ソウルの中心、富裕層に人気で映画館やおしゃれなレストラン、ナイトクラブなどが立ち並ぶ江南区。そんな一等地に4月3日、6歳のユーチューバー“ボラムちゃん(Boram)”が、両親が設立した「ボラム・ファミリー・カンパニー(Boram Family company)」を通して5階建てビルを購入した。不動産登記簿によると、ビルは78坪(258.3平方メートル)の土地に建てられた1975年築の5階建てで、価格は約8億7千万円(95億韓国ウォン)だという。
ボラムちゃんは1360万人超のフォロワーを抱えるおもちゃのレビューサイト「ボラム・チューブ・トイレビュー(Boram Tube ToysReview)」と、日常生活の一コマを映し出し1770万人超のフォロワーがいる「ボラム・チューブ・ブログ(Boram Tube Vlog)」の2つのチャンネルを持っており、『The Korea Times』では月に約3億4千万円(37億韓国ウォン)を稼ぐと推定している。
ボラムちゃんの動画の最高視聴数記録は、おもちゃのクッキングセットを使って即席麺を作る「cooking Pororo Black Noodle」(2018年11月9日公開)で、これまでに3億7千万人が視聴という驚異の数字を叩き出しており、その人気のほどがうかがえる。
しかしながら、ボラムちゃんの動画が必ずしもユーザーに支持されているとは限らないようだ。『The Korea Herald』によると、過去の動画の中にはボラムちゃんが父親の財布から現金を抜き取ったり、公道で車を運転したり、出産するシーンなどが映し出されたものがあり、視聴者に悪影響を与えるとの苦情が相次いだという。これを重くみた非政府組織「セーブ・ザ・チルドレン」は2017年9月、ボラムちゃんの両親に対し「子供を公共の目に晒すことで利益を得ているうえ、子供に精神的苦痛を与える恐れも十分あり得る」として裁判へ持ち込んだ。その結果、問題の動画を削除したうえで両親は謝罪、ソウル家庭裁判所は両親に児童虐待防止のためのカウンセリングコースを修了するよう命じていた。
画像は『Metro 2019年7月25日付「Six-year-old internet star forks out for £6.4 million five-storey property in Korea」(Picture: YouTube/Google)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 A.C.)