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選手の帽子・ユニホームのサイズはすべて暗記 DeNAを支える用具係の日常

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2019年08月13日 12:20  AERA dot.

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写真横浜DeNAベイスターズの定岡卓摩さん。影のユーティリティプレイヤーだ。
横浜DeNAベイスターズの定岡卓摩さん。影のユーティリティプレイヤーだ。
 華やかなプロ野球の世界、選手たちがグラウンドで熱い戦いを繰り広げる陰には、それを支える多くの裏方たちがいる。その存在自体は誰もが知っているが、その実態を詳細に知っている人は少ない。そんな裏方たちの日常を紹介する「プロ野球の裏方たち」。今回はチームの影のユーティリティプレイヤー「用具係」を紹介する。

*  *  *
 炎天下の横浜スタジアム。横浜DeNAベイスターズ「1軍用具担当補佐」の定岡卓摩さん(33)は打撃練習の投手として、選手を相手に黙々と投げ続けていた。打撃投手は専門の担当がいるため、本来は定岡さんの仕事ではない。選手たちの自主練習のために、自ら投手役を買って出ている。

「チームの力になればと、自分にできることは何でもやるようにしています」

 定岡さんは元プロ野球選手だ。高校通算40本塁打の長打力を誇る内野手として、2004年に福岡ソフトバンクホークスに入団した。その後、千葉ロッテマリーンズ、楽天ゴールデンイーグルスと3球団を渡り歩いたが、13年に楽天から戦力外通告を受けた。

 現役続行を決意するも、他球団からの連絡はない。「引退するべきか」と悩み続けた。プロとして続ける自信は、日を追うごとに薄れていった。

「シーズン終了後に12球団合同のトライアウトに参加し、独立リーグも視野に現役続行の道を模索していました。でも、手ごたえはありませんでした」

 トライアウトから1カ月が経った同年末、定岡さんの元にDeNAの職員から一本の電話が入った。球団スタッフとしての誘いだった。

「両親にも相談しましたが、『前向きに考えてもいいのではないか』と背中を押されました。私自身も野球に関われるということで、ありがたい話だと思いました」

 振り返れば選手時代、影で支えてくれる球団スタッフを見て、そのありがたさを痛感していた。心のどこかに「いつか自分も選手を支える側にまわりたい」という思いもあった。なにより、「またプロ野球に関わることができる」という喜びは大きかった。定岡さんは現役を退き、裏方に回る決意を固めた。

 DeNAの場合、用具係は1軍、ファームと合わせて6人。1軍帯同の定岡さんは、平日のナイトゲームでは午前11時ごろに球場入りする。午後2時すぎからの全体練習に向け、ボールやマスコットバットなど、チームが使用する用具を準備。早出して自主練習する選手がいれば、打撃投手をしたり、ティー打撃にトス役として付き合ったりする。全体練習の後には、ボール磨きや道具の片付けが待っている。

 自身の仕事について、定岡さんは「選手が必要としているものを予測することが難しい」と語る。

「特に盗塁が多い選手は、試合中にズボンが破けることが多いので、注意しています。いざという時のために、予備のズボン・ベルト・背番号付きのユニホームを各選手、最低限1セットずつ用意しています。」

 選手だけでなく、監督やコーチが使用するバスタオルや着替えた衣類の回収なども行う。この仕事を始めて6年、選手の帽子やユニホームのサイズはすべて暗記した。ちなみに、DeNAは公式選手用キャップに、アメリカに本社を置く「New Era」(ニューエラ)製のものを使用している。日本製のものと異なり、つばが平らな状態で納品されるため、DeNAはつばが平らの選手が多い。

 定岡さんはブルペン捕手も担っている。時に投手とキャッチボールをしながらでも、周りにいる他の投手の表情や様子を見て、追加で投球練習をしたい選手がいないかなど、気遣いを忘れない。試合が始まればブルペンで待機し、モニターで状況を見ながらベンチ入りの中継ぎ陣の投球を受ける。

「投手それぞれに球の癖があり、捕手経験もなかったことから最初は苦労しました。同じ変化球でも投手によって曲がり方が異なりますし、直球でも球が動く選手もいます。ブルペンで経験を重ね、各投手の特徴を覚えました。構え方もコースギリギリに構えたり、バッターボックスの線上にミットを持ってきたりと、投手の特徴や性格を把握してあわせています」

 登板直前の投手には捕球の際に大きな声を出すなどしてモチベーションを高めてもらう。自分が送り出した投手が好投したときには、この上ない喜びを感じる。

 シーズン中は主に月曜日がオフだ。遠征の場合、選手たちは翌日の火曜日に現地入りする。だが定岡さんは次戦の先発投手の練習対応のため、チームとは別に前日から現地入りする。シーズンオフのキャンプでも、早くに現地入りしてピッチャープレートやベースを備え付けるなど、球場の整備も行う。選手たちよりも常に「一歩先」を求められる仕事だ。

「私だけでなく、選手たちも見えないところで努力しています。そんな彼らと一緒に勝利を喜べるのが、この仕事の魅力ですね」

 そう言い残すと、定岡さんは選手たちのいるグラウンドへ走っていった。
(AERA dot.編集部/井上啓太)

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  • そうか定岡はいまDeNAで用具係やってるのか〜現役時代は期待は大きかったんだけどねー
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  • 不貞腐れるな、入来って凄い見本の方がいる。
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