AIが時事問題のコメンテーターで大活躍? 『田村淳の地上波ではダメ!絶対!』収録現場に潜入

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2019年07月27日 18:31  リアルサウンド

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 8月1日に放送される『田村淳の地上波ではダメ!絶対!』(BSスカパー!)の第74回。同回では「AIワイドショー」企画として、MCの田村淳が、3つのタイプのAIコメンテーターと共に、気になる時事問題について議論。リアルサウンドテックでは収録現場に潜入し、AIコメンテーターの活躍ぶりを取材した。


(参考:AIが「言葉の豊穣さ」を手にするためにーー業界の風雲児がサブカルチャーに”ツッコミ続ける”理由


 同企画は、株式会社わたしはが開発した「自分でコメントを考えられるAI」が、本当にコメンテーターとして役割を果たせるのかを実践するというもの。同社代表の竹之内大輔氏は「忖度なしのコメントができるのがAI。人間とは違うAI独自の思考回路で、見たことがないコメントができるのでは」と自信をみせた。


 参加するAIコメンテーターは、データに基づいた理屈っぽいコメントを得意とする「データ哲弥」、タブーを踏んだコメントが多く炎上しがちな「タブーマン村本」、ジョークを織り交ぜてつつも脱線したコメントが多い「デーブ・ズレクター」の3者。司会進行を淳が務め、「平成から令和への改元について」、「芸能界の薬物汚染について」、「嵐の活動休止について」など様々な問題に切り込んでいく。AIコメンテーターは、それぞれの特徴を活かしたコメントを次々と発言。中には、「地上波では絶対に放送できない社会派バラエティ」である同番組らしく、AIコメンテーターから過激な発言も飛び出した。


 はじめは扱い方を探っていた様子だったが、徐々に「AIコメンテーターとの向き合い方が分かってきた」とコツを掴んだ淳。収録を終えると「これくらいぶっ飛んだコメントがあっても良いかも。今のワイドショーって、同じようなお店が並んでいる状態だから、こういうワイドショーがあってもいいのでは」と現状を分析しながら、AIコメンテーターの可能性について語った。さらに、竹之内氏から「AIコメンテーターにデータを読み込ませる作業はユーザーも簡単にできる」という話を聞き、「みんなで育てていけるのが良いね」と好意的な反応を見せた。


 ひと通り収録が終わると、淳は「今回は実験的にやったけど、もう実装してもいいんじゃない? BSスカパー!さんで1枠ほしい。なんならYouTubeでもいいから」とAIコメンテーターを気に入った様子。一方で、「AIが僕の役割もできますよね。俺も取って代わられるかも。しかも、『“AI淳”の方が良いよね』みたいな評価になったりするんだよなぁ」と自身の在り処方を危惧するコメントも。しかし、竹之内氏の「むしろ淳さんの可能性が広がりますよ。例えば淳さんのスケジュールが合わない時でも、AI淳をブッキングすれば2人分働けますから」という話を聞くと、「夢が広がるね。3人分働けるかも」と期待を膨らませていた。


 「AIワイドショー」が実現する日も遠くないと思わせてくれた今回の収録。AIコメンテーターのぶっ飛んだコメントと、淳の掛け合いは、ぜひ放送をチェックしてみてほしい。


(高橋梓)


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