「え、これが怖いわけ?」と思わずため息……怖がりっ子への対応

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2019年08月08日 22:01  &Mama

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イベントなどで着ぐるみのキャラクターに出会うと怯えて固まったり、子ども番組の闘いの場面が苦手だったり、映画館や劇場の暗闇を怖がる子がいます。


他の子が楽しんでいる中、ママにしがみついておののくわが子を前に、「何でこの子はこうなの?」とため息をついてしまうこともあるでしょう。


『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』の著者長岡真意子さんに、怖がりな子への対応についてお話しいただきます。



怖がりっ子は“感受性が豊かな子”

怖がりな子には、周りの物事を強烈に感じる感受性が豊かな子が多いです。


着ぐるみを前にすればその存在感に圧倒され、闘いの場面ではまるで自分が格闘しているかのように感じ、暗がりでは闇の雰囲気に呑み込まれるかのように感じているかもしれません。


怖がりの子は、大多数の子が注意を留めない物事にも立ち止まり、こうして深く感じ入ることのできる感性を持っているととらえてあげたいです。


といっても、ママとしては、じれったく思うこともあるものです。また、極度な怖がりはその子本人も生きづらさを抱えてしまいます。


子どもの怖がりを助長せず、感受性の豊かさを生かしてあげられるような対応を心がけてあげましょう。



怖がりっ子へのNG反応
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「あなたより小さい子が平気なのに、情けないわね」といった言葉は避けましょう。


ただでさえ周りの子と違う反応をする自分に凹みがちな子が、ますます自信を失ってしまうでしょう。また、普段から「言うこと聞かないとお化けがくるよ!」といった脅しも控えましょう。


お化けが怖くて寝られなくなったりと、また一つ怖いものが増えてしまうだけで逆効果でしょう。


 
怖がりっ子が健やかに伸びる4つの対応

(1)過度に反応しない 


例えば風船が破裂したことにおびえる子には、傍に寄り、背中をなで「びっくりしたね、大丈夫よ」と穏やかに落ち着いた様子で声をかけてあげましょう。


飛びついて抱きしめる必要はありません。子どもの怖いという気持ちに共感を示しながらも、なるべく「風船は怖いもの」という思いを強調しないようにしましょう。


(2)無理のない範囲で恐がる対象に触れる


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怖がる対象をすべて取り払おうとするより、無理しすぎない範囲で触れる機会を作ってあげましょう。


暗闇が怖いからと部屋の電気をつけっぱなしにするより、デスクランプをつけてみて、徐々に小さなコンセントに差し込む電球にしてみるなど、少しずつ暗闇に慣れるようにしてみます。


着ぐるみが怖くても、その子が大好きなキャラクターなら、「近づいてみようかな」とも感じるかもしれません。


(3)仕組みについて話し合う


映像を撮影するスタジオに見学に行ったり、映画の作り方をユーチューブなどで観るのもいいでしょう。


血を怖がる子には図鑑などを用いて身体の仕組みについて話し合うのもいいです。


「怖い映像もスタジオで作られているんだ」「血液は身体を支える大切な一部。でも少し血が出たくらいでは何ともない」と仕組みを理解することで、年ともに怖さも緩和していきます。


(4)踏み出せたことをこまめに認め、一緒に喜ぶ


怖がっていた滑り台に登れたら、一緒に喜び、その後も「あの滑り台登れて楽しかったね〜」と振り返ってあげましょう。


プールを怖がる子が、手足を水につけられたら、「気持ちいいね〜」と喜んであげます。


デスクランプからより小さなランプでも寝られるようになったら、「暗い方がぐっすり眠れて嬉しいね〜」と抱きしめてあげましょう。


こうして「初めは怖かったけど、案外、そんなに悪くないかも」といった体験を重ねるうちに、極度に怖がることも減っていくでしょう。


筆者にも、飛びっきり怖がりだった子がいます。幼児期は公園の遊具でさえ怖がっていたのですが、大学生となった今では、ジェットコースターを楽しんでいます。


トホホと感じる子どもの怖がりも、よい面に目を向けつつ、長い目で見てつきあってあげたいですね。



【参考・画像】
長岡真意子(2019)『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』- 秀和システム
※ Ann in the uk、Yulia YasPe、Evgeny Atamanenko / Shutterstock


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