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【日本企業の問題点】年収1000万の新人を採用しても、「活躍できない可能性」がある!? その理由は?

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2019年08月01日 16:10  J-WAVE NEWS

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くら寿司やNECといった大手企業を中心に、新入社員の一律の初任給を大きく見直す動きが相次いでいる。こうした事情の背景について、人事コンサルタントで株式会社ジョーズ・ラボ代表取締役の城 繁幸さんに話を訊いた。

【7月31日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190731100956


■スキルの高い人材を採用するために…入社3年で3000万円も

これまで日本企業では、新入社員は初任給は一律でスタートするのが通例であったが、ここ最近、初年度から年収の高い枠を設定し、採用する企業が増えてきた。

:今までなら新人であれば初任給で月収20万円ぐらい、年間350万円ぐらいで一律スタートするのが通例でしたが、非常にスキルの高い学生に対しては初年度から年収1000万円を提示して、配属先も他の新人とは違って、2、3年目から海外にどんどん出していく。おそらく30代半ばには幹部候補として本社でどんどん仕切ってもらうという、絞った採用です。
サッシャ:他の企業でも新入社員の給料を見直しているところはあるんですか?
:昨年あたりから顕在化しています。ユニクロを展開しているファーストリテイリングは、入社3年目ぐらいで最大3000万円も可能というコースがあります。
増井:夢がありますね!
サッシャ:この採用は、外資系企業はないんですか?
:逆に言うと、外資系企業、日本以外の世界では、1年目から1000万円以上というのはわりと普通の話なんです。例えば、中国企業であるファーウェイの日本法人は、初年度から月給40万円払いますということで話題になりました。同業他社の大手であるソニーやNECが月給20万円ちょっとぐらいからスタートするので、その倍ぐらいです。おそらくこれが、(今回の動きの)きっかけでしょう。
サッシャ:でもアメリカなんかだとそのぐらいの初任給が普通だと言いますよね?
:理工系のコンピューターサイエンスをやってきたような大学院修士卒の人は、1500万円ぐらいはわりと普通だと言われています。優秀な人材を獲得したいのであれば、やはり一律の初任給ではやっていけないということです。

『STEP ONE』


■優秀な人材が外資系に流れている

優秀な人材が日本企業に入ってこないという現状がある。株式会社ワンキャリアが6月に発表した「東大京大・21卒就職ランキングTOP30」を見ると、1位はアクセンチュア、2位はマッキンゼー・アンド・カンパニー……と、トップ10のうち7社が外資系のコンサル会社だ(参照)。

:10位から20位もやはりコンサル会社が中心で、メーカーはほとんど入っていない。モノづくりは完全に、いい人材が採れていないという現実が見えます。

なぜ、このような事態になったのだろうか。

:戦後の日本企業は伝統的に一律の初任給を提示して、そこから一年一年、年功序列で上がっていくというスタイルでした。若い間は割に合わないけど、45歳を過ぎたあたりで逆に自分の働きぶりよりもたくさんもらえて、部長や事業部長というポストももらえて、あわよくば役員、社長もありえる。あとでご褒美が待っている仕組みだったんです。
サッシャ:ご褒美まで長いなあ(笑)。


しかし昨今は、大手企業を中心に早期退職や、まったく経験していない業種への配置転換、賃下げ、リストラを行う企業が増えた。つまり、「45歳以降に待っているのは楽しみではなくむしろ地獄かもしれない」と多くの学生が考え、優秀な人材が入らないというわけだ。

:90年代はすごくいい人材が日本企業に来ていました。特に理工系。それが2000年を超えてから、いちばん優秀な人材は、日本企業(の初任給)とは逆のことをやっている会社を選ぶようになりました。


■40代以降の中堅社員に未来はある?

突然、年収1000万円の新入社員が入社してきたとして、それまで年功序列でやってきた中堅社員たちとうまく共存していくことはできるのだろうか。

:みんなが今までの年功序列のやり方でやっていて、新人だけいきなり「年収1000万円で活躍してね」というのは、僕は無理だと思います。年功序列でずっとやっている人たちと、プロ野球選手かのように毎年アップダウンする完全実力制で年俸1000万円。その二つの仕組みを共存させるのは無理です。どちらかに寄せていくしかない。つまり、生き残りたいのだったら、今までの30代、40代、50代のベテランも完全実力主義のほうに寄せていかないと、一本化はできないと思います。1000万円の新人を採るって、言うのは簡単だけど、これからそれを本当に戦力として生かしていくには、すごい産みの苦しみが一定期間続くと思います。
サッシャ:逆に言うと、年功序列をやめて年俸制になって、40代、50代の中では当然笑う人もいれば泣く人も出てきますよね?
:当然です。泣く人が多ければ多いほど、その組織は明るい未来が待っています。
サッシャ:僕も42歳ですけど、この世代が生き残って笑うために今からできることはあるんですか?
:あります。40代以降って実は企業の出世競争の白黒がついてしまって、もうあきらめてしまっている人が少なくないです。部長ならいいんですけど、過半数の大卒の従業員というのは平社員で確定している人が多いので、あきらめてしまっている人が多い。あきらめると人間はまったく成長しなくなります。会議なんかで新しい提案やビジョンを出しても、やらなくていい理由をまず言う。そういう人が実力主義になったら、たぶん(給料を)下げられます。下げられたくなければ、常に新しいものにアンテナを張ったり取り込んだり挑戦したりして、やらない理由ではなくてやるビジョンをみんなで共有できるようになる。そういう人材になるしかないですね。

今後、日本企業全体がこの実力主義の方向に行くと、城さんは予想。年功序列を脱した先にしか日本企業の明るい未来はない、と語った。

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番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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  • 年功序列で生き残って、勉強しなおしながら求職してる層を「期待できないw」って笑ってる”努力しない層”が泣くほど、組織は明るい未来、ってのは分かる。
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