スズキが東京モーターショーで新提案、SUVの選択肢を広げる存在に?

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2019年07月23日 12:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
スズキは「第45回 東京モーターショー2017」でSUVに関する新たな提案を行っている。「ジムニー」や「エスクード」など、SUVには長く取り組んでいるスズキだが、今回のモーターショーで提示するのは“SUV+ワゴン”の新ジャンル「クロスビー」だ。

○乗ると広々、ワゴンの利点を持つコンパクトSUV「クロスビー」

スズキが東京モーターショーで展示している「クロスビー(XBEE)」は、同社が「SUVの走破性とワゴンが持つ広い室内空間を融合した」と表現するコンセプトカーだ。サイズは全長3,760mm、全幅1,670mm、全高1,705mmと小さいながら、さすがにワゴンをベースとするだけあり、後席に座ってみた印象としては、背もたれが思ったより後にあるように感じるほど広々していた。

後席を倒すと荷室は大容量となり、助手席も倒せば長さのある荷物も積める。このように、ワゴン的な特徴を持つコンパクトSUVでありつつ、パワートレインは「スイフト」にも積まれている996ccの直列3気筒インタークーラーターボ+マイルドハイブリッドを採用する。

このクルマ、軽自動車SUV「ハスラー」の1つ上のクラスといった感じで、すぐに市場に登場しても不思議ではない感じがする。スズキ広報は、今回はあくまで、ワゴン+SUVというコンセプトの「ご提案」だと話していたが、その辺りの需要についても多少は手応えを得ているのではないかと感じた。

○「イー・サバイバー」は2030年を想定する電動SUV

クロスビーのさらに先、2030年頃にスズキのSUVはどうなっているのか。それを示すコンセプトカーも東京モーターショーで見ることができた。それがコンパクトSUVの電気自動車(EV)である「イー・サバイバー(e-SURVIVOR)」だ。

「ジムニー」と同じくラダーフレーム構造を採用する見た目は頑丈そうで、走行シーンを選ばないSUVのタフさを感じさせる。イー・サバイバーは車両の前後に2つずつのモーターを積む「前後デュアルモーターアクスルユニット」搭載のEVで、それぞれのモーターを独立で駆動させることが可能とのこと。前輪と後輪を逆方向に向けて回せば、その場で回転して方向転換を行うような乗り方も想定できるので、「普通では行けない場所へも行ける」と広報は話していた。

このクルマは、2030年に実現できそうな技術を盛り込んだコンセプトカーという位置づけなので、これと全く同じクルマが今後、市場に登場するかというとその可能性は低い。ただし、EVの普及でモーターもバッテリーも進化していくとすれば、2030年にはもっと面白い電動SUVがスズキから登場しても不思議ではない。(藤田真吾)
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