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「気持ちがラク」SNSで注目“父子帰省” 妻や親への気遣い→お盆の選択柔軟に

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2019年08月14日 14:30  ウィズニュース

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写真父子帰省を経験した男性。「移動中の新幹線では、席を確保したものの息子がグズるので立ちっぱなしでした」と振り返る=提供
父子帰省を経験した男性。「移動中の新幹線では、席を確保したものの息子がグズるので立ちっぱなしでした」と振り返る=提供

■連載「#父親のモヤモヤ」

お盆は帰省シーズン。一家そろって故郷で過ごす人も多いでしょう。一方、父親と子どもだけで父親の実家に帰る「父子帰省」が、じわりと注目を集めています。夫の実家と言えば「妻の憂鬱(ゆううつ)」が話題になりがちですが、夫にもモヤモヤがあるのでしょうか。(朝日新聞記者・高橋健次郎)

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父子帰省「気持ちがラク」
「自分の実家へ妻を連れて帰省すると、両親も妻も気を使う。誰にも気を使わせない父子帰省はよかったです」

会社員の男性(29)は昨年の夏、当時1歳半だった一人息子と、自宅のある埼玉県から両親の住む富山県へ初めて「父子帰省」をしました。

「嫁」と「姑」の仲が悪いから、ではありません。

聞けば、共働きの妻は当時、資格試験に向けた勉強中。その上、男性の夏休みに模試があたってしまったというのです。家族全員で帰れば費用もかさみます。そうしたことから、「父子帰省」を決めたそうです。

ただ、「父子帰省」の方が気持ちがラクだと思ったのも事実でした。

両親は男性の一家を迎え入れることに気を使う。一方、妻自身も「手伝わなければ」と気負う。男性自身は、そうした状況に気をもみモヤモヤする。

これまでの帰省でそうした思いがありましたが、「父子帰省」ならばありません。

妻からも感謝
実際の帰省はどうだったのでしょうか。

男性は、普段から妻と家事や育児を分担しています。子どもの面倒を見ることに気負いはありませんが、新幹線で2時間の移動が最初の関門として立ちはだかったそうです。

お菓子やおもちゃを与えても、すぐにグズってしまう。結局、デッキで遊ばせたり、抱っこしたり。ほとんど自席に座れませんでした。実家に着けば、埼玉の自宅にはない階段がありました。子どもが夢中になって上り下りするので、つきっきりになりました。

「『両親に子どもを預け、羽を伸ばす』という考えは甘かったです」。男性はそう振り返ります。
 
それでも、両親と海や動物園、カフェなどに行き、休みを満喫できました。

妻からは、1人の時間が確保できたことを感謝されたそうです。仕事と子育てに追われ、互いに、毎日ひと息つく間もなかった男性夫婦。そこで、今年5月の大型連休は、父子と母子、それぞれで帰省しました。

「年に1回そろって顔を見せれば、あとは状況に合わせて柔軟に帰省すればいいと思います」

帰省の選択肢が増えた
教員の30代男性は昨年末、沖縄県に帰省する際、先に男性と1歳の息子が帰省し、後から妻が合流する部分的な「父子帰省」をしました。男性と妻は、普段から家事や育児を分担しており、大きな不安はありませんでした。

「元々は妻の仕事が忙しく、長く休みを取れないことが理由でした。ただ、私が自宅でオンオペ育児をするよりも、実家に帰った方が気がまぎれるし、両親も喜ぶと思いました。妻も仕事に集中できます。ウィンウィンだと思いました」

「父子帰省」をしている間、妻は仕事に集中できたほか、子どもの支度でドタバタすることなく朝はゆっくりと出勤できたそう。「外食もすることができて、息抜きができたようです」

両親と妻の関係は良好。それでも「気を使っているところはあると思います。滞在が長いと妻の疲れがみえてきます」

男性自身も、両親や妻が気を使い合うことにモヤモヤしていました。これまでの帰省では、1週間の滞在中に2泊3日で男性と妻、息子と3人の小旅行を織り交ぜたり、妻の自由時間を作ったりして、ストレスを軽くするようにしていたそうです。

その後、男性の出張中に妻が母子帰省したり、今年の夏は、先に家族3人で帰り、男性と息子が残るパターンにしたり。「夫婦として選択肢が増えて定着した感じはあります」。男性はそう話しました。

SNSで目立つ「父子帰省」
「父子帰省」は、1年ほど前からSNSなどインターネット上で目立つようになってきた言葉です。

お盆やお正月に夫が「父子帰省」したという妻からは、「2泊3日の間、自由。ほんと自由って素敵」「パパも故郷で遊べて楽しい。じじばばも楽しい。ママもひとり時間楽しい。父子帰省、みんなハッピー」などと賛同する言葉が並びます。

ただ、「父子帰省」を考えるにあたっては、多くの妻が、夫の実家への帰省に対して、多かれ少なかれ憂鬱な気持ちを抱いている実態はおさえておく必要があります。SNS上には、「心底ストレス」「頭おかしくなりそう」などと、辛辣(しんらつ)な言葉も並びます。

そうした状況が世に広まっているからこそ、憂鬱から解放される手段として「父子帰省」が注目されるのでしょう。

取材した2人の男性の場合、妻と実家との関係は良好でした。それでも、両親と妻が気を使い合うことにモヤモヤしていました。

記者(39)自身、妻と娘(3)を連れて私の実家に帰省する時は、同じようにモヤモヤします。「両親は気を使い過ぎていないだろうか」「妻はストレスを感じていないだろうか」。帰省をめぐる世の中の厳しい意見も頭に浮かびます。気にしすぎなのかもしれません。それでも、それぞれが少しずつ気を使っていると感じます。

私も妻の仕事が忙しい時に一度、「父子帰省」したことがあります。こうしたモヤモヤはありませんでした。当時は、娘が早朝に起きることがままありました。「ぐっすりと寝られた」と妻に感謝もされました。

ただ、すべての帰省を「父子帰省」にするかといえば、そうはしません。「定期的にそろって顔を合わせたい」という家族観は、両親も妻も一致するところだからです。

「年に一度は、みんなで顔をあわせたい」「ずっと、父子帰省でも気にしない」。家族によっても、年代によっても、感じ方は異なるでしょう。みなさんはいかがでしょうか。

父親のモヤモヤ、お寄せください
帰省の記事に関する感想をお寄せください。「パパ友」「イクメン」というキーワードでも、モヤモヤや体験を募ります。「ママ友にくらべ、パパ友はつくりにくい」という声も聞きます。パパ友はほしいですか? 「イクメン」という言葉を前向きにとらえる意見がある一方、「イクメンという言葉が重荷」「そもそもイクメンという言葉が嫌い」という意見もあります。みなさんはどう思いますか?

いずれも連絡先を明記のうえ、メール(seikatsu@asahi.com)、ファクス(03・5540・7354)、または郵便(〒104・8011=住所不要)で、朝日新聞文化くらし報道部「父親のモヤモヤ」係へお寄せください。

このニュースに関するつぶやき

  • マザコンの子供には向いていないだろう
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  • 別に、正解なんてないし、好きにすればいんじゃね?「これが正解」って押し付けてくる人間が一番面倒。
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