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NHKが紅白歌合戦のネット同時配信で狙う“若者世代からの受信料徴収”

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2019年07月25日 15:03  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

写真NHK放送センター
NHK放送センター

 NHKが今年の『NHK紅白歌合戦』で、ネット同時配信を検討しているーー。この事実が明らかになり、現在、日本民間放送連盟(民放連)が猛反発している。

 テレビ放送と、NHKの番組をインターネットやスマホに常時配信することを可能にした改正放送法が国会で可決・成立したのは今年5月29日。常時同時配信は民放局でも可能となるが、その実現には莫大なコストが必要となってくる。

「これまで民放は、赤字覚悟で災害報道や大きなスポーツイベントなどの同時配信を試行してきましたが、24時間常時同時配信するには、初期投資で数十億円、ランニングコストでは年間数十億〜100億円程度はかかると言われています」(広告代理店関係者)

 このほか、人件費まで賄うとなると、広告収入頼みの民放には不可能だという。

「同時配信の新サービスには年間1000〜3000億円を放送収入から投資に充てなければならない計算ですが、広告収入は景気に左右されやすく、当てにできません。その点、NHKの受信料収入は7000億円超。民放では太刀打ちできませんよ」(同)

 所轄官庁の総務省も、民放が危機感を表していることから、NHKの配信業務の総制作費は受信料収入の2.5%以下にするという基準を設けているが、法的拘束力はない。

「NHKの同時配信目的は、受信料の取りこぼし。とりわけ、テレビ離れが進み、パソコンやスマホに依存する若者たちからの受信料徴収です。彼らを惹きつけるために、番組制作の予算には糸目を付けないでしょう。2.5%以下といっても、推定で175億円の投資額があるんですからね」(民放番組制作スタッフ)

 スマホやパソコンで視聴できるのは、基本的に、受信料契約を結んでいる世帯に限られる。具体的には、視聴の際に端末画面での登録が求められ、その情報をもとに、NHK側が受信契約の有無を照合する予定だということで、平たくいえば、自宅にテレビがあり、NHKと受信契約をしていれば、スマホやパソコンでも番組を視聴できるが、自宅にテレビがなく、スマホやパソコンしかない場合は、画面に「登録されていません」というメッセージが表示され、配信の一部分しか視聴できないという。

「自宅ではテレビを見なくても、スマホでは見られるよう、これまで払ってこなかった受信料を払おう、という若者も少なくないでしょう。ただ、NHKの同時配信事業が野放図に拡大すれば、民業圧迫が強まり、メディア全体の競争を歪めかねない。だからこそ、民放連は反発しているんです」(別の民放関係者) 

 もっとも、今年の『NHK紅白歌合戦』での同時配信の見通しは極めて厳しそうだという声もある。

「紅白の同時配信は上田良一会長の意向ですが、木田幸紀放送総局長は『NHKだけで決められるものではない』と消極的。歌手たちの主な活動の場でもある民放の大反対を受けての実施は難しいと思いますよ」(前出の民放関係者)

 先月行われた定例会見で、民放連の大久保好男会長(日本テレビ社長)は、『紅白歌合戦』での同時配信について「NHKさんがおやりになることにコメントすることは控えたい」とコメントを避けたものの、「NHKのインターネット活用業務はあくまで放送の補完ですので、節度を持って抑制的に運営する必要がある」「仮に2.5%の上限を超えて、なし崩し的に増やしていくのであれば、NHKの肥大化がますます進み、民業圧迫が強まりかねない」と懸念を示している。

 民放連とNHKとの今後のバトルの行方にも注目だが、ちなみに、NHKの同時配信実施については、一部メディアのリサーチで、ネット住民の10〜20代の若者が「NHKを支持する」という結果が出ているという。

 同時配信はたしかに利便性が高いが、近年、偏向報道の指摘もあるNHKについて、その公共性に関する議論も、なおざりのまま肥大化した先にはなにが待っているのかーー。若者たちがどう受け止めるのかも注目したい。

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