すべき令和1号目の仮面ライダーに抜擢されたのは、現在18歳の高橋文哉。


 16歳のときに、株式会社エイチジェイと動画コミュニケーションアプリ・SNOW主催『男子高生ミスターコン2017』で応募者約1万人の中からグランプリを獲得し、注目を集めた高橋。2018年2月よりファッション雑誌『Popteen』のメンズモデルとして活動をはじめ、バラエティ番組や舞台にも出演するなど、着実に活躍の場を広げていった。そして、同年7月より放送がスタートしたAbemaTVオリジナルの恋愛リアリティーショー『太陽とオオカミくんには騙されない♥』(以下、『オオカミくん』)への出演を機に、人気・知名度がともに急上昇した印象だ。『オオカミくん』に出演したとき、高橋は高校3年生で、調理の学校に通っていた。実家がレストランを経営しているという高橋。3人兄弟の末っ子だが、家族の食事もよく作っていると話していた。


 冒頭の言葉は、そんな高橋が『オオカミくん』に出演した際、番外編のインタビュー動画で発言していたものである。“大きな役を得るために、ちょっとずつ頑張りたい”と口にしてから約1年。こんなにも早く、スターへの階段をかけのぼることになるとは、本人すら思ってもいなかったことだろう。『仮面ライダー』シリーズはこれまでに、オダギリジョーをはじめ佐藤健や菅田将暉ら、今や日本のドラマ/映画界の第一線で活躍する人気俳優を多く世に送り出し、「若手俳優の登竜門」と称されている。誰が見ても間違いなく“大きな役”である、その主役を演じるのだ。


 そんな“大きな役”を得ることになった、きっかけの一つこそが、「高橋文哉」の名を世間に広く知らしめた『オオカミくん』への出演ではないだろうか。“恋と料理の鉄人”と紹介されるほどモテる高橋は、『オオカミくん』でも女子出演者4人中、伊藤桃々と生見愛瑠という二人から想いを寄せられていた。明るく人懐っこい性格に加え、屈託のない愛らしい笑顔、さらに高橋が得意とする料理シーンもあり、出演者だけでなく視聴者の心も一気に奪っていく。


 しかし、積極的に女子全員に話しかけ、誰とでもコミュニケーションをそつなくこなせる高橋の言動には、良くも悪くも余裕が感じられた。加えて、二人の女子の間で揺れ、どちらにも煮え切らない態度をとってしまう。そんな姿に、視聴者からは「文哉くんがオオカミなのでは!?」と疑いの声が上がる。実際はオオカミくんではなかったものの、途中で行われた企画「運命の視聴者投票」で最も疑わしい人物に選ばれてしまい、脱落。その際に流した涙と、最後に与えられた、限られた時間の中での生見愛瑠とのツーショットが切なすぎると話題になった。結果、高橋が同番組を去ったあとも、SNSを中心に“ふみめる”を応援するファンが溢れ、今でも『オオカミ』シリーズ屈指の人気ペアとなっている。


 『オオカミくん』出演後の今年3月には、同じく『オオカミくん』シリーズ出演の小西詠斗と山之内すずと共に、YouTubeチャンネル“超十代チャンネル[ULTRA TEENS Channel]”(以下、超十代チャンネル)を開設。3人の心地よい関係性とゆるい会話が面白いと話題になり、YouTuberグループとしても人気を博した。超十代チャンネルは、瞬く間に視聴回数が増え、はじまって3週間で登録者数10万人を突破。その後も順調に、ファンを獲得していった。だが、今年7月9日に、高橋は小西と共に突然の卒業を発表。「一体何が!?」と悲しんでいた矢先に、仮面ライダー主演のニュースが飛び込んできたのは、ファンにとっても嬉しいサプライズだったのではないだろうか。


 『男子高生ミスターコン2017』でのグランプリ、『太陽とオオカミくんには騙されない♥』への出演、YouTubeに“超十代チャンネル”の開設、そしてTwitter/Instagram/TikTok等のSNSでの高い支持率と、今の時代ならではの方法でスター街道を歩んできた高橋は、まさに新時代となったいまを象徴する、“令和1号の仮面ライダー”にふさわしいと言えるのではないだろうか。


 実は小学生の頃から芸能界に入るまでは、「ずっと調理師になりたい」と思っていたという高橋。料理の道に進みたいと思ったきっかけについても、冒頭に紹介したインタビューで、「小学4年生のときに、お母さんの誕生日にハンバーグを一緒に作ったんですけど、そのときに“美味しい”って、お母さんがすっごく笑顔で言ってくれたのが嬉しくて。いつも言われない言葉というか、“美味しい”って言われたのが初めてだったので。お母さんだけじゃなく、他人も喜ばせられることってすごく楽しいだろうなって」と、にこやかに語っていた。“誰かを喜ばせたい”という想いは、俳優業にも繋がっているのではないだろうか。


 また高橋は、本格的に役者を目指した理由についても、明かしていた。「自分以外の誰かになれることって役者しかないと思うので、自分以外の誰かを演じて、それを誰かに評価してもらうえることに楽しさを感じた」。自分以外の誰かになれる、楽しさ。そして、誰かを喜ばせたいという思い。『仮面ライダーゼロワン』で飛電或人という人物になる彼は、その後より多くの“誰かになる”チャンスを得ることだろう。“オオカミくん”ではなかった高橋だが、これからは役者として様々な人物に化けていく。役者としていくつもの“高橋くん”をみせながら、喜ばせていく誰かを増やしていくはずだ。そんな高橋文哉に騙される日を、楽しみに待ちたい。(文=戸塚安友奈)


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