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広瀬すず×中川大志、吉沢亮×大原櫻子、清原翔×北乃きい 『なつぞら』“ベストカップル”は?

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2019年07月22日 06:01  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真『なつぞら』写真提供=NHK
『なつぞら』写真提供=NHK

 魅力的なキャラクターが数多く登場している『なつぞら』(NHK総合)。主人公・なつ(広瀬すず)が学生から社会人となり、年齢を重ねるにあわせて、周囲のキャラクターたちの恋愛模様も少しずつ描かれてきた。果たして『なつぞら』における“ベストカップル”は誰と誰になるであろうか。


参考:『なつぞら』貫地谷しほり演じる麻子の幸せを願う 女性たちの生き方が描かれた第16週


●なつ(広瀬すず)×坂場(中川大志)


 なつはアニメーターとして確実に成長しているが、恋愛に関しての進展はほとんどなかった。しかし、短篇漫画映画『ヘンゼルとグレーテル』を制作するにあたり、坂場一久(中川大志)と急接近。坂場はアニメーターとしてのなつの才能を認めている。坂場は、世界の表も裏も描けるような、現実を超えた現実を見せられる今までなかったアニメーションを「一緒に作りたいんです」「一生をかけても、あなたと作りたいんです」となつに語った。


 仕事への情熱だけでなく、まるでプロポーズにも聞こえるこの言葉。なつの心に響かないわけはないが、雪次郎(山田裕貴)と夕見子(福地桃子)に誰か付き合っている人はいないのかと恋愛について聞かれ、なつは「今は絵でつながっている人がいるだけで十分だから」と曖昧に答えをはぐらかした。


 天陽(吉沢亮)の兄の陽平(犬飼貴丈)から帯広で開催されていた天陽の個展の絵を観た坂場が感銘を受けていた話をなつは聞いている。なつにアニメーターを目指すきっかけをくれたのは幼なじみの天陽だが、アニメーターになったなつにとって作品作りを通じて強く影響を与え合う関係にあるのは坂場である。


 愛とは新しい価値観とか古い価値観とか、そういった時代をも超えた、普遍のものであると考えているなつ。愛を失う怖さ、愛の尊さを身をもって体験してきたなつにとって、恋愛に慎重になってしまうのは仕方のないことかもしれない。


 ただ、なつが上京する際、「俺はなっちゃんが好きだ。それはこれからも変わらない」と天陽が告げた言葉にも嘘はないはず。天陽が結婚したことで昔の関係のままではいられなくなったが、互いに大切な存在であることには変わりはない。


 恋愛に慎重すぎるなつとは対照的に、第16週で駆け落ち騒動を起こした夕見子が恋する相手は「同志」であり、恋愛は「志」だと断言していたが、生まれながらの開拓者であるなつが選ぶとしたら、それは自然に同志のような強い絆を感じられる相手といえるのかもしれない。


 なつと坂場。恋愛は遅々として進まなくても、アニメーションの未来を担う同志であり、同じ志と熱い情熱を持つ2人であることに変わりはない。


 理屈っぽい坂場と感覚派のなつ。1つの作品を作るうえでは補い合える面が多く、世界が大きく広がっていくだろう。ただ、理詰めで譲らない坂場に対して「ごちゃごちゃ言うな」となつが一蹴したらそれまで。なつと坂場は理想のカップルというよりも、2人で新しい何を見つけて、何を作り上げていくのか見守りたい存在といえる。


 なつと坂場……理想のカップル度☆☆ 相性☆☆


●天陽(吉沢亮)×靖枝(大原櫻子)


 なつが育った柴田家でも、天陽の家族も、2人を知る人たちは誰もがなつと天陽がお似合いのカップルであることは認めていた。戦争で孤児になって柴田家にやってきたなつを何かと気にかけ、助け合い、好きな絵を一緒に描いて過ごしてきた大切な思い出もある。


 なつは上京しても忙しい仕事の合間に天陽に手紙を送っていたし、結婚式を済ませた照男(清原翔)と砂良(北乃きい)がなつに会いに新宿に寄ったときには、天陽の家で作ったジャガイモを持ってきていた。天陽の存在について砂良は「なっちゃんの恋人です」と亜矢美(山口智子)に紹介もした。なつは「目標の人です」と答えていたが、遠く離れた北海道で、天陽はどんな想いでなつの手紙を読んでいたのか……。


 そして、天陽はキャンバスに描いたなつの絵を朱色で塗りつぶし、「結婚して家族を持て」という両親の心配をさりげなく受け流しつつ、結婚を決めた。天陽と結婚相手の靖枝(大原櫻子)とは、青年団で知り合ったという。十勝農業高校でなつや雪次郎と一緒に演劇部だった良子(富田望生)や番長こと門倉(板橋駿谷)が青年団で活動していて、天陽も舞台の背景画を描き、靖枝が手伝っていたことで仲良くなり、結ばれたのだ。


 千遥(清原果耶)が北海道の柴田家を訪れなければ、なつは天陽と靖枝が仲睦まじく畑仕事をしている様子を見ることはなかった。靖枝と一緒にいる天陽は穏やかで、ゆったりと寛いでいて、幸せな夫婦そのものといった様子だった。


 働き者で、才能ある天陽を尊敬し、家族を大切にする朗らな靖枝。なつに対しては複雑な思いがあるものの、天陽の親友として温かく迎えて、嫁として完璧である。天陽役の吉沢亮と靖枝役の大原櫻子は映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013)とドラマ『水球ヤンキース』(2014/フジテレビ系)でも共演しており、相性の良さを自然ににじませている。


 天陽のモデルの1人と思われる神田日勝という画家は、農業をしている自分と絵を描く自分を分けて考えていたとされるが、天陽もまた、絵を描く自分だけの世界を大切にしていたのかもしれない。靖枝とのなれそめをなつに語る、その背景にはなつを描いて朱色で塗りつぶしたキャンバスがそのまま飾られていた。


 天陽と靖枝……理想のカップル度☆ 相性☆☆☆


●照男(清原翔)×砂良(北乃きい)


 ところで、本作『なつぞら』において、理想のカップルといえば、柴田家の長男、照男(清原翔)と砂良(北乃きい)ではないだろうか。なつが東洋動画で手がけた長編漫画映画『白蛇姫』は、なつが高校の演劇大会で演じた物語のヒロインで、脚本を書いた倉田先生(柄本佑)は十勝の森に住む砂良をモデルにしているとしていた。吹雪で倒れていたなつを救ってくれたのが砂良の父親で彫刻家の阿川弥市郎(中川丈雄)だった。


 なつを助けてくれたお礼に富士子(松嶋菜々子)と阿川家を訪れた照男は砂良に一目ぼれしたのだろう。頼まれてもいないのに牛乳を届け、真面目な照男の素直な好意はすぐに伝わる。


 プロポーズが何といっても印象的で、菊介(音尾琢真)と天陽がプロポーズ・コント(?)に参加した。天陽が新鮮な牛乳を持って阿川家を訪れたところに柴田家で働く菊介が照男の手作りバターを持って登場し、天陽に向かって菊介は「照男がどれほど砂良のことを好きか」大げさにアピール。そこへ熊の毛皮を被った照男が現れ、「食べることだけは一生困らせない。美味しい人生を約束します」「結婚してください」と頭を下げた。なぜか、天陽も菊介も一緒に頭を下げて、3人まとめてプロポースしたかのような構図に……。


 父親の弥市郎が熊の毛皮を被った照男のことを「撃つか?」と真顔で銃を向けると、「撃つ時は自分で撃つから。嫁入り道具にはそれをちょうだい」と答える砂良。さすが、野生の熊も鮭をラブレター代わりに持ってくるだけのことはある。ミステリアスで、肝の据わった十勝美人だ。


 真面目で優しい父親、柴田剛男(藤木直人)とたくましくて懐の深い富士子(松嶋菜々子)のように照男と砂良も相性抜群、微笑ましいカップルが誕生した。


 泰樹(草刈正雄)がなつに継いでもらいたかったバター作りだが、照男と砂良が2人で作るバターなら美味しいに違いないとも思わせる。


 理想のカップル度☆☆☆ 相性☆☆☆


 主人公のなつの恋愛模様も気になるが、夕見子や雪次郎が今後どんな恋をして、どんな物語を紡いでいくのか。新しいカップルの誕生にも期待して見守っていくしかない。(池沢奈々見)


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