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ロッテ・鈴木大地、泣きそうになってからの今季前半の好調を自己分析

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2019年07月24日 07:51  webスポルティーバ

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 井口資仁監督のもとで2年目のシーズンを送るロッテは、7月23日時点で順位はパ・リーグの5位ながら、3位の西武までは3.5ゲーム差。CS進出、さらに上も目指せる位置にいる。

 今季のチームの大きな変化は、チーム本塁打数の多さだ。ホームスタジアムの外野スタンド前方に「ホームランラグーン」ができた影響もあり、現時点でリーグ2位の107本と、昨季の通算本塁打数(78本)を大きく上回っている。

 そんなロッテの新選手会長で、開幕から好調を維持する鈴木大地に、ここまでの戦いとシーズン後半戦の意気込みを聞いた。

──選手会長として戦った今季の前半戦で、とくに印象深かった試合はありますか?

「チームとしては交流戦中の6月16日、9回裏に5点差をひっくり返して勝った中日戦ですかね。あんな大逆転は滅多に経験できることではないですし。個人的には、開幕2戦目の楽天戦(3−9で楽天の勝利)でしょうか」

──その試合については、これまでにも「印象的な試合」として話されてきたと思うのですが、あらためて当時を振り返っていただけますか?

「7回裏2アウト走者なし、3−9のビハインドの場面で、8番・田村(龍弘)の代打として声がかかりました。僕は開幕スタメンを逃し、2015年から続いていた連続試合出場も532で途切れて、”どう打席に立てばいいのか”を定められないまま準備をしていたんです。

 どんな声援をもらえるのかも予想がつかなかったんですが、僕の名前がコールされると、想像していた何百倍もの声援が沸き起こりました。感極まって泣きそうになり、緊張もしましたけど、ファンの方たちの後押しがあってレフト前に運ぶことができた。この場面は、今季の前半戦だけではなく、これまでの野球人生の中でも一番のシーンです」

──いつ頃、開幕スタメン落ちを告げられたのでしょうか。

「開幕3日前の練習日に、井口監督と鳥越(裕介)ヘッドから部屋に呼ばれ、『スタメンではないけど、代打のトップで考えている』と言われました。外される覚悟はできていましたから落ち込むことはなく、逆に『やってやる』という気持ちが強くなりましたね」

──そこから開幕6戦目には早くもスタメンで起用され、打率3割前後をキープするなど活躍を続けています。本塁打も、すでにキャリアハイとなる12本を放っていますが、今季からホームスタジアムが狭くなった影響が大きいですか?

「そうですね。フェンスも低くなったので、僕も『これがフェンスオーバーするのか』と思うことが多々あります。チーム本塁打も増えていることはいいことですが、ロッテは西武などと違って”打ち勝つ”チームではありません。ホームラン数を気にすることなく、地に足をつけて1点をもぎ取っていくスタンスを変えずに戦っていこうと思います」

──守備面ではいかがでしょうか。

「外野を守っているときには、すぐ後ろにフェンスがある感覚です。ホームランを打たれるリスクもある一方で、外野手の間を抜けた打球に早く追いついて本塁で捕殺できる確率も高くなしましたから、より連係プレーを大切にしたいですね」

──今季、大地選手はファーストを中心に内外野の複数のポジションを守っていますが、ここまで失策数は1と安定した守備を見せています。

「いろんなポジションを守るからといって、ミスが許されるわけではないですから。投手陣も昨年とは違った新しい投手が一軍で活躍するようになり、競争が激しくなっています。命をかけて投げている投手陣の姿には勇気づけられていますし、中途半端な気持ちで守ることがないよう、意識づけを徹底しています」

──ロッテだけでなく、パ・リーグ全体で変化を感じることは?

「まず思い浮かぶのは、日本ハムの(中継ぎ投手を先発に起用する)オープナーの導入ですね。次々と新たな投手が出てくることへの対応の難しさもありますが、抑えられていた投手がすぐ替わってくれることに『ラッキー』と思うことも。有効な戦術かどうか、日本ハムも今季のデータが揃わないとわからないところでしょうが、来季以降に球界全体に広がる可能性もあるでしょうね。

 それと日本ハムは、極端な守備シフトも敷いています。普通だったらセカンドゴロなのがサードゴロなったりするので、ファンの方たちにとっては新たな観戦の楽しみが増えたんじゃないかなと思います」

──他に、雰囲気が変わったチームはありますか?

「今季から平石(洋介)監督が指揮を執る楽天でしょうか。監督が率先して、タイムリーが出たときにベンチを乗り出してガッツポーズする姿や、打者にデッドボールが当たった時にグラウンドに飛び出していく様子などが印象的です。阪神の矢野(燿大)監督もそうですが、選手と一緒に感情を表に出しながら指揮をするスタイルが新しいですよね」

──後半戦はより激しい上位争いが繰り広げられることになりそうですが、ロッテのキーマン、とくに若手有望株の選手を挙げるとしたら?

「スタメン、控え、ファームのメンバーを含めてすべての選手が重要ですけど、あえてひとりを挙げるとしたら、育成上がりで4年目のキャッチャー、柿沼友哉ですかね。彼とは自主トレ仲間で、真面目でガッツがあるところもよくわかっています。ロッテの正捕手は田村ですが、5月には一度ケガで戦列を離れていますし、そういった時に安心して投手陣を任せられるくらいに成長してほしいです」

──最後に、後半戦の意気込みを聞かせてください

「順位争いはもちろんですけど、選手たちの必死なプレーにも注目してほしいです。地区予選が佳境を迎えている、”負けたら終わり”の高校野球と比較をされて、プロは”シーズンの結果がよければOK”という見方をされることがありますが、それは違うんです。目の前の1試合の勝敗が順位を左右し、1球で選手の野球人生が変わることもあります。選手たちは毎日の試合に全力で臨むので、それを声援で後押ししてもらえたらうれしいです」

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