押入れクローゼットを制する整理術! 毎朝、着る服に悩まないワードローブ「33着」の掟

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2019年07月22日 22:32  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-08】カビが発生したぎゅうぎゅうの押入れ(Kさん・37歳)

 前回に続き、中野区に住むKさん(37歳)のお部屋から、今回は押入れを整理します。押入れの高い収納力をフル活用する前に、まずは不要なモノを減らさなくてはなりません。どれだけ減らせるか、「ワードローブの定数」に触れながら紹介していきます。

[Before]モノの密度が多いほど、ストレスUP!

 ひとり暮らしの量にしては、モノが多すぎます。メルカリで販売中の衣類や来客用の布団など、使っていないモノまで占領していました。この状況をエレベーターや満員電車でたとえると、ストレスフルで呼吸もできません。その証しに、モノの密度により空気や湿気が停滞して“カビが発生”していました。

奥行き80cmの押入れから、詰め込んだモノを「ぜんぶ出し」

 片付けのファーストステップ、押し入れのモノを「ぜんぶ出し」します。すべてのモノを出して見直してみると、何年も使っていないモノや忘れていたモノの量に気付きます。収納ケースごとに1種の衣類(半袖や靴下)が押し込んでありましたが、ワンクールでは着用できない量です。

 Kさんの大好きな帽子を集めた写真です。一つひとつ手に取って「本当に必要か?」を見直す作業をしてもらいます。小物類は、好みが反映されるので同じデザインのモノが目立ちます。しかし、長く持つほど「古びた」印象を帯び、「買った当時の喜び」も色あせます。似たデザインも多いため、大切にしたいほうを選んでもらいました。思い出が残る愛着品は、写真に撮って記録するなどして「必要最小限」まで絞ります。

 気がつくと増えてしまいがちな、冬の服装小物。屋外ライブイベントなどアグレッシブな活動を好むKさんの、オンとオフのチョイスもあって7個の手袋が集まりました。よく見ると、汚れた手袋も目立ちます。こちらも帽子と同様に、丁寧に使っていきたいモノだけを残すこにしました。

 部屋中に転がるバッグを数えると、35個も出てきました。なかには、Kさんのお母さまが80年代に買ったという希少なシャネルバッグも発見! 保存状態が良ければ、ヴィンテージブランドとして高値が付くことも珍しくありません。

 しかも、今どきのスクエアデザインです。なのに、押入れの奥でペタンコに型くずれしていました。外国製のレザー商品は、日本の湿度に弱い欠点があります。定期的なメンテナンスをしないと、内側の生地が傷み表面の輝きが失われます。

35個のバッグより、とっておきのシャネルをひとつ

数を持ってしても、圧倒的なトップブランドの魅力には叶いません。そこで、「バッグの半分を現金に変えて、メンテナンス費用へ回そう」と提案。古い型となると本店でのメンテナンスは難しいのですが、手放すつもりがないのなら修理専門店で復活します。(ブランド価値は失われますが、レザーの補色やクレンジングが可能です)。嬉しいことに、Kさんは即行動に移してくれました。その後、シャネルのメンテナンス費用はもちろん、お母さまの宝石も現代風にリメイクしたと嬉しそうに報告が。

 さて、次は洋服の整理に入ります。ここで質問。女性のワードローブは、いくつあれば足りるのでしょうか? 日本には四季があり、トレンドの移り変わりも猛スピードで変わります。数を持てば、「今日着る服」に迷わずに済むのでしょうか? そんな悩みを解決するヒントがあります。

 少ないモノで豊かに暮らす「ミニマリズム」というライフスタイルが注目になった2010年、アメリカの人気ブロガー・コートニー・カーバーさんが「プロジェクト333」というタイトルで「洋服の定数化」にチャレンジしました。

 内容は、ワンクール(3カ月)に必要なワードロープを33点のみ厳選するというルールです。外出用のワードロープなので、洋服・靴・アクセサリー・バッグに限ります。この33着から、着回し術を磨くのです。ちなみに、日常的に身につける、アクセサリー・下着・家着・運動着は除きます。この案に賛同した多くのユーチューバーが、コーデ術を動画で紹介しています。驚くほどオシャレなので、『Project 333』と検索して参考にしてみてください。

[まとめ]
「大切なのはカラット数ではなく真の輝き」とは、ココ・シャネルの名言です。ダイヤモンドが手元になくても、数より質を大切にする心がしれます。さらに「シンプルさは、すべてのエレガンスの鍵」と語り、色や装飾を排除したブラックドレスを発表。最後に、終の住処として知られるホテル・リッツのクローゼットに残した洋服は、たった2着のシャネルスーツだった逸話も有名です。自分を高めるスタイルは、数ではないことがわかります。

――次週は、7月22日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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