再び接触のグロージャンとマグヌッセン、互いに非を認めず。ハースF1代表、チームオーダーを検討

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2019年07月31日 08:21  AUTOSPORT web

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ドライバー同士の接触が相次ぎ、シュタイナーは苛立ちを隠せずにいる
ハースF1はドイツGP決勝において多くのポイントを獲得したが、レース終盤でまたもやチームのドライバー同士が接触しており、チーム代表のギュンター・シュタイナーは、ダブルポイント獲得を手放しで喜んではいない。

 ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンは、アルファロメオの2台がレース終了後にいずれも30秒ペナルティで降格したため、ともに順位を上げて7位と8位に繰り上がった。

 しかしホッケンハイムで行われたレースの56周目、ターン6のヘアピンでグロージャンとマグヌッセンは接触している。

 接触はごく軽かったために2台ともそのまま走行を続けられたが、シュタイナーにとっては受け入れられない事態となった。ドライバーふたりがコース上で同士討ちを繰り返す事態に終止符を打つため、彼は今後チームオーダーを課す可能性を検討しているという。

「対応策を考える必要があるが、選択肢はあまり多くない。どこかの段階で何らかの手を打たなければならない」とシュタイナーはSky F1に対して落ち着いた口調で語ったが、明らかにうんざりした様子に見えた。

「私は通常なら(チームオーダーを)避けようとする。ご存じのとおり私は競い合いを好むし、そうあるべきだと考えているからだ」

「だがそれで常にチームの足が引っ張られるのであれば、私としては看過できない。今日は何も悪いことが起きずにラッキーだった。ふたりとも最後まで走り切ることができたものの、クラッシュは今後も発生し得る。今日は結果に恵まれたのだ」


 マグヌッセンにしてみれば、ターン6の混戦で責任を負うべき人物が誰であったかは、明らかなようだ。

「僕たちは互いに接触してはならないと明確に告げられていた。つまり、接触しなければならない理由などないはずだ」とマグヌッセン。

「僕がイン側にいたのは明白だ。イン側に突っ込んでいったわけではない。それなのに彼が僕の方へ向かってきたんだ。彼が何をしていたのか、僕には分からないよ」

 グロージャンは、レース直後にインシデントについて聞かれた時点では、彼の側からコメントを出すことを渋っていた。だがその後、自分には非はないとの考えを示した。

「その件についてはコメントしない。僕たちは幸運だった」と当初グロージャンは語っていた。

「またギュンターのオフィスへ出向くことになるだろうね。だけどあの件について言えば、僕が先行していたと思う。残念なことだよ」

 シュタイナーには、レース終了後にドライバーたちを問いただす意向はなかったが、次週末のハンガリーGP前には何らかの対応を行うつもりだという。

「あの場面を厳密に確認できていない。きちんと見たうえで、自分の気持ちを落ち着かせ、その後、どういった対策をとるのかを検討しなければならない」とシュタイナーは述べている。

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