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3歳頃になると言葉も理解できるようになり、“ストーリーを楽しむ絵本”を読んであげたいものです。
子どもの好みも、絵を楽しむことからストーリーを楽しむことに変化してきます。
しかし、どのような絵本を読んであげればいいのか悩むママもいるでしょう。
今回は、元保育園園長である藤賓さんに、実際に保育園で実践していた“3歳児の絵本の選び方”と、オススメ絵本をご紹介いただきます。
筆者は、以下の3つのポイントを基準に絵本を選定していました。
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(1)ストーリーに込められているメッセージが何か
思いやりを持つ、ものを大切にする、友達の大切さを知る、ルールを学ぶなど、絵本には必ず何らかの“メッセージ”が込められています。
今のこの子に伝えたいメッセージは何か? を意識して選ぶといいでしょう。
(2)あまり長くないストーリー
ストーリーが全くない絵本からは卒業ですが、ページの半分が文字で埋まっているような絵本はまだ飽きてしまう年頃です。
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1ページに数行の文字で、できるだけシンプルなストーリーだと理解できます。
(3)「想像力が膨む」内容かどうか
この先どうなるのか分からないまま終わる絵本もありますが、そのような絵本は子どもたちの想像力を掻き立ててくれます。
また、絵本はシンプルな絵や絵画のような絵、幻想的なものなど様々ありますよね。
つい大人目線で“大人好み”の絵の本を選んでしまいがちですが、特定の絵にこだわらず、色々なものを選ぶほうが子どもにとって新鮮です。
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次に実際にオススメな絵本をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
特に筆者がオススメしたいのが、『にじいろのさかな』です。
ストーリーは以下の通り。
主人公のにじうおは、キラキラとした素敵なうろこが自慢です。周りの魚たちから、「1枚だけそのうろこをくれないかい」と言われても、決してあげることはありません。
しかし気が付くと誰も寄ってこなくなり独りぼっち。うろこを自慢する相手がいなくなってしまったにじうおは、とても寂しい気持ちになります。
それからにじうおは魚たちにうろこをわけてあげると、とっても嬉しい気持ちになりました。
最後は、にじうおのキラキラするうろこはたった1枚になってしまいますが、みんなにあげた素敵なうろこで海中がキラキラと輝いています。
この絵本のメッセージは友人関係についてです。ちょうど友達ができ始める3歳頃にピッタリな1冊となります。
保育園では読み聞かせの後に、「にじうおはどんな魚だったかな?」「もし自分がにじうおだったらどうするかな?」など子どもたちに聞いています。
絵本は一方的にストーリーを読むだけでなく、子どもが感じたことを“できるだけ言葉にさせてあげる”ことが大切です。
言葉にすることで内容をしっかり理解し、心にも残るものなのです。
『にじいろのさかな』の他にも、上の画像にある『スイミー』『しろいうさぎとくろいうさぎ』などもオススメですよ。
いかがでしたか?
絵本選びは子どもと一緒に楽しみながらしたいものですね。
たくさんの絵本と出会えば、いつかきっと人生を変えるような大切な1冊と巡り合えることでしょう。
(2017年08月29日の記事を再編集・公開しています)
【画像】
※ ucchie79 / Shutterstock
※ 著者撮影
※ にじいろのさかな (世界の絵本) – Amazon
※ スイミー ―ちいさなかしこいさかなのはなし-Amazon
※ しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ)- Amazon
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