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NVIDIAの新GPUをテスト 「脱フルHD」を目指すゲーマーにお勧め

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2019年07月24日 14:02  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

写真GeForce RTX 2080 SUPERの外観
GeForce RTX 2080 SUPERの外観

 NVIDIAの新GPUには、既にGeForce RTX 20シリーズとしてRTX 2070 SUPER、RTX 2060 SUPERがリリースされている。今回、GeForce RTX 2080 SUPERが加わったことで、RTX 2080 Tiを除くラインアップそれぞれに「SUPER」版が登場したことになった。



【その他の画像】



●メモリや動作クロックを引き上げたRTX 2080 SUPER



 GeForce RTX 2080 SUPERは、GPUコアとしてはTU104でRTX 2080と同じだ。ただしSMが48基に増え、そのためCUDAコア、Tensorコア、RTコア全ての数がRTX 2080に対して増加している。とはいえRTX 2080もそこまで多くのSMを無効化されていなかった。SM2基分が有効化されたわけだが、CUDAコアで128基、Tensorコアで16基、RTコアで2基と、数値上のインパクトは小さい。



 ただ、そこを補うのが動作クロックの引き上げだ。ベースクロックは1650MHzとなりRTX 2080から285MHzアップ、ブーストクロックは1815MHzと1.8GHz台に乗せRTX 2080に対して105MHzアップしている。



 加えてメモリが強化されている。バス幅に関してはTU104なので256bitのままだが、データレートが14Gbpsから15.5Gbpsに引き上げられた。転送速度もRTX 2080の毎秒448GBから496.1GBへと向上した。



 一方で、1つトレードオフがあるとすれば消費電力だろう。TDP値で見ると、RTX 2080が215Wだったのに対し、RTX 2080 SUPERは250Wとなった。補助電源端子は引き続き8+6ピンという仕様だ。



●GeForce RTX 2080 SUPERカードの各部をチェック



 今回は、NVIDIAのリファレンスデザインカードを入手している。このカードでGeForce RTX 2080 SUPERの各部を見ていこう。



●RTX 2080までのシリーズに対して性能向上、2560×1440でも快適に



 それでは、GeForce RTX 2080 SUPERの性能をベンチマークで見ていきたい。ここでは、7月初頭に計測したGeForce RTX 2060 SUPER/RTX 2070 SUPERのときと同じ環境を用意し、当時のデータにGeForce RTX 2080 SUPERのスコアを追加している。



 まずは3DMarkのスコアを見ていこう。Fire Strikeはスコアが飽和している印象が見られるが、より負荷の高いテストでは、RTX 2060 SUPERからRTX 2080 SUPERまでリニアに向上しているような値だった。RTコアによるリアルタイムレイトレーシングの性能を見るPort Royalも、先の結果通りの向上率といえる。



 NVIDIA DLSS feature testも、GPU性能が高いほどフレームレートも高い。ただし比率にして見ると、1920×1080ピクセルと2560×1440ピクセルはDLSSを有効化すると1.4倍のフレームレートへ、3840×2160ピクセルでは2倍のフレームレートへといった具合で、向上率自体はどれも同じ程度に落ち着く。



 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークも、スコアの向上率は概ね想定通りだ。3840×2160ピクセルについては、GeForce RTX 2080 SUPERのスコアが5000を超えた。同ベンチマークの評価では、「やや快適」でこれは4824ポイントのRTX 2080と変わらない。



 Shadow of the Tomb Raiderでは、1920×1080ピクセルに関してはDLSSなしでも最高画質+レイトレーシング(中)で113fpsを得ており、負荷が軽すぎる印象だ。なお、GeForce RTX 2080 SUPERでは1920×1080ピクセルでDLSSが有効化できなかった。DLSSの制限と思われるが、解像度の選択肢に1920×1080ピクセルが出てこない。2560×1440ピクセルのDLSSなしでも、最高画質+レイトレーシング(中)は82fpsと十分に高く、最小も60fpsが得られており常時60fps超が実現できていた。DLSSを有効化すればさらに快適だ。



 グラフ外のことを少し補足しておこう。まず、2560×1440ピクセル、最高画質+DLSSに加え、レイトレーシング(最高)に引き上げ、異方性フィルタリングを16xへ、ディテールのレベルを最高へ、スクリーンスペースコンタクトシャドウを高に引き上げたShadow of the Tomb Raiderの真の最高画質で平均66fpsが得られている。また、3840×2160ピクセル、最高画質+DLSSでも69fpsが得られた。ただしDLSSオフとすると平均52fps、最小42fpsに低下した。



 Metro Exodusも概ね予想通りの向上率だ。特に2560×1440ピクセル+RTX(Ultraプリセット相当の画質にリアルタイムレイトレーシングとDLSSオン)で59.96fpsが得られており、かなり高画質の設定でも楽しめる。ただしMetro ExodusにはExtreme画質プリセットが用意されており、この設定では2560×1440ピクセルで35.44fps、1920×1080ピクセルでも46.79fpsとなり、さらに上位のGPUでなければスムーズなプレイは現実的ではない。



 消費電力は、負荷をかけた3つのシチュエーションとも、GeForce RTX 2080 SUPERが最も高く、次に高いRTX 2080に対しても最大で30W近く上昇している。特にFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク時は430Wに達しているので、最低でも650W級、Core i9-9900KやRyzen 9 3900Xなどを組み合わせるなら750〜850W級の電源ユニットを用意したい。



●真のTU104!? 10万円以下で最高性能を目指すなら



 今回、GeForce RTX 2080 Tiの検証を添えていないため、TU104以下での比較になった。この点が悔やまれるがGeForce RTX 2080 SUPERの性能向上は想像通りだった。むしろ、SM数が微増だった点からすれば期待以上かもしれない。一方で、GPUクロックが大幅に向上しメモリクロックも引き上げられてしまったため、マニュアルOCのオーバーヘッドがどのくらい残っているのかが気になるところだ。



 現状、GeForce RTX 2080 SUPERの店頭価格は概ね10万円前後だ。NVIDIAによれば699ドル帯とのことだが、オリジナルデザインカードの店頭価格はかなり高価になってしまっている印象だ。



 ちなみに、希望小売価格(MSRP)で200ドル安いRTX 2070 SUPERは現在6〜8万円、300ドル高いRTX 2080 Tiは最安値が13万円前後。RTX 2070 SUPERの高いラインとRTX 2080 Tiの安いラインで比べれば妥当だろうか。もう1つ加えれば、RTX 2080(MSRP 699ドル)の発売当初が13万円前後だった。GeForce RTX 2080 SUPERの場合、強力な競合があるということもないため、ことさら良心的な価格に見える。一方、GeForce RTX 2080(SUPERの登場により終息予定)のように、RTX 2080 SUPERの登場でもしかしたら価格的に魅力を増すものもあるかもしれない。



 性能では、多くのゲームを2560×1440ピクセルで、かなり高画質の設定としても楽しめるだけのものはあり、ハイエンドゲーミングPCを目指す方にとっても10万円という予算枠は妥当なところといえるかもしれない。1920×1080ピクセル以上の高解像度の液晶ディスプレイが増えてきた今、「脱フルHD」を目指すゲーマーにはお勧めできるのではないだろうか。


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  • よっしゃこれで8K画質でマインスイーパ出来る!
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