ヒュンダイ・モータースポーツは同社初となる電動レーシングカー製作に取り組んでいることを明らかにし、9月12〜23日に行われるフランクフルト・モーターショーで世界初公開することをアナウンスした。
ドイツ・アルツェナウに拠点を構えるヒュンダイ・モータースポーツはWRC世界ラリー選手権にワークスチームとして参戦しているほか、ヒュンダイi20 R5やヒュンダイi30 N TCR、ヒュンダイ・ヴェロシター N TCRなどでカスタマーレーシング活動も行っている。
しかし、これまで同社が開発してきたレーシングカーに、ハイブリッドや電気自動車(EV)はなし。ヒュンダイ・モータースポーツは、開発中のEVマシンで「我々が持つパフォーマンスの高さを示し、ゼロエミッション技術、そしてモータースポーツにかける情熱を披露したい」としている。
チームディレクターを務めるアンドレア・アダモは「ヒュンダイ・モータースポーツにとっての新時代が幕を開ける」と新EVマシンに期待を寄せる。
「アルツェナウにいるスタッフは、長い年月をかけてEVマシン開発に取り組んできた。もうまもなく、その成果をみなさんに披露できる」
「これはヒュンダイ・モータースポーツにとっては新たなチャプターの幕開けとなるが、現在自動車業界で起きている技術革新やトレンドを踏まえれば、我々のモータースポーツ活動を(EVへ)拡大するのは自然な流れだ」
「みなさんを長くお待たせすることにはならない。このEVマシンは9月初旬のIAAフランクフルト・モーターショーで全貌が明らかとなるのだ」
ヒュンダイ・モータースポーツの各SNSチャンネルでは、新型EVマシンのプレビュー動画が公開されており、大柄のリヤウイング、パドルシフトを備えていることが確認できるが、このマシンがどのモータースポーツカテゴリーを見据えて開発されているのかは、現時点で明かされていない。