「押入れ収納ケース」は買ってはいけない!? 使いやすくて湿気も溜まらない「○○用」が正解!

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2019年07月29日 22:32  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-09】カビが発生したぎゅうぎゅうの押入れ(Kさん・37歳)

引き続き、中野区に住むKさん(37歳)の「半間の押入れ」を片付けます。洋服の量を減らした後は、散らからない「収納」を目指します。今回も、「ジモティー」を利用したので費用は0円です!

[Before]部屋の空気が淀んでる!?

 扉を開けると、3段式の連結チェストが鎮座していました。メルカリに出品中だという、着ていないコートも収納を圧迫しています。ムダな空間とモノの山が目立つ、もったいない使い方ですね……。モノが溢れているので、湿気も溜まります。モワ〜ッとした空気が漂い、洋服を選ぶテンションも激落ちです。

奥行きが深くて使いにくい「押入れ収納」を快適化!

 上の図面は、Kさん宅の「押入れ」のサイズです。昔は、布団・着物・五月人形・ひな祭りなど日本の生活道具を収納していた「押入れ」も、ライフスタイルの変化により使いにくい空間へと変わりました。古くは、収納ケースも桐の衣装箱やつづらなど防虫と抗菌を兼ねた、通気性の良い自然素材が使われていましたが、現代ではプラスチックが主流です。風通しの良い部屋なら、こうした収納ケースはまだしも……。Kさん宅もやはり、カビが発生していました。ジメジメした空間を「快適なクローゼット」へと変えるには、どんなコツが必要でしょう?

[Before]風が通らないと、カビが発生します

[After]出し入れを楽にして、定期的な風通しを!

 モノを「ぜんぶ出し」てから、ホコリとカビのもとを一掃します。拭き掃除をしてから、アルコールを吹きかけ扇風機をあてて乾かします。モノを収納する際の一番の湿気対策は、「詰め込まない」こと。キャスター付きの収納ケースまたは、片手で取り出しやすい収納箱へ収めて、風通しを良くします。

 半間の天袋には、使用頻度が低いモノ(季節のモノなど)と保管したいモノ(思い出ボックス)を収めました。隙間にモノを詰め込まないように、手前へ置きます。モノを箱に収めることで、出し入れも楽になり湿気もブロックできます。 除湿剤は、見える場所へ設置して定期的に交換できるように。

[Before]不揃いなハンガーで、出し入れもイライラ

[After]ハンガーを統一するだけで、すべて極楽に!

 ハンガーのサイズがバラバラだと、出し入れが不自由になりストレスも増えます。サイズを統一することで、収納力が増え服の移動も一度で済みます。 壁側サイドは、フックや突っ張り棒を活用して小物(スカーフやベルト)を置くと便利です。ちなみに、クリーニングのビニール袋は“湿気がこもりやすい”ので要注意。 100均の不織布製衣類カバーに変えると、通気性も良く安心です。

[Before]山積みと余白でスペースのムダ使い

 収納ケースでオススメできないのが、押入れ用のサイズ(奥行き80cm)と3段式の連結チェストです。ビフォー写真からも、もったいない使い方だとわかります。押入れのサイズに合わせて収納ケースを揃えると、予算がかかります。とはいえ、収納ケースを使ったほうが「モノの住所」も決まり、湿気対策にもなります。

 といことで今回も、「ジモティー」を使って用意しました。

 ブロック式のクローゼット用収納ケースを、無料でゲットです。少し黄ばんでいたので、「オキシ漬け」をしました。プラスチックに付いた汚れが気になるなら、浴槽に酸素系漂白剤(オキシクリーン)を溶かして漬ければキレイになります。押入れのある生活が続くと限らない方は、ジモティーやリサイクル店を利用して予算を抑えましょう!

奥行きが深い空間は、クローゼット用ケースを「前後」使い

[After]押入れ用ではなく、クローゼット用ケースを利用!

 一般的な押入れの奥行きが80〜85cmに対し、クローゼットは45〜60cmです。押入れのサイズに合わせようとせず、クローゼット用収納ケースを選びます。空間を「前後」に分けて使えば、モノの迷子もなくなります。女性ひとりでも動かせるサイズなので、住み方を変えても融通がききます。また、定期的な出し入れもできるので、ホコリや湿気が溜まる心配もありません

【Point!】洋服は種類別に「タテ」に入れること!

 クローゼットを開けるたび、散らかりが気になるのは「面」が凸凹で色が氾濫しているからです。透明の収納ケースを、画用紙で目隠しして「面」をスッキリ整えます。ラベルも貼って、「モノの住所」もしっかり決めました。

暗い押入れが、快適クローゼットに変身!

[After]

 ビフォー写真に比べ、明るくスッキリした印象へと変わりました。誰が見ても「モノの住所」がわかる仕組みなので、以前のように散らかる心配はありません。大きな空間を便利な収納庫へと変えるときの問題は、予算がかかることです。この先「住まい方が変わる」「モノに縛られたくない」「身軽でいたい」ならお金をかけずに解決すると、手放す決意も簡単になります。次週は、隣の大きな押入れを片付けます!

――次週は、8月4日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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このニュースに関するつぶやき

  • やっぱり昔ながらの茶箱が良いのかな。
    • イイネ!21
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