テスラ、YouTubeやNetflixなどの車内ビデオストリーミングを近日提供開始?

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2019年08月07日 07:11  リアルサウンド

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画像=photoB@PhotoAC

 Tesla(テスラ)のCEOであるイーロン・マスクが7月27日、以前から実装を予告していた“車内でのビデオストリーミングサービス”について、間もなく提供を開始するとTwitterで明らかにした。


(参考:「脳からスマホを直接操作する装置」2020年に臨床試験開始へ 一部では疑問の声も


・サービス開始は今夏〜数か月以内
 イーロン・マスクは、6月上旬に行われた世界最大級のゲーム見本市『E3』にて、「いずれは社内でYouTubeやビデオストリーミングを楽しめる機能を提供する」と話していたが、今回のツイートでは「車が停止している際に、YouTubeとNetflixをストリーミングできる機能がテスラに間もなく実装されます。快適なシートとオーディオで、シネマにいるような没入感があります」と、より具体的な内容を明かした。


 イーロン・マスクは、ストリーミングサービス投入時期について、おそらく8月末ごろになるが、場合によってはそれより数か月遅れる可能性もあるとしている。『CNN』によると開始時期は「初期アクセスプログラムの進展状況次第」だという(参考:https://edition.cnn.com/2019/07/29/cars/elon-musk-tesla-netflix-youtube-trnd/index.html)


・自律運転中のコンテンツ視聴は可能か?
 映像が再生可能なタイミングに関して、当面は停車中のみになるという。しかし、完全な自律走行が合法化された後は、移動中でもストリーミングできるようになるとのことだ(参考:https://twitter.com/elonmusk/status/1155180120786608128)。 


 『CNBC』はこれらの動きについて、「確かに規制当局が完全な自律運転技術を承認すれば、状況は変わる可能性がある。しかし、『オートパイロット』と呼ばれるTeslaの自律運転技術については、致命的な事故が少なくとも3回発生しており、懐疑的な見方が続いている」と、テスラ車の安全性に関する取り組みに苦言を呈している。


 これについては、2つの消費者団体が、アメリカの連邦取引委員会とカリフォルニア州車両管理局にテスラのオートパイロットについて、調査を行うことを求めているようだ(参考:https://www.cnbc.com/2019/07/29/elon-musk-says-teslas-will-soon-be-able-to-stream-netflix-and-youtube.html)。


・ドライブインシアターがグレードアップして復刻?
 このように、走行中のコンテンツ視聴については不透明だが、イーロン・マスクは、テスラの車内でビデオを視聴するのは「​​昔のドライブインシアターのようなものだが、より優れたサウンドで楽しむことができる」と自信を示している。


 ドライブインシアターとは、1930年代ごろに車大国のアメリカで確立された映画の上映形態。駐車場の様な広いスペースに巨大なスクリーンを設置し、そこに客が車で来場して、車に乗ったまま映画を視聴というものだ。通常の映画館では実現できない、車内というプライベートな空間で映画を楽しむことができるこの手法は、世界中に広まった。


 一方、音響に関しては、通常の屋内映画館は音がよく響くものの、ドライブインシアターは屋外で音が分散することが欠点となっていた。しかし、テスラであれば、車載オーディオシステムで車内に音がよくはね返り、映画館のような音響環境が実現できるという。


 スマホでストリーミングを行うことはもはや当たり前になったが、車を携帯端末のようにして、ストリーミングができるようになるのは画期的だ。車がさながら“移動する映画館”のようになれば、車×映像ストリーミングの可能性はさらに広がることになるかもしれない。


(Nagata Tombo)


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