国内最大ファッションコンペ「big design award 2019」グランプリ発表、アイルランド出身のロビン・リンチに栄冠

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2019年08月10日 19:32  Fashionsnap.com

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(左から)ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、ロビン・リンチ Image by: FASHIONSNAP.COM
ファッションコンペティション「big design award 2019」のグランプリが発表され、アイルランド出身の27歳ロビン・リンチ(Robyn Lynch)が栄冠に輝いた。8月10日の今日、ワールド北青山ビルで授賞式が開催。審査員を務めたアントワープ王立芸術アカデミー学長であり「アントワープ・シックス」の一人として知られるウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)らが出席した。
>>賞金総額700万円の国内最大ファッションコンペbig design award開催で目指すものとは?

 bigはCAMPFIRE社の100%子会社として設立。big design awardは、次世代のデザイナーがクリエイションを持続するためのアイデアや、未来の人間像の創造およびファッション性の提案といった新たな可能性の発掘を目的としている。グランプリの賞金は500万円と国内最大。ファイナリストおよび一次審査から選抜された一部のデザイナーは、CAMPFIRE社と資本業務提携を締結しているワールドが持つアトリエやラボの機能、EC運用のノウハウの提供といったサポートを受けることができる。
 第1回は世界30ヶ国・123ブランドの応募が集まり、ファイナリストには14組が選出。審査員には同じくアントワープシックスのダーク・ヴァン・セーヌ(Dirk Van Saene)、CAMPFIRE社の家入一真代表取締役CEO、ヌメロ チャイナ(Numéro China)のKarchun Leung編集長、現代美術家のタカノ綾、複雑系科学者で人工生命を研究する池上高志、ニック・ナイト(Nick Knight)が主宰するファッションサイト「SHOWstudio」のコンテンツプロデューサーを務めるナオミ・マーティン(Naomi Martin)が参加した。
 初代グランプリに輝いたリンチはテキスタイルを地元ダブリンで学んだ後、ウエストミンスター大学院でメンズウェアを専攻した。アワードに応募したのはデビューシーズンの2019年秋冬コレクションだといい、ベンタイル(VENTILE)社製のナイロン生地とニットをドッキングさせたアウターやトップスなどを発表。ウォルターは「ファイナリストたちの中で最もヴィジョンが感じられ、シグネチャーと言えるスタイルがあり、次のステップに進む準備ができていたため」と評した。このほか賞金100万円が贈呈される準グランプリにはインドネシアのHeaven Tanudiredjaが選出され、スウェーデンのStina Randestadと中国のShuting Qiuには賞金50万円が贈られた。
グランプリに輝いたロビン・リンチのコレクション
 同アワードは来年以降も継続して開催する予定。また今後ファッションデザイナーに限らず、システムや素材の開発といったファッションテックにフォーカスしたアワードを設立することも検討している。審査員についても今後多様なジャンルから招致する予定だという。
■ファイナリスト一覧Clémence Gautier:(ベルギー)Fabian Kis-Juhasz:(ハンガリー)Heaven Tanudiredja(インドネシア)Kim joo young(韓国)Marguerite Barroux(フランス)Maryam Fahim(ドイツ)Sabine Skarule(ラトビア)Stina Randestad(スウェーデン)Shie Lyu(中国)Shuting Qiu(中国)Tetsuya Doi・Yota Anazawa(日本)Tíscar Espadas(スペイン)Robyn Lynch(アイルランド)Yoshiki Hanzawa(日本)
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