サンダルの季節!ガサガサかかとのケア方法

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2019年08月11日 10:02  オズモール

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◆夏のかかとは乾燥しやすい!?ガサガサかかとをケアして、1年中きれいで健康的な足に

暑い夏の足元はサンダルで決まり!という人も多いはず。でも肌の露出部分が多いサンダルは、涼しげに見える反面、足の荒れなどのトラブルが目立ちやすいもの。特にかかとの皮膚が硬くなってしまい、ガサガサになっている人も多いのでは? サンダルでおしゃれしたいけど、かかとなどの荒れが気になる…そんな夏の悩み、どうすればいい? その原因や自分でできるケア方法を、皮膚科医の今井亜希子さんに伺いました。



実は足はとても乾燥している!?湿気の多い夏でもかかとはガサガサになりやすい
「夏は汗で湿っているため気付きにくいかもしれませんが、実は足はとても乾燥しているんですよ」と今井さん。足の裏には汗腺が多く、上腕の4倍ほどもあるため汗を非常にかきやすいそう。その反面、皮脂腺は全くないので、角質内の水分の蒸発を防ぐ働きをする皮脂膜が存在せず、1年中乾燥しやすい状態にあるそう。

「また、体重の約70%の圧力がかかとにかかるので、かかとの皮膚は日々重圧にも耐えています。そのため皮下脂肪も厚いのですが、体の末端にあるため血流が悪くなりやすく、栄養が届きにくい。クーラーの冷えなどから起こる血行不良や、歩き方の摩擦などによっても、夏でもかかとは硬くなる角化を起こしやすいのです」(今井さん)。乾燥しやすい冬だけでなく、夏にもかかとは硬くガサガサになりやすい傾向にあるよう。



保湿クリームを使って、足をマッサージ。この習慣で、いつでもキレイなかかとに
では、どうやってケアしたらいいの?
「保湿効果のあるクリームを使って、かかとや足の裏をマッサージしてあげましょう。足の裏に塗る場合には、クリームはチューブで絞り出したとき、人さし指の指の先から第1関節くらいまでの量を使ってください。多いと思うかもしれませんが、足の裏の場合には、このくらいが適量です。足全体に塗る場合には、この2倍は使いましょう」と今井さん。乾燥しやすい足には、クリームは少し多めが適量、と覚えておきたい。

「かかとを手のひらで包むようにして、温めながらクリームを塗るといいですね。足が冷えやすい、むくみやすいという人は、足先からすねやふくらはぎ、ひざ下までを軽くマッサージしながら塗ると、血液循環がよくなる効果も期待できます」(今井さん)。さらに、保湿クリームにビタミンEが配合されているものなら、保湿効果だけでなく、血行を促進する働きもあるので、より効果的だそう。「入浴後、角質が水分を含んでいるときに行うといいですね。または寝る前でもいいので、足の荒れを感じたら、クリームでケアしてあげるようにしましょう」(今井さん)。



サンダル選びも、キレイなかかとのためには重要。足の甲をしっかりサポートするサンダルを選ぼう
そのほかにも、できることってあるの?
「先ほど説明したように、かかとには体重の約70%の圧力がかかっています。足の甲の支えが不十分なサンダルなどで歩くと、バランスをとりづらく、不自然な姿勢で歩くことに。そのため足の皮膚に強い摩擦が加わって、『サンダルダコ』のような足のトラブルが起こりやすくなります」と今井さん。「サンダルダコ」とは、サンダルから見えるかかとの皮膚が硬くなり、ガサガサになった状態のことで、自分の足を見れば、このようになってしまっている人も多いのでは?

「足首や足の甲をサポートするストラップが太いか、複数あるサンダルを選ぶのがおすすめです。ストラップが足の甲にぴったり合っているか、ストラップの長さがファスナーなどで調整できるようになっているとさらにいいでしょう」(今井さん)。また、ヒールが太くて安定感があるものを選ぶのも大切だそう。その際、高さは3cmくらいまでのものがおすすめなんだとか。
「夏のかかと荒れを放置していると、秋冬に向けてかかとがひび割れるなど重症化する可能性もあります。夏に魅せるかかとでいることは、冬を快適に過ごすことにもつながるので、今からかかとケアの習慣をつけておきたいですね」(今井さん)。


教えてくれた人
今井亜希子さん
皮膚科医、足育研究会理事。東京医科歯科大学附属病院のほか、神奈川県内の複数の総合病院でフットケア外来を担当する。足爪の変化・皮膚の角化と運動機能の関係を検証する臨床研究活動も行っている。


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