南京錠付きの鎖を首にかけたまま、父親の虐待から逃げてきた10歳少年(露)

1

2019年07月26日 05:31  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

父親の虐待から逃げてきた10歳少年(画像は『Mirror 2019年7月23日付「Boy, 10, found chained by neck with shackles after escaping house of horrors」(Image: IC in Krasnodar region/east2west))』のスクリーンショット)
親が我が子を虐待するニュースは世界中であとを絶たないが、このほどロシアで首に鎖がかかった状態の少年が、スーパーマーケット内で保護された。少年は日頃から父親によって鎖で繋がれ、拘束されていたようだ。『Mirror』などが伝えている。

ロシア連邦南部の都市クラスノダール地方のヴェリコヴェチノエ(Velikovechnoye)にあるスーパーマーケットで、10歳の少年(名はTikhonとだけ伝えられている)が保護された。スーパーの店員は当時、ひとりでやってきて商品が並ぶ冷凍ケースから食べ物と飲み物を手に取る少年の姿を見て不思議に思ったそうだ。

少年の首には南京錠付きの鎖が首に巻かれており、店員が聞いたところ、少年の口からは「父親に罰として納屋の中に入れられて鎖で繋がれていた」と驚くべき答えが返ってきた。

その日、少年は鎖で繋がれていた木の柱を壊してなんとか抜け出し、空腹だったことからスーパーにやってきたようだ。少年は店員に「父には連絡しないで欲しい」と訴えたため、警察へ通報することとなった。そして救急隊も駆けつけ、少年の首にある鎖が外された。

その後少年は、父親から日常的に首に鎖を巻かれて地下室や納屋、または室内の暖房器具に繋がれていたことを明かした。このこともあって少年は健康状態をチェックした後、社会更生保護センターの監督下に置かれることになった。

実は少年が通う学校の教師らが、健康的な生活をしていないとして当局に相談を持ちかけていたが、何の対策も取られなかったようだ。今回の事態には、クレムリン児童行政監察官(オンブズマン)のアンナ・クズネツォワ氏(Anna Kuznetsova)がロシアの調査委員会に少年の父親について徹底的に調査するよう求めた。

少年は父親と継母、そして2人の異母きょうだいと暮らしていたが、現在は少年の実の母親であるヴィクトリアさんが一緒に暮らすための権利を要求している。ヴィクトリアさんは「この子の行く末が本当に心配でなりません。この子があの暴力的な父親とではなく、私と一緒に生活できることを望んでいます」と明かした。

さらに息子をこのような目に遭わせた父親に対して刑罰を望んでおり、少年も「父親のもとに戻らなくて済むようにどんなことでもする」と話している。のちに父親は事情聴取のため警察に呼ばれたが、少年は自分で鎖を首にまいて南京錠をかけたと話したという。なお現在も、捜査が続いているもようだ。

画像は『Mirror 2019年7月23日付「Boy, 10, found chained by neck with shackles after escaping house of horrors」(Image: IC in Krasnodar region/east2west))』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

このニュースに関するつぶやき

  • どこの国にもこういう人がいて、どこの国のこういう機関もちゃんと仕事できてないのかしら‥せつない。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定