球速を自動測定するマイクロチップ内蔵型クリケットボールが世界で初めて開発される

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2019年08月16日 06:01  Techable

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クリケットやフィールドホッケーを専門とする豪スポーツ用品メーカーKookaburra(クカブラ)は、豪スタートアップ企業SportCorとの提携のもと、マイクロチップを埋め込んだクリケットボール「SmartBall」を世界で初めて開発した。
・ボールの速度を複数の地点で自動計測クリケットは、ボウラーと呼ばれる投手がワンバウンドさせるようにして投球し、バッツマンと呼ばれる打者がこれを打つという野球と似た球技である。

「SmartBall」は、通常のクリケットボールと同様の大きさ、触感、弾力性を担保しながら、ボールの中心に内蔵されているマイクロチップによって、ボールのリリースポイントやバウンド前、バウンド後の速度を精緻に計測するのが特徴。

同じ地点での速度のみを計測するレーダー式のスピード測定器に比べて、複数の地点でボールの速度を測定できるのが利点だ。

測定データはスマートフォンやスマートウォッチ、タブレット端末などに転送され、リアルタイムで閲覧可能。

ボウラーが投げる瞬間からバッツマンに届くまでのボールの動きがデータで可視化されることで、練習やトレーニングに役立てることができる。
・ロンドンで初披露され、クリケットファンの間で話題に「SmartBall」は、2019年8月、英ロンドンで初めて一般に披露され、クリケットファンからも注目を集めた。

現時点では、投球速度の計測のみにとどまっているが、将来的には、ボールがバットに当たったかどうか、守備側がキャッチする際に地面にボールが触れていないかなどを検知できる機能も追加していく方針だ。(文 松岡由希子)

Kookaburra

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