WRC:マッズ・オストベルグが過去14年で初めてフィンランド戦欠場。シトロエンC3 R5熟成を優先

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2019年07月23日 12:41  AUTOSPORT web

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2019年はWRC2プロを戦っているマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 R5)
WRC世界ラリー選手権の下位カテゴリであるWRC2プロに参戦しているマッズ・オストベルグは、シトロエンC3 R5熟成を優先し、8月1〜4日の第9戦フィンランドを欠場する。オストベルクが同大会を欠場するのは過去14年間で初めてのこと。

 2018年はシーズン途中からシトロエンの一員に加わり、最上位クラスでシトロエンC3 WRCをドライブしたオストベルク。昨年のラリー・フィンランドでは競技序盤にオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)と総合首位を争うパフォーマンスをみせ、最終的に総合2位に食い込んでいる。

 2019年はシトロエンと協力してWRC2プロに参戦しており、ここまで5戦中2勝、ドライバーズランキングでトップと13点差の2位につけている。

 そんなオストベルグは、マシンの開発を優先し、当初参戦を予定していたラリー・フィンランドをスキップすることを明らかにした。

 WRC公式サイト『WRC.com』に対し「(マシンフロントに)リップ(スポイラー)が必要だ。そうすればジャンプしたときにノーズが上がってしまう症状を抑えられ、よりきれいな姿勢を維持できるようになる」と語ったオストベルグ。

「当初の計画では参戦する予定だったが、戦う準備が整っていないと判断した。マシンに対してやるべきことがあり、さらに開発を進めるまで新しくラリーを戦いたくないんだ」

「マシン熟成に取り組む時間を確保することは、僕にとってもシトロエンにとっても大事なことだ。2019年序盤のスケジュールはタイトすぎた。ようやく改良に取り組む時間を手にできたよ」

「僕はどのステージでも全力で戦うためにラリーへ参加している。中途半端なスピードで走るため、2位を手にするために戦っているわけじゃないんだ」

 次にオストベルグが参戦するイベントは8月21〜24日の第10戦ドイチェランドになるとみられるが、オストベルグ自身は今後のスケジュールについては明言を避けている。

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