「足が速くなるダンス」に小学生92名が1か月間挑戦 “足の速さ”だけでなく“気持ち”も前向きに変化<動画あり>

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2019年07月29日 18:42  Techinsight Japan

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「足が速くなるダンス」に一生懸命取り組む子供たち
小学校の運動会で注目の的になる児童と言えば、徒競走やリレーで活躍する足の速い児童ではないだろうか。しかし「速く走れるようになりたい」と思っても、なかなか難しいもの。うまくいかずに諦めてしまう子供もいるだろうが、練習によって足は今よりも速くなるようだ。このたび「足が速くなるダンス」が開発され、動画で公開された。大阪の小学生92名が1か月間踊ってみたところ、その効果が見られたという。

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そもそも足が速くなるには、「足の回転数を上げる」「歩幅を上げる」「安定した姿勢を保持する」―この3点が重要だ。この練習をより楽しく自然に行えるように公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会(NSSA)と名古屋学院大学が共同研究により開発したのが、「足が速くなるダンス」だ。小学生は「足が速くなる」ことに関心が高いとされているため、その要素をダンスに取り入れることで、子供たちに自ら率先してダンス授業に取り組んでもらおうという狙いもある。


このダンスを今年4月から1か月間踊ってみたのが、大阪府大阪市・柏里小学校の5、6年生92名だ。大阪府は、小学生を対象にしたアンケート結果で「運動が嫌い」と回答した児童の割合と「1週間の運動時間が0分」の児童の割合がともに全国都道府県中ワースト1位にランクインしている(文部科学省調べ)。つまり最も運動に馴染みがなさそうな大阪の小学生たちがあえてチャレンジしたわけだ。


柏里小学校の体育館に集まった児童たちは、NSSA公認インストラクターから直接「足が速くなるダンス」を教えてもらった。初めてこのダンスを習うはずが、子供たちは前々から休憩中にダンスの動画を流していたり、YouTubeで視聴していて予習済み。すでにダンスが形になっていたという。ダンスで使用された楽曲は『カルメン組曲 第1番 前奏曲』。タイトルだけを見るとピンと来ないかもしれないが、楽し気なこの曲を聞いたことがある人も多いだろう。


最初は恥ずかしがってうまく表現できない子供もいたが、徐々にダンスの楽しさに気付き、体が動くように。楽しく踊れる振り付けに「最初はちょっと難しいダンスと思っていましたが、やっていくうちに楽しくなっていきました」と話す児童もいて、みんなで一生懸命に取り組んだ。1か月間のチャレンジ終了後に50メートル走のタイムを計る記録会では、ダンスを始める前よりも平均0.17秒タイムが縮まり、最大で2.6秒早いタイムを記録した児童もいた。足が速くなったことに喜ぶ児童も多く、「楽しいリズムダンスを教えてくれてありがとうございました。おかげで足が少し速くなりました」と嬉しそうな笑顔も見られた。また「このダンスで友達と仲良くなれた」「体育が好きになった」という感想も聞かれた。


さらにチャレンジの前後に参加児童にアンケートを実施したところ、「走ることは楽しいですか?」「表現運動やダンスの学習は楽しいですか?」の両方の質問で、「楽しい」と答えた児童が増え、逆に「楽しくない」と答えた児童は減っている。

このように足の速さだけでなく、児童の気持ちにも変化が見られたこのチャレンジ。これは『SOMPOダンスプロジェクト』の一環として実施されたが、同プロジェクトは損保ジャパン日本興亜がNSSAと提携し、ダンスを通して子供たちの健やかな成長をサポートするもの。公式サイトの特設ページやYouTubeでは、ポーズのコツを分かりやすく説明する「足が速くなるダンス(振り付け解説動画)」、普通のテンポとスローのテンポでダンスする「『足が速くなるダンス』ダンスだけ(普通+スロー)」、そして子供たちが楽しく踊る「SOMPOダンスプロジェクト 足が速くなるダンス」が用意されている。運動会に向けて足が速くなりたい子供も、ダンスの楽しさを味わいたい子供も、ぜひ挑戦してみてはいかがか。







(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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  • 動画見たけど 私はこんな複雑な振り付けができない これができるだけでも運動神経がいいはず
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