多部未華子の誰にも媚びない魅力が全開! 『これは経費で落ちません!』が描く領収書をめぐる攻防

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2019年07月27日 11:51  リアルサウンド

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『これは経費で落ちません!』写真提供=NHK

 今クール「ドラマ10」(NHK総合/毎週金曜22時)枠を飾るのは、多部未華子が主演を務めるオフィスドラマ『これは経費で落ちません!』。青木祐子氏の同名小説シリーズが原作で、領収書や請求書を通じて見えてくる思わぬ人間模様がコミカルに描かれている。


参考:ジャニーズWEST 重岡大毅、『これは経費で落ちません!』撮影で藤原紀香のオーラに仰天


 主人公は石けんメーカー「天天コーポレーション」の経理部に勤めるアラサー独身女子・森若沙名子(多部未華子)。貸借対照表のように合うべき数字がピタッと合う“締まる”瞬間が好きで、何事も「イーブン」「差し引きゼロ」であることを好む、経理部にピッタリな質実剛健・堅物な優等生タイプ。


 ただ、“誰かといるとイーブンであることは難しい”とも感じており、職場では仕事を円滑に進める上で必要なコミュニケーションは心がけるものの、一歩外に出ればそれ以上の関わりは求めない、もちろん恋には奥手な一面もある。


 さて記念すべき第1話で森若さんが気になった領収書は、営業部の新人エース山田太陽(重岡大毅)が精算者のたこ焼き代。


 温泉とカフェが合体した「パラカフェ」という新規事業のチーフになった山田がその交際接待費を使った相手は、内装設計を委託しているデザイナーの曽根崎ミレイ(藤原紀香)。ミレイはテレビにも出演するような有名人で美魔女。そんな彼女とたこ焼きがどうしても結びつかず、少し違和感を覚える森若さん。


 太陽はその後、ミレイとリサーチに行ったというテーマパークのチケット代の領収書も持ってきた。一方で、太陽が同僚の女子社員と最近同じテーマパークでデートしたという噂話が舞い込み、森若さんの中で実は私的利用なのではないかと疑惑の念が浮上する。


 山田の週末の視察先に、森若さんも真相究明のために珍しく休日に潜入する。そこにはミレイとその娘、山田の3人の仲睦まじい姿があった。その後すぐに有名人であるミレイと山田に不倫報道が出てしまい、会社のリスク管理会議に召集されてしまうことに。


 元来、余計なことに首は突っ込まないとする意味で「ウサギは追わない」主義を掲げながら、一方で「公私混同は見過ごせない」森若さん。


 業務に私情を挟まず、常に中立でフェア、誰の味方でもない彼女が、冷静に状況を鑑みて、導き出した本件に関する正しい事実精算は、テーマパークへの視察を「リサーチ費」という名目ではなく「交際接待費」にすべきというもの。


 山田がミレイのテーマパークに同行するのは、ミレイのデザイナーとしての肥やし、ストックを増やすリサーチ目的以上に、売れっ子デザイナーの彼女が最もしわ寄せを受けている一人娘と過ごす時間をきちんと確保し、娘の寂しい思いを出来るだけ取り除くことが最大の目的だった。「パラカフェ」の仕事を請け負ってもらったことでさらに多忙を極める彼女が、業務に安心して集中できるように配慮した山田の優しさあっての計らい。またその心遣い、信頼関係があってこそ今回ミレイに仕事を気持ちよく受けてもらえていることから、それは「交際接待費」の十分すぎるほど正しい用途だと森若さんはジャッジした。


 誰に媚びることもなく正々堂々と正面突破の森若さんに感心し、他の人とは違う感情が芽生え始めている山田。これから山田がどのように堅物・森若さんに対して切り込んでいくのか。


 また、営業部などの対外的な花形部署と内勤裏方経理部との対立など多かれ少なかれどの会社でも見られがちな攻防の様子、個性豊かな経理部メンバーはじめ曲者社員の面々も見応えがありそうだ。(楳田 佳香)


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